Introducing タグ・ホイヤーのアクアレーサー ソーラーグラフが復活。さらに軽量性が向上

　昨年のリリースと同様、伝統的な水平ラインが配されたサンレイ仕上げダイヤルは半透明になっており、光を透過してTH50-00ソーラームーブメントに電力を供給する。タグ・ホイヤーとラ・ジュー・ペレ（シチズン傘下）のコラボレーションで作られたこのムーブメントは、2分間太陽光に下にさらすことで1日間、20時間のソーラー充電では最大6ヵ月の駆動が可能で、電池交換の必要がない。日付は3時位置にあり、白いインデックスはスーパールミノバによって鮮やかなグリーンに輝く（分針の場合は、外周トラックの5分マーカーと同じポーラーブルーに発光する）。

　このアクアレーサー 200 ソーラグラフを際立たせているのは、サンドブラスト仕上げのグレード2チタン製の新しいケースとブレスレットだ。タグ・ホイヤーは、「品質と耐久性」だけでなく人間工学も向上させ、海中や地上の過酷な環境での探索時に耐候性を高め、より軽量で快適に着用できるようになったと述べている。新型アクアレーサー ソーラーグラフは、2023年2月より発売予定だ。

　昨年初めに発表された40mmのアクアレーサーにはかなり興奮したが、私のなかで際立っていたのは、タグ・ホイヤー初のソーラー充電ウォッチという点だった。アクアレーサーの真骨頂のように見えたうえ、ソーラー電池式という実用的な利点も加わっており、ハードコアな冒険家にとって完璧な時計だと言えそうだった。しかし、会場からは、「この値段はちょっと高すぎる」という声も聞かれた事実がある。というのも、ソーラーウォッチはもっと手頃な価格で以前から存在していたからだ（特に、先に述べたようにムーブメント製造のパートナーがシチズン傘下なのである）。

　今回は、3,050ドル（昨年の発売より100ドル高いだけ）で、本当に強烈なまでに頑丈なサンドブラスト加工のチタンケースとブレスレットが得られる。冒険好きな人にぴったりの面白いデザインで、1年以上使ってみて傷がどうなるのかとても気になるところだ。このようなサンドブラスト仕上げは、箱から出した時点ですでに無骨で使い古された感があるため、時間が経つにつれてよりよい色合いになっていくような気がしている。チタンは柔らかいから傷がつきやすいとか、ステンレスは重いとか、そういう比較や懸念はあるものの、一方の金属を基準にするのではなく、それぞれのよさを受け入れることが大切だと、私はわかってきた。

　ただ、ベゼルから夜光がなくなったことは、ダイバーにとっては一歩後退して使い勝手の悪い時計になったように思える。仕上げの面白さや心地よい軽量感が、夜光を除いた決断に勝るものかどうかは、数ヵ月後に実際に手に取ってみないとわからないけれど。

ブランド: タグ・ホイヤー（TAG Heuer）
モデル名: アクアレーサー プロフェッショナル 200 ソーラーグラフ（Aquaracer Professional 200 Solargraph）
型番: WBP1180.BF0000

直径: 40 mm
ケース素材: サンドブラスト加工を施したグレード2チタンケースと逆回転防止ベゼル（60分スケール付き）
文字盤色: ブラックのサンレイブラッシュ仕上げ
インデックス: ブラックのアプライドインデックスにホワイトのスーパールミノバを採用
夜光: スーパールミノバ
防水性: 200m
ストラップ/ブレスレット: サンドブラスト仕上げのチタン製ブレスレット（グレード2）

キャリバー: TH50-00
機能: 時、分、秒、日付表示
巻き上げ方式: ソーラー充電（フル充電時、暗所で6ヵ月駆動）
クロノメーター認定: なし

価格:  36万8500円（税込）
発売: 2023年2月予定（タグ・ホイヤーブティック、または公式EC）
限定: 通常生産

さらなる詳細は、タグ・ホイヤー公式サイトへ。