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我々が知っていること
IWC ポルトギーゼ・クロノグラフは、1990年代以来、IWCの主力コレクションとなっている。その理由は、このツールウォッチブランドにエレガントな側面を取り入れ、目的に応じた機構を取り入れたからである。今年のWatches & Wondersにおいて、IWCはその中核をなすドレッシーなクロノグラフモデルに、特別に目を見張るような改良を施したわけではない。それよりも、3つのユニークなカラーと3つのケース素材によって、この時計に新たな息吹を吹き込んだ。
2024年、IWC ポルトギーゼ・クロノにはホライゾン、オブシディアン、デューンの3つのバリエーションが登場する。ホライゾンは、ブルーとホワイトゴールド製ケースとの組み合わせで、午後の早い時間帯の日差しからインスピレーションを得ており、まさにスカイブルーを表現している。オブシディアンは夜空からインスピレーションを得たブラックのダイヤルで、18Kレッドゴールドのケースと組み合わされている。最後に、砂浜のような砂色にゴールドメッキの針を組み合わせたデューンは、夜のムードからインスピレーションを得たモデルで、ステンレススティール製だ。
いずれも、これまでのモデルと同じケースとアプライドインデックスのダイヤルデザインを継承し、41mm径、厚さ13.1mm、46時間のパワーリザーブを備えたIWC自社製キャリバー69355を搭載している。これらのモデルはレギュラーコレクションに加わる予定だ。
我々の考え
私はこれまで、IWCのポルトギーゼ・クロノグラフとともにかなりの時間を過ごしてきた。私の最も初期の実機レビューのひとつは、当時新しく生まれ変わったバージョンに関するもので、その後、さらに1歩踏み込んで、初めてのA Week on the Wristでこの時計をレビューした。そして、この時計を長年使ってきて感じたことはあらゆる意味で完成された時計であり、それ自体がアイコンであるということだ。ロレックスのデイトナほど人気はないかもしれないが、コレクション界では評価の高いクロノグラフであることは間違いない。
IWCはこの時計でその地位に甘んじることもできるが、このやや保守的なクロノに色彩と興奮を吹き込むことで、時計愛好家たちに“このモデルはまだ健在だ”と思わせるだけでなく、“このモデルがいかにクールなモデルであるか”を思い起こさせることを可能とした。そして、この新色はその点で非常に効果的だと思う。まず文字盤の色合いが“雲がない”ように見えるホライゾンカラーがあり、アプライドの数字とインデックスが、コントラストによって薄雲を覆うような役割を果たしている。18KWGのケースも加わり、実にユニークな提案となっている。オブシディアンは、ブラックのダイヤルにRGのケースを組み合わせた注目のモデルだ。ぜひ見て欲しい。
なかでも私が気に入っているのはデューンで、最近公開された『デューン 砂の惑星 PART2(原題:Dune: Part Two)』と合わせてタイムリーな感じがするからだが、特に作曲家ハンス・ジマーはIWCの愛用者として知られているのもその理由だ。2年前にIWCとともにジュネーブで彼がライブを行ったとき、彼がフルバンドでデューンのテーマ曲を演奏するのを聴いたのを覚えている。この新しい時計を見ると、帰ってきたような気分になるし、砂浜のような色合いとスティール製ケースの組み合わせがとてもよくマッチしている。これらの時計のほかのすべての要素は、我々が知っていて、ポルトギーゼの気に入っているところであり、文字盤を変更することで多くのことができることを示している。
基本情報
ブランド: IWC(アイ・ダブリュー・シー)
モデル名: ポルトギーゼ・クロノグラフ(Portugieser Chronograph)
型番: IW3716
直径: 41mm
厚さ: 13.1mm
ケース素材: SSかゴールド
文字盤: ホライゾン、オブシディアン、デューン
インデックス: アプライドのアラビア数字
夜光: なし
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: 69355
機能: 時・分表示、6時位置にスモールセコンド、クロノグラフ
パワーリザーブ: 46時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
価格 & 発売時期
価格: SSケースは117万7000円、18KRGケースは267万3000円、18KWGケースは281万6000円(すべて税込)
発売時期: ただちに
限定: なし。通常コレクション
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