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Introducing A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパントにプラチナが登場

コンプリケーションの王と、金属の氷の女王の出会い。

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我々が知っていること

A. ランゲ&ゾーネは、1994年に最初のコレクションを発表して以来、驚くほど多くのコンプリケーションモデルを作り出してきた。なかには既存のコンプリケーションの概念を覆すようなものもあるが(ツァイトヴェルクはその一例だ)、伝統的なコンプリケーションも非常に豊富で、しばしば非常に美しく、極めて複雑なタイムピースとして組み合わされてきた。伝統的なハイコンプリケーションとはミニッツリピーター、ラトラパンテ・クロノグラフ、そしてパーペチュアルカレンダーの3つだ(この3つをひとつの時計に搭載すると、少なくとも伝統的な定義によればグランドコンプリケーションとなる)。ダトグラフはもちろん、ダブルスプリットやトリプルスプリットのラトラパンテ・クロノグラフなど、ランゲはこの3つをすべて実現し、最も魅力的で複雑なクロノグラフを製造することで知られている。

 しかし興味深いことに、ランゲは独自の金合金を用いた100本限定の1815 ラトラパント・ハニーゴールドを発売した2020年まで、単体のラトラパンテ・クロノグラフを作成していなかった。そして今日、ランゲは1815 ラトラパントの新バージョンを発表した。今回はプラチナ製で200本の限定モデルだ。

The A. Lange & Söhne 1815 Rattrapante

 最初のシリーズである100本限定の1815 ラトラパント・ハニーゴールドはブラックダイヤルにゴールドの針で、通常の1815 ラトラパントとは異なり、クロノグラフの分表示とランニングセコンドのインダイヤルが縦軸にあるのが特徴だ。通常1815 クロノグラフではインダイヤルは4時と7時あたりの低い横軸上にあるが、縦軸上にあるのが1815 ラトラパントだ。このインダイヤルの配置は2013年の1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダーにも採用されている。

The A. Lange & Söhne 1815 Rattrapante

 プラチナ製のケースは41.2mm×12.6mm。ムーブメントはCal.L101.2で、パワーリザーブは58時間、36石、2万1600振動/ 時で動作する。価格はプラチナ製の1815 ラトラパントが15万4200ドル(約2130万円)で、ハニーゴールドバージョンの発売価格13万4000ドル(約1850万円)より2万200ドル(約280万円)のプレミアムがついている。

我々が思うこと

20年以上にわたってA.ランゲ&ゾーネを見つめ、考えてきたなかで、私はいつもこの会社が昔ながらの時計づくりの価値観を体現していると感じてきた。もちろん、伝統とは異なる複雑機構を搭載したモデルもあるが(例えば、前述のツァイトヴェルク)、一般的な時計の進化やデザインは1994年以来、驚くほど変化していない。ケースやダイヤルの作りは威厳があり、極めて堅固な外観を持ち、ケースも同様に余分なものがない。極めて堅牢な構造で、重要な役割をこなし、余計な装飾を施す隙がない印象だ。

 その役割はムーブメントを保護することであり、ムーブメントは今も昔もランゲを所有する本当の理由だ(私に言わせれば)。ランゲといえばムーブメントが重要だという私の考えは一般的には少数派かもしれない。なぜならランゲは部品の配置や仕上げなど、ムーブメントの構造的なディテールを時計の高みとしてきたメーカーだからだ。ランゲの時計を身につける理由と人気の高い時計を身につける理由は、ほとんど正反対のものだ(チタン製のオデュッセウスに関しては議論の余地があるかもしれないが)。

The A. Lange & Söhne 1815 Rattrapante caliber L101.2

 ランゲは年間生産本数が5000本程度で、大手ラグジュアリーグループが所有するブランドのなかでは、純粋な職人技術による少量生産の時計に近い存在だが、それがこの会社の魅力のひとつであり、ほかのブランドよりも時計の美学と機械要素がかなりシームレスに統合されているように見えるが、常にそうであるとは限らない。1815 ラトラパント・ハニーゴールドの美しい時計だが、プラチナのホワイトダイヤルとブルーハンドも同様に美しい時計だ。ランゲの常として、五感を刺激するステーキのような時計が欲しいならプラチナの1815 ラトラパントがいいかもしれない。時計が好きな人のための時計だからだ。

 1815 ラトラパントの詳細については、A Week On The Wrist記事「A.ランゲ&ゾーネ 1815 ラトラパント・ハニーゴールド“F. A.ランゲへのオマージュ”を1週間レビュー」を読んで欲しい。そしてケース素材としてのプラチナについて詳しく知りたい方は記事「腕時計におけるプラチナという素材の長所、短所、コスト、そして複雑な歴史」をご覧いただきたい。

The A. Lange & Söhne 1815 Rattrapante
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基本情報

ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: 1815 ラトラパント
型番: 425.025

直径: 41.2mm
厚さ: 12.6mm
ケース素材: プラチナ
文字盤色: シルバー
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのブラックアリゲーターストラップ、プラチナ製ピンバックル

The A. Lange & Söhne 1815 Rattrapante closeup of caliber L101.2

ムーブメント情報

キャリバー: L101.2
機能: 時・分表示、ストップセコンド機能付きスモールセコンド、30分積算計付きラトラパンテ・クロノグラフ
直径: 32.6mm
厚さ: 7.4mm
パワーリザーブ: 58時間(完全巻き上げ状態)
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 36
追加情報: 5姿勢調整済み、素材の特性を生かした洋銀製の地板、ハンドエングレービング入りテンプ受けとクロノグラフ受け


価格 & 発売時期

価格: お問い合わせください
発売: A.ランゲ&ゾーネのブティックにて
限定: 世界限定200本

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1815 ラトラパントの詳細については、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトをご覧ください。