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November 28, 2020
November 28, 2020
Historical Perspectives 非常にお買い得なディスコンウォッチ10選

Historical Perspectives 非常にお買い得なディスコンウォッチ10選

昨年、私はさまざまな理由から、今よりも高値で売れるべきだと本気で思っているヴィンテージ時計10本を列挙した。

※この記事は、2014年11月に公開された本国版の翻訳です。

  昨年、私はさまざまな理由から今よりも高値で売れるべきだと本気で思っている、ヴィンテージウォッチ10本を列挙した。今日は同様の考えをもって別の分野の時計を見てみたいと思う。これらの時計は現行の価格よりも高価であるべきだ。ただし今回は、近年の生産中止の時計を見ていく。つまり、これらの時計はCADと近代的な生産技術の助けを借りて今の時代にデザインされたものであり、多くの場合、時計製造において途方もない威力をもっている。 しかし、なぜか彼らは(相対的にいえば)それほど高価ではない。では、ディスコンになった近年の時計の中で、特にお買い得な10本をご紹介しよう。

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1. ジラール・ペルゴ フェラーリクロノグラフAラトラパンテ フドロワイヤント

 フェラーリの時計の呪いが再び襲ってきた。この限定版クロノグラフは、フェラーリがウブロやパネライではなく、実にジラール・ペルゴと提携していた頃のものだ。この時計をとても素晴らしいものにしているのは、フェラーリのブランド力ではなく、価格以上に価値のあるスポーティなコンプリケーションだ。このやんちゃな時計は、フドロワイヤント(またはジャンピングセコンド針)を備えたラトラパンテ(スプリットセコンド)クロノグラフだ。この1本はたまたまプラチナ950のケースだが、ローズゴールドとホワイトゴールドのものもある。数年前までこのモデルは安価で、写真の時計は2008年にわずか8400スイスフラン(約97万4000円)で販売されていた。また、香港のクリスティーズでも同じような価格で売られていた。過去6年間、状況はあまり変わっておらず、2013年末にプラチナ製のものが1万4000ドル(約147万円)で出品された。どこか他に、フドロワイヤントが付いたプラチナ製ラトラパンテを1万5000ドル以下で見つけられるだろうか?

2. ジャガー・ルクルト マスター・コントロール・パーペチュアル・カレンダー

 2013年初頭、ジャガー・ルクルト(JLC)は考えられないようなことをして、2万ドル(約211万円)以下の価格で自動巻きの極薄永久カレンダーを発表した。この時計は今でも製造されており、新品の時計としては最高の価値をもつ時計の一つだ。しかし、数年前にJLCがパーペチュアルに同じベースムーブメントを使用していたことをご存知だろうか? SSケース、ブラックダイヤル、フルパーペチュアルカレンダーのジャガー・ルクルトが、中古市場で1万5000ドル(約158万円)以下で販売されている。こちらではフィラデルフィアのゴヴバーグから1万4000ドルで販売された。

3. ブランパン パーペチュアル スプリットセコンド クロノグラフ 

 これは1と2を合わせたようなものだが、ブランパンの時計だ。初期のスプリットセコンドパーペチュアルは、非常にお買い得といえる。確かにサイズは34mmで、パテック フィリップのRef.5004などに見られるような仕上げではないが、全く同じコンプリケーションを文字通り10分の1の価格で購入することができる。これはベタリッジで2万7500ドル(約290万円)で販売された。

4. IWC マークXII

 IWCは今でもパイロットウォッチを製造しているが、最初に人気を博したその純粋さを失ってしまったと言う人もいるだろう。たまたま現在のIWCのパイロットウォッチで好きなものがいくつかあることを認めるが、個人的には最後の本当に素晴らしいパイロット・ウォッチは、リシュモン傘下に入る前のマークXIIだと思う。90年代半ばから後半にかけて製作されたこのモデルは、クラシックなパイロットウォッチの美学(そう、愛好家の中には不満な人もいるだろうが、日付表示付き)と、36mmのスティール製ケースを備える。しかし、この時計を特別なものにしているのは、オリジナルのマークXIのように、内部に最高級のキャリバーを搭載したシンプルな3針モデルであるということだ。マークXVIIに搭載されたETAムーブメントの代わりに、889/2をベースにしたジャガー・ルクルトのCal.884を搭載している。マークXIIはオリジナルのメッシュブレスがついたものがよく見られるが、純粋に素晴らしい。このモデルはコレクション性とウォッチメイキングをよく理解していることがうかがえる。値段はオリジナルのマークXIより安く、その価格で時計製造の歴史の多くを知ることができる。例えば、イギリスの個人の出品者から約4000ドル(約42万2000円)で売りに出されていた。

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5. ヴァシュロン・コンスタンタン レ・ヒストリーク・クロノグラフ

 ヴィンテージや中古のヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、どこにいっても最強の価値ある時計の一つだということに異論はないだろう。時計製造は一流である。上記のGP、JLC、ブランパンも多くの機能を提供しているが、ヴァシュロンの時計は機能だけでなく、時にはパテック フィリップに匹敵するような最高級のムーブメントの仕上げも提供している。例えば、この1940年代のヴァシュロン4178は、ピンクゴールドにブルーのパルスメーターを備えたモデルで、3万ドル(約316万円)の価値がないのはなぜか? それはサザビーズの最後のオークションでは売れなかったが、私にとっては心を揺さぶるものだ。しかし、謙虚な意見を言えば、最も過小評価されているのは、レ・ヒストリーク・クロノグラフ、特にプラチナ製のものだ。この時計は、1990年代から2000年代(高級時計に対する一般的な見方では、おそらく暗黒の時代)に製造されたもので、ムーブメントにはパテックの5070、5970や多くのブレゲなどに搭載されているものと同じレマニア2310を採用している。

 しかしながら、これがヴァシュロンである以上、レマニアのムーブメントは完璧に仕上げられている。まあ、パテック フィリップと比較した場合にはそこまでではないかもしれないが、このムーブメントを使用している他のどの時計よりも遥かに優れており、この美しさを観察するためにサファイアケースバックまで備えているのだ。その上、これらの時計は上記の4178クロノグラフから派生しており、ただただ美しい。それなのに実質的にただ同然のような価格で売られているのだ。この記事で述べたように、上記のプラチナ製のものは昨年1万5000スイスフラン(約174万円)で売られた。イエローゴールドは、先週たった1万スイスフラン(約116万円)で売られたのだ。今現在でもフルボックスと保証書が付いて2万5000ドル(約264万円)以下で手に入るものもある。本当に現在のベストバリューウォッチの一つだと思う。

6. 1990年代 オーデマ ピゲ ジャンピングアワー ミニッツリピーター

 オーデマ ピゲ(AP)は、今でも世界で最も優れたハイエンドムーブメントの作り手の一つだ。彼らは複雑機構の真のエキスパートであり、上記のヴァシュロンのように、時折、比較的手頃な価格で手に入ることもある。その一例が、90年代後半に製造されたジャンピングアワー ミニッツリピーターだ。プラチナ製で箱と保証書付きのこのモデルは、昨年、わずか4万スイスフラン(約464万円)で販売された。繰り返しになるが、APのプラチナ製ジャンピングアワー“ミニッツリピーター”が、わずか4万スイスフランだ。それは私が信じる限り正真正銘の狂気じみた値段だが、これが一般的な相場なのだ。イエローゴールドのものは、先週3万7000スイスフラン(約429万円)で売られた。これらは単純にもっと高価であるべきなので、目を離さない方がいい。

7. F.P. ジュルヌ トゥールビヨン スヴラン ルモントワール デガリテ

 本機はF.P. ジュルヌ初の連続生産モデルであり、おそらく彼の最高傑作の一つであると思われる。ルモントワール のついたトゥールビヨンはいかにもジュルヌらしく、しかも非常にアンダープライスだった。このモデルは真鍮製のムーブメントを搭載していたが、その後、6時位置のデッドセコンドとパワーリザーブ表示を備えたローズゴールド製のムーブメントを搭載した同様のモデルに置き換えられた。現在は40mmのサイズでまだ生産されており、素晴らしい時計だが、私はジュルヌの初期の時計は価格よりずっと価値があり、いずれみんなが買いたがる時計になると思う。

 これらの時計は文字盤の色のバリエーションがあり、 "スパークリーイエロー "が一番人気だ。もし黄色がそんなに好きでなかったとしても、これらの時計は途方もなくお買い得だ。この作品は今年の初めに8万ドル(約844万円)で販売されたが、私はもう少し安く売られたのも見た。この時計によってジュルヌは世に知られるようになった。世界で最も洗練された現代的なトゥールビヨンの一つであり、かつ、世界で初めてルモントワールを搭載したトゥールビヨンの腕時計でもある。

 確かに8万ドルは高額だが、このようなモデルにしては本当にお買い得だ。

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8. パテック フィリップ パーペチュアルカレンダー リファレンス 3940

 最初に認めておこう。私は3940Gを所有している。それは私が買った最初のパテック フィリップだったし、おそらく私が売る最後の1つになるだろう(個人的な理由のために)。3940は、パテックがこれまで作った最高の時計の一つであると私は信じている。ゴージャスな曲線を描く36mmケース、極薄マイクロロータームーブメント、見事な文字盤など、まさに純粋なまでにパテックの時計だ。これはフィリップ・スターン自身が何十年にもわたって身に着けていた時計であり、この時計を所有し、身に着けることにどれほどの満足感があるのか、言葉では言い尽くせない。この時計には、時の試練に耐えてきた素晴らしい自社製永久カレンダーのキャリバーが搭載されていることも忘れてはならない。私は3940が珍しいとは言わない(パテックの世界では)。しかし、このように優れた時計であれば、それは問題ではないし、価格もすぐにそれに連動するだろう。3940に替わって登場した5140は、幅広になりよりポリッシュされたベゼル、37mmのケース、およびはるかに大きい "パテック フィリップ "のシグネチャーと、私にとって3940ほどの魅力は感じられない。3940の価格は、イエローゴールドでは3万ドル台半ばから後半、ホワイトゴールドでは4万ドル代前半から半ば、プラチナでは5万から6万ドルとなっている。パテック フィリップの永久カレンダーの価格がこれ? こんなお買い得なものはない。

9.A.ランゲ&ゾーネ ダトグラフ(39mm)

 初代ダトグラフは時計界に火をつけた。数十年ぶりに登場した新しいクロノグラフキャリバーを搭載し、プラチナケースとブラックダイヤル、そして今までに見たことのないようなムーブメントを搭載したこのモデルは、まさにセンセーショナルだった。2011年には41mmにサイズアップしたが、私はまだ39mmのオリジナルモデルに価値があると信じる。フィリップ・デフォー氏が述べているように、彼はこのモデルが世界最高のクロノグラフであると確信している。なぜか中古市場で再販されることが多い時計ではあるが、私も彼の意見に反対はしない。数年前のレビューでも触れたが、ランゲの限定版でないものは、中古市場ではあまり良い評価を得られない。これは、ブランドが生産方式をよりよく把握することで、時間の経過と共に変化する可能性がある。このダトグラフは、4万ドル(約422万円)から5万ドル(約527万円)が妥当とされるモデルであり、その価格以上の素晴らしい時計であることは間違いない。私はよく言っているのだが、3940とダトグラフを購入すれば、10万ドル(約1055万円)以下でワールドクラスの時計コレクションを作り上げることができるのだ。

10. カルティエ CPCP トーチュ モノプッシャー クロノグラフ

 カルティエのCPCPは長い間、時期は間違えたものの正しいアイデアの一つとして語られてきた。コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ(CPCP)は、15年前に真の愛好家向けに本当に面白い作品を作るための取り組みだった。そのコレクションのひとつが、こちらのモノプッシャー クロノグラフだ。ゴールドのモノプッシャー クロノグラフは腕をゴージャスに飾ってくれる。しかも当時カルティエは、自社でムーブメントを作っていなかったため、THAという会社に製作を依頼していた。THAとは、ブランドが本格的に発展する前に、(ヴィアネイ・)ハルター、(ドゥニ・)フラジョレ、(F.P.)ジュルヌという数人の時計師によって運営されていた会社だ。これは広く知られている事実ではないし、一般的にTHAを取り巻く詳細は少し曖昧だが、この例においては、素晴らしい外観、一流のブランド、クールな複雑機構、そしてムーブメントを構成する逸話の全てを備えた時計が1万5000ドル(約158万円)前後で手に入る。