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多くの人が日ごろから気にしていることではありませんが、視覚障害者にとってほとんどの腕時計は基本的に役に立ちません。従来このような問題の解決法といえば、ガラス蓋が開き、針に触れることができる腕時計を作ることでした。しかし、これらの腕時計は低品質な傾向があり、また針を直接触ることで時間の経過とともに時間が狂いやすいという問題がありました。そこで、よりクリエイティブな解決方法が登場。点字を表示して時刻を伝える、洗練されたモーター内蔵スマートウォッチ「DotWatch」をご紹介しましょう。
韓国で開発されたDotWatchは、目の不自由な人に時刻やさまざまなメッセージを伝える機能を提供しています。特に注目したいのが、本機は針を模倣したインディケーターではなく点字自体を表示するため、時刻を知らせる数字の他にも、豊富な通知機能を備えているという点です。
従来の腕時計のように腕に着用する(やや大きめではある)。
スペック的にも驚くものがあります。ケースはアルミニウム製でわずか27gと軽量。ケース径は43mmでケース厚は12.5mmと確かに大きめサイズではあるものの、十分にウェアラブルの領域内といえるでしょう。3本のサイズ違いのレザーストラップから1本が付属し、ストラップは半分NATOストラップのように片方のラグに巻き付く形で装着します。また、充電式バッテリー、タッチセンサー、バイブレーションモーター、Bluetoothといった、スマートウォッチとして標準的な機能を搭載しています。
側面から見ると点字が隆起しているのが分かります。
本機の仕組みは非常に明快。文字盤の下にはモーターが内蔵された4つの区画があり、各区画には6つのドットが設置されています。それらのドットが個別に出たり引っ込んだりすることで最大4文字までの点字を一度に表示できるのです。そしてユーザーは、点字がついた紙のように文字盤を読み取ることが可能となります。また文字盤は凹状になっているため、縁が点字モジュール自体を保護する役割を果たしており、日常的な使用にも適した作りになっています。
DotWatchはモーター式点字を特徴とする初の腕時計でもあります。
2013年に、目の不自由な人のためにデザインされたもう1つの腕時計、Eone(イワン)社 の「Bradley(ブラッドリー)」をご紹介しました。Bradleyは磁力によって動く2つのボールが針の役割を果たし、従来の形式に近いかたちで時刻を伝える時計で、ユーザーが時計に触れ、隆起したインデックスとボールとの位置関係を基に、時間を読み取ることができるものでした。
DotWatchは、Bradleyのアナログ時計と比較してデジタル版のLEDウォッチともいえるでしょう。その両方共が、時刻を知るのに文字盤を見る必要がないのが特徴です。
詳細についてはDot公式サイトへ。
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