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Introducing ゼニスの2023年新作のエル・プリメロは、少ない文字盤の面積で多くのことを実現

多くの企業が最も象徴的な時計に焦点を当て、過去のモデルにスポットライトを当てるなか、ゼニスはデファイシリーズをブランドの強力な柱として復活させた。

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我々が知っていること

ちょうど1年前、ゼニスはデファイのラインナップ拡充に大きく舵を切った。まず、ゼニスの強みである伝統を讃えるデファイ リバイバル A3642を発表し、その直後に3針のエル・プリメロのスポーツウォッチであるデファイ スカイラインをサプライズ発表したのである。

 今年は、デファイをスカイライン スケルトンとしてさらに進化させた。自社のデファイ スケルトンからヒントを得て、注目すべきアイコニックなエル・プリメロムーブメントを搭載したモデルとして発表したのだ。

 この時計にはブラックとブルーのオープンワークダイヤルが存在し、デザインは三角形とブーメラン型に切り取る形で四芒星形を表現。いくつかの上部構造を残して、スーパールミノバでコーティングされたロジウムメッキとファセット加工のアワーマーカーを持つ外側のミニッツトラックへとつなげられている。下部には、ダイヤルと同色で仕上げられたスケルトンムーブメントと、サテン仕上げの星型ローターが配されている。

The movement of the Defy Skyline Skeleton

 しかし、これは昨年のデファイ スカイラインの単なるオープンワーク版というだけではない。ベースとなるムーブメントは同じ3針自動巻きのエル・プリメロ 3620だが、最初に気づくのは、10分の1秒サブダイヤル(5Hz脱進機から直接駆動)が6時位置に移動され、日付表示が完全に取り払われている点だろう。しかし、リューズは通常の3時位置のままである。このムーブメントは60時間のパワーリザーブを備えている。

The Defy Skyline Skeletons and last year's Skyline (right)

デファイ スカイライン スケルトン2モデル(左)と昨年のデファイ スカイライン(右)。

 スティール製ケースは、角張った形状や41mmのサイジング、12面のファセットベゼルはそのまま。一方で、ねじ込み式リューズによって、100m防水を実現している。最後に、この時計はスティールブレスレットとラバーストラップを簡単につけ替えることができるようクイックチェンジシステムが付属している。

The Defy Skyline Skeleton Straps
我々の考え

 ゼニスはそそられる存在だったが、今完全に私の注目を奪っている。

 私が初めて実物を見たゼニスの時計のひとつがデファイ エクストリームで、エル・プリメロ 21のダブル脱進機を搭載したチタン製クロノグラフの傑作だった。45mm×15.4mmの大きさの時計は、適切な文脈で身につけることができるかもしれないと確信させるほど、未来的で強烈で、ほとんどターミネーター的なものがあった。しかし、この時計がクロノグラフであるということは、オープンワークが施された多くの複雑時計と同じ問題に直面することになる。

The Defy Skyline Skeleton

 本機は3針であるため、スケルトンとデザインの融合はやや容易だが、新しいデファイ スカイライン スケルトンは、少なくとも画像上では、素晴らしい外観と素晴らしい視認性を両立しており、ワイルドな印象を受ける。ロジウムメッキされた針とインデックスは、どちらの文字盤でも際立っている。ブルーダイヤルのデファイ スカイライン スケルトンでは、アウトサイドトラックとミニッツサブダイヤルをブルーにすることで、実にクールでモダンなコントラストが生まれ、ふたつのダイヤルカラーオプションのなかで私の一番のお気に入りとなっている。さらに、サブダイヤルを6時位置に移動させたことも、私にとっては嬉しい選択だった。このような伝統的なダイヤルレイアウトがもたらす、自然なシンメトリーが好きなのだ。

The 1/10th Second Subdial on the Defy Skyline Skeleton

 この時計は、価格帯も素晴らしい。1万900スイスフラン(約156万円)という価格にしては、ケースとダイヤルのスケルトン仕上げの品質がそれを補ってあまりあるものだと思うのだ。文字盤は少しのアングラージュを感じさせる仕上げが施されており、ロジウムメッキのインデックスもファセットがきれいで、下のムーブメントと自然にマッチして目を奪われるものがある。ムーブメントのプレートとブリッジに施されたカラーリングが、他の仕上げの問題をうまく隠しているのかもしれないが、全体として、この時計はどこを取ってもまとまっていて、魅力的だ。

The El Primero 3620 SK movement front
The El Primero 3620 SK movement rotor

 昨年、ローガンがオリジナルのデファイ スカイラインのレビューで指摘したように(時計だけでなく、その遺産についても記された素晴らしい総括だった)、時計製造の歴史書は、他のどのようなものであれ、常に勝者によって大部分が書かれてきた。エル・プリメロやサブマリーナーの成功は、デファイやミルガウスが本領を発揮する余地をほとんど与えなかった。デファイをここまで育て上げるには、ブランド内での苦闘があったのだろう。何度も何度も「ダメだ、ウチはダメだ」と言ってきた市場勢力との戦いである。そして、今日、私たちが手にしたものは、その戦いに見合うだけの価値があるものだと感じている。


基本情報

ブランド: ゼニス(Zenith)
モデル名: デファイ スカイライン スケルトン(Defy Skyline Skeleton)
型番: 03.9300.3620/79.I001

直径: 41mm
厚さ: 12mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラックまたはブルーのスケルトン
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: スティールまたはラバー

The Defy Skyline Skeleton and Skyline (right)

デファイ スカイライン スケルトン(左)と昨年のデファイ スカイライン(右)。


ムーブメント情報

キャリバー: エル・プリメロ 3620 SK
機能: センターに時、分表示。6時位置に10分の1秒カウンター
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 5Hz
石数: 30
追加情報: スケルトン


価格 & 発売時期

価格: 1万900スイスフラン(約156万円)
発売時期: 今すぐ
限定: なし

詳細はゼニス公式サイトへ。

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