Introducing タグ・ホイヤー　カレラ ホイヤー キャリバー16 クロノグラフ 日本限定MOPダイヤル 2020年新作

　タグ・ホイヤーの日本限定モデルに、ブラック マザー・オブ・パール（MOP）を用いたクロノグラフが登場。キャリバー16を搭載する本機は、基幹コレクションであるタグ・ホイヤー　カレラの中でも、長く愛されているシリーズの1本である。ケースサイズは、より腕なじみのよい41mmが選択されており（他には主に43mmがラインナップ）日本人の我々がより着けやすい時計だといえる。

　キャリバー16、41mmのラインナップには、主に黒、青、白のダイヤルカラーがあり、ダークトーンの文字盤にはバーインデックスが、明るいトーンにはアラビア数字が組み合わされるのが通常だ。本機もその流儀に則り、深い青のようにも見える黒蝶貝を用いたMOP文字盤に、ブラックのインダイヤルが配されている。僕の記憶では、カレラにMOPが採用されたのは2010年代前半のことであり（それもわずかなモデルで）、このキャリバー16はかなりレアなモデルといえるだろう。日本でのみ4月より発売され、500本の限定である。

　タグ・ホイヤーは今年160周年を迎え、同社のアイコンともいえるカレラコレクションで既に魅力的な新作を発表している。本誌でも紹介したタグ・ホイヤー　カレラ 160周年シルバー 限定エディションは、ヴィンテージ・カレラの意匠を甦らせた1本で、昔からのタグ・ホイヤー愛好家の琴線に触れたものだっただろう。
　今回のキャリバー16は、どちらかというとモダン タグ・ホイヤーを代表するようなデザインであり、よりエネルギッシュで若々しい人に向けられた時計であると思う。ETA7750をベースに改良されたキャリバー16は、非常に長寿なムーブメントであるためメンテナンス性も含めた信頼性は折り紙付き。行動的な人が気にせず着けられる時計としてうってつけなのである。

　ダークトーンのMOP文字盤は、他国に比べてなぜか日本では男性人気が高いのだが、よくよく見るとディテールに表情のある雰囲気が好まれるのだろうか。確かに、"実はこだわりがある”演出にグッとくる日本人男性は多いかもしれない。本機のMOPダイヤルも、自然光を浴びるとその表情を変化させ、静かに主張してくれそうだ。41mmというサイズ感なので、これみよがしになりすぎないのも好感をもてるポイントだろう。

　コロナウイルスの影響で、予定されていたものの全てが今年発表されるか風向きは怪しいが、それでも本機のようにカレラ愛好家には堪らなく刺さるモデルが今後も出てくるはずだ。本誌では、今後もタグ・ホイヤーの160周年を密かに、でも確かに祝福していきたい。

ブランド： タグ・ホイヤー（Tag Heuer）
モデル名： タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ（Tag Heuer Carrera Calibre 16 Chronograph ）
型番：Ref.CBK2116.BA0715 

直径： 41mm
厚さ： 情報あり次第アップデート
ケース素材： SS
文字盤色： ブラックMOP
インデックス： バー
夜光： あり
防水性能： 100m
ストラップ/ブレスレット：SS製ブレスレット

キャリバー： Cal.16
機構： 時、分、秒、日付表示、クロノグラフ、30分積算計、12時間積算計
直径： 30.4mm
パワーリザーブ： 約42時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万8000振動/時（4Hz）
石数： 25
クロノメーター認定： あり
追加情報：日付早送り機能あり

価格： 50万5000円（税抜）
販売時期： 4月発売予定
限定：日本限定500本

詳細は、タグ・ホイヤー公式サイトをクリック。