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June 22, 2021
A Week On The Wrist ジャガー・ルクルト メモボックスを1週間レビュー

A Week On The Wrist ジャガー・ルクルト メモボックスを1週間レビュー

オリジナルの自動巻きアラーム腕時計を着けて大西洋横断の旅に出た。この特異な機能をもつ腕時計が、大きな楽しみを与えてくれることを証明する旅だ。たとえiPhoneをバックアップにしていたとしても。


※本記事は2013年9月に執筆された本国版の翻訳です。  

 今では、A Week On The Wristのレビューはもうお馴染みだろう。このレビューで我々は、腕時計の歴史や技術的詳細について紹介する一方で、腕時計を実際に着用してみてどうだったかについても、解説してきた。だが、皆さんが関心を抱く対象が現代の腕時計だけではないことを我々は承知している。これは将来にわたって何度も展開する、古典的なヴィンテージウォッチを考察するA Week On The Wristレビューの最初の回となる。私は手始めに、オリジナルの自動巻きアラームウォッチ、ジャガー・ルクルトのメモボックスと共に、大西洋横断の旅に出かけることにした。


機械式アラーム

 機械式アラームは、過小評価されている機能だ。現在、我々の多くは、さまざまな目的で数多くのアラームを設定して、カレンダーのイベントを通知したり、一度にいくつものスケジュールを追跡できるような、さまざまなメーカーのスマートフォンをもっている。そのため、純粋な実用性という意味で言えば、機械式アラームは少々時代遅れになっている。とはいえ、機械式アラームの付きの腕時計には、全く別の魅力があるのだ。

メモボックスのアラーム設定用の矢印。

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 アラームウォッチの歴史は、数千年前にまで遡る。これは決して誇張ではない。古代ギリシャでは、水時計に小石を落としたり、ゴングを鳴らすなど、その他にもさまざまな音を奏でる仕掛けになっていたという。今日、我々が知っているアラームは、実際には比較的シンプルな機構になっている。まず香箱が巻かれ、エネルギーを貯える。特定の時刻になると、そのエネルギーが解放され、歯車を回してハンマーを前後に動かし、共鳴室やゴングまたはベルが反響して音が出る仕掛けになっているのだ。実に単純明快ではないだろうか?

歴代の米大統領が愛用したヴァルカンのクリケット。

 ベッドサイドのテーブルで巻いておき、設定した時刻に起こしてくれるような機械式アラームクロックは、1876年、発明家のセス・E・トーマスが米国で特許を取得したものだ。それより1世紀前の1787年にこれと似た時計が発明されていたが、それはいつ巻いても特定の時刻に鳴るように作られており、使用者が違う時刻を設定することはできなかった。トーマスの置時計はすぐに、米国の家庭の中心的な時計となった。アラーム付き置時計として、現代の我々のほとんどが即座に認識し得るものの最初の置時計である。

 このアラーム機能が組み込まれた腕時計の登場までには、トーマスの時計からさらに数十年の年月を要した。その腕時計とは、今では伝説的となっているヴァルカンのクリケットである。1947年に発売されたクリケットは、アラーム機能を搭載した初の腕時計となった。現実的に難しかった部分とは、そのアラームが、単なる珍しい機能ということではなく、装着者が実際に目を覚ますほど十分に大きな音でアラームを鳴らすように製造することだった。ヴァルカンは、二重の裏蓋を使用し、時計があまり嵩張り過ぎないようにしながら、アラームを反響させることができるような仕組みにした。後にクリケットコレクションは水中でも機能するアラームウォッチへと拡大した。

 この少し後、ジャガー・ルクルトが、このアラームウォッチの分野に参入した。その時計こそ、メモボックスである。

ジャガー・ ルクルトのメモボックス。

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ジャガー・ルクルト メモボックス

 メモボックスは、ジャガー・ルクルトが1951~51年に手巻き式のCal.489を搭載して発表したモデルだ。2個の独立したリューズにより、アラーム部と計時部を別々に手動で巻き上げ、設定することがきるようになっていた。メモボックス(Memovox)という名前は、ラテン語のMemor(想起)とVox(声)を組み合わせた言葉で、“想起させる声”という意味がある。アラームウォッチにはにぴったりの選択だ。

 それから数年経った1956年、Cal.489はCal.815に置き換えられた。これにより、メモボックスは初の自動巻きアラームウォッチとなった。Cal.815を搭載したメモボックスのアラーム機能は、依然としてムーブメントの他の部分とは別個に巻くことで発揮されるようになっていた。アラーム用のオン/オフのスイッチがないことから、巻き上げれば常にセットされる仕組みになっている。したがって、自動巻きで時時計が動いている時には、常に12時間以内の時刻にアラームが設定されることを意味する。これには明らかに問題があった。

Cal.825ムーブメントを搭載したジャガー・ルクルトのメモボックス。

 最後に、最も象徴的なメモボックスのムーブメント、Cal.825に目を紹介する。これはCal.815に日付のモジュールを加えたものだ。モジュールのムーブメントには、巧妙に作られたものと、ぎこちなく組み込まれたものがあるが、Cal.825は間違いないく前者だ。Cal.825の決定的な特徴は、いわゆる“バンパー”式の自動巻き機構とハンマー式アラームである。手首に装着してみると、この2つが実際に前後に動いているのが感じ取れるが、これは不快というよりも、むしろ魅力的な感覚だ。

メモボックスのカーブした針に迫る。

 ジャガー・ルクルトはそれだけに留まらず、最終的にはフルローター巻き上げのメモボックスを製作し、アラーム機構を近代化して、多くの関連する腕時計を製作した。そうした時計の中には、有名なディープシー・アラーム、ポラリス、アムボックスのコレクションが含まれれるが、これらは全て、ケースと構造の点から見ると、我々が今回取り上げているメモボックスとは本質的に異なるものだ。とはいえ、外観はともかく、ムーブメントはほとんど同じである。

隣り合って並ぶメモボックスとポラリス。

 2010年、ジャガー・ルクルトは20年以上の休眠期間を経て、メモボックスをマスター・メモボックスの形で再び市場に登場させた。Cal.956ムーブメントを搭載したこの時計は明らかに、今回のCal.825を搭載したメモボックスへのオマージュが込められているが、それは現代のマスターコレクションの文脈においてのことだ。

手首に装着したジャガー・ルクルトのメモボックス。


On The Wrist
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 これは、着けて楽しい腕時計だと、思わず言ってしまった。極めて着けやすく、時計の歴史の中である特定の時代の美的センスを彷彿とさせ、さらに実用的に使える複雑機構を備えている。よく練り上げられた外観をもつジャガー・ルクルト メモボックスには、多くのものが詰まっている。その外観は容易に見分けがつき、手首に着けるたびに魅力を感じさせてくれる。

 さて、一般的な賛辞は脇に置き、メモボックスを着けるというのはどういうことなのか、詳しく考察することにしよう。アラームは、日々のほとんど全てのリマインダーのために活用できるが、この種の腕時計を試すには、着けて旅行に出かけるのが一番だと思う。私は4日間の海外旅行中、信頼するiPhoneの代わりにメモボックスを使用し、飛行機の搭乗時刻、ディナーの予約、そして朝の起床時刻を知らせるようにアラームを設定した。

メモボックスを詳しく見る。

 私は、一度寝るとなかなか起きないため、このテストには懐疑的だった。そのため、飛行機に乗り遅れたり、時計の精度のせいで誤った時刻にうっかり起きてしまったりするのは避けたかったため、複数のバックアップアラームをセットしていた。だが、これらのバックアップが必要だったのは一度だけだった。朝を3回迎えたが、このうち2回は、メモボックスは意図した通りにその役割を果たしてくれた。ホテルの石造りのベッドサイドテーブルの上に置かれたメモボックスのアラームは、きちんと鳴り響いたのだ。いかにもアナログなアラーム音であるため、私は、自分の体が敏感に反応したのだと思った。アラームは必ずしも大音量である必要はないが、役目を果たす上で適切な音である必要はある。我々の多くは、より現代的な処理が施されたデジタルのビープ音に慣れ親しんでいるから、メモボックスは実際に使用者の注意をきちんと引くことができる。この音が時間と共に鈍化するかどうかについては、私はなんとも言えないが。

 日中のアラームは、例えば、次の場所に移動する時間や、同僚とランチをする時間を私に知らせるなど、メモボックスは、常に携帯するあの電話を使うよりも、非常に心地良いものだった。アラームを大音量で鳴らし、わざわざ携帯電話を取り出して電源を切り、周囲の人に迷惑をかけてしまう代わりに、私はもっと個人的な解決法を用意することができたのだ。手首に巻かれたメモボックスは、携帯電話と比べれば非常に小さいアラーム音なのだが、大きな音の代わりに振動によって注意を喚起してくれるのだ。確かに目立った音ではあるものの、図書館や劇場といった静かな場所にいない限り、誰も気にすることはないだろう。

アラーム用と計時用の2個のリューズが付いている。

 メモボックスの設定を行うためには、2時位置のリューズを巻いて、内側のダイヤルディスクを回転させながらアラーム時刻をセットするだけだ。リューズを回すと矢印が反時計回りに動き、15分単位で最長12時間先までアラーム時刻をセットできる。覚えておく必要があるのは、もし予定が変更になった場合に、アラームを解除できるように設定したことを覚えておく必要があるということだ。アラームを解除するには、単に現在の時刻にアラームを設定して、リューズを内側に押し戻すだけである。とても簡単だ。

 メモボックスは、外観においても申し分ない。ダイヤルはツートンカラーになっている。外側部分がクリーム色で、内側部分にあるアラーム設定用のシルバーディスクはグレイン仕上げだ。アプライドのバトン型インデックスはわずかに光を受けて輝いており、中央のディスクの外周には、より正確な時刻を読み取るためのミニッツトラックが配置されている。ダイヤルは湾曲しており、分針と秒針もそれに沿ってカーブを描いている。実際、この時計は見栄えが良く、近寄ってじっくりと長い時間、眺めていられるほどだ。日付の小窓はシンプルで目立たず、全体的に1960年代初期の雰囲気を醸し出している。

 このメモボックスはケース径が37mmで、ちょうどよいサイズに収まっている。現在の基準からするとやや控えめなサイズだが、手首に着けると、極端に小さく見えるということは全くない。裏蓋は膨らんでいるが、湾曲したラグによって手首にしっかりフィットする。共鳴音をもたらすこの形状は、大きな音を響かせるほとんど全てのアラームウォッチに共通した特徴となっている。

手首に装着されたメモボックスを別の角度から見る。

 2個のリューズ上に付けられた“JL”のロゴや、12時位置の“ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)”のプリント上部にあしらわれた“JL”の文字のような細部のこだわりが、完成度の高い仕上がりを象徴している。この腕時計を見ているだけで、製作者が細部を大切にし、あらゆる意味で、控えめながらも最上級の腕時計であることを印象づけたいという思いがはっきりと感じられる。重厚なドーム状のアクリルガラス風防も、ヴィンテージウォッチコレクターがこぞって追い求める特徴のひとつだ。ただし、よほど幸運でない限り、本物のオリジナル製品は、ひっかき傷などの傷が付いている場合が多い。

 先に述べたように、メモボックスは、着けていて明らかに楽しい腕時計だ(時計を購入するかどうかを検討する際に、この点はしばしば無視されがちだ)。この時計は、写真にあるHODINKEEの裏地のないシェルコードバンのような薄型のストラップに合わせると、非常に軽くて快適だ。このため、カジュアルな腕時計からフォーマルな腕時計へとすんなりと移行できる。私はTシャツスタイルからスーツスタイルまで、あらゆるスタイルに合わせて着けたが、どんなシーンでも格好よく見えたのだ。

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競合モデルと比較

 アラームウォッチについては、ほかにもいくつかヴィンテージものと現代のものと両方の選択肢がある。ヴィンテージの自動巻きメモボックスの価格帯は、ムーブメントのタイプや全体の状態にもよるが、2000〜3000ドル(約22万〜33万円)といったところだ。ここで見ていただいているような、きちんとしたケースとオリジナルのロゴ付きリューズ、そしてきれいなダイヤルをもつものであれば、この価格帯の上の方に近い相場となるが、比較のために約2500ドル(約27万5000円)を目安にする。

ジャガー・ルクルトのマスター・メモボックス。

 現代的な機械式アラームウォッチをを手に入れようとすると、2500ドルよりずっと高い価格設定になる。ジャガー ルクルトのマスター・メモボックスの価格はスティール製で1万700ドル(約117万円)であり、我々が示すことができる中ではこれが最も分かりやすい現代的なアナログウォッチだ。このほか、さまざまなヴァルカンのクリケットやチューダーのアドバイザーもある。ダイビングアラームや、他の複雑機構と組み合わせたアラームウォッチが欲しいのであれば、ヴァルカンは非常に良い選択肢だ。一方で、チューダーのアドバイザーは、より大きな42mmのケース径をもち、非常に現代的なアラームのオン/オフのシステムを採用している。いずれにしても、これらの時計は、ヴィンテージのメモボックスよりも3倍程度の費用が必要になる。

 マスター・メモボックスから得られるものは、ヴィンテージのメモボックスから得られるものとそれほど変わらないが、価格だけがはるかに高くなっている。だからこそ、これらのヴィンテージのCal.825を搭載したメモボックスに大きな価値が生まれるのだ。現代の同等の腕時計にに支払うよりもはるかに安い価格で、実に素晴らしい腕時計が手に入るのである。とはいえ、これが全ての時計に当てはまるわけではないことは、知っておいた方がいい。レベルソが良い例だ。非常に小さく、極めて繊細で、見つけるのが非常に困難なヴィンテージのレベルソの価格は、1万ドル(約110万円)を超える場合もある。一方、現代のグランド・レベルソ・ウルトラスリム・トリビュート・トゥ・1931は、技術的に優れた時計を身に着けやすいサイズで提供し、価格も抑えられている。

アンティコルムを通して入手した1950年代のチューダーのアドバイザー。

 もっと公平に比較するのであれば、現代の競合相手のヴィンテージ版に目を向けることができよう。つまり、1950年代~60年代のヴァルカンのクリケットや初期のチューダーのアドバイザーとの比較である。これらの時計はややニッチな時計であるが、比較的大量に生産されているため、非常に求めやすい価格が付いているのをよく見かける。オークションでは、アドバイザーのバイヤーズ・プレミアム前の最終落札価格が1500~2000ドル(約16万5000〜22万円)で落札されることも珍しくない。インターネットやショップで探し出すのであれば、それより低い価格で見つけることができる場合もある。クリケットはゴールドで製造される傾向にあったため、そうした時計にはもう少し支払うことになる可能性がある。とはいえ、それでもなお3000ドル(約33万円)未満の話である。

ジャガー・ルクルトのCal.825を搭載したメモボックス。

コレクター向けのヒント

 ヴィンテージのメモボックスを自分で見つけようと決めているのなら、いくつか注意すべき点がある。どんなヴィンテージウォッチでもそうだが、交換用パーツには注意が必要だ。特に、中央部のダイヤルディスク、針、リューズはしばしば後で付けられたものが多い。時には、ジャガー・ルクルトのサービスパーツではなく、汎用パーツと交換されていることもある。サービスパーツはオリジナルの部品よりも好ましくないのは言うまでもないが、オリジナルではないパーツが、時計の価値そのものを台無しにする可能性がある。

 メモボックスには、ほとんどが偽造と言っていい製品が2つある。ワールドタイム・メモボックスとパーキングメーター・メモボックスである。どちらも、技術的には通常のメモボックスと同じだが、通常とは異なるダイヤルをもつ変異型だ。ワールドタイムのダイヤルを持つタイプでは、中央部にディスクがあり、アラームを使用していない時にワールドタイマーとして使用することができる。パーキングメーターのダイヤルを持つタイプでは、特にパーキングメーターの時間を測定するためにアラームを設定できるようになっており、ブルーの“P”のシンボルと2時間までの目盛りが付いている。これらのダイヤルは両方ともジャガー・ルクルトが生み出したものだが、いま世に出回っているものの大部分は、ベーシックな時計に付加価値を付けるために偽造されたダイヤルである。

 また、“LeCoultre(ルクルト)”と“Jaeger-LeCoultre(ジャガー・ルクルト)”という2種類の表記の問題もある。どちらも、この時代の腕時計のダイヤルとムーブメントにあしらわれているものだ。20世紀半ばまで、米国市場で販売されるジャガー・ルクルトの腕時計は、“LeCoultre”というブランド名で売られていた。ダイヤル、ムーブメント共ににこの署名を有しており、どんな時計であっても、2つの署名が一致しているはずである。長年にわたり、この2つの署名は必ずしも一致している必要はないという誤った認識があった。しかし、それは事実とは異なる。ダイヤルとムーブメントが、同じ署名を有しているかどうか確認してみるとよい。そうなっていなければ、いわゆる“ガッチャ(フランケンウォッチ)”を掴まされた可能性が高い。

2つのオリジナルリューズ 。

 署名の一致問題に関するひとつの例外は、リューズだ。実際、LeCoultreの腕時計の一部は、特別な“LeC”のリューズを有している。それは極めて美しいものだが、これは全てのLeCoultreの腕時計にオリジナルで付いていたリューズではなく、“LeC”を有していたほとんど全てのものは、最初に修理に出された数十年前に置き換えられてしまったものだ。もしオリジナルの“LeC”のリューズの付いた腕時計を見つけることができたら、それに越したことはない。

 いつものように、信頼できる売主から購入し、自分で調査してみることだ(手始めに調べる場所としては、クリスティーズやアンティコルムのようなところが主宰しているオークションデータベースが良いかもしれない)。

Cal.825を搭載したジャガー・ルクルトのメモボックス。

結論

 この時点でもうお分かりだろうが、私はこの腕時計を着けることを本当に楽しんだ。審美的には、1960年代のスタイルでありながら古さを感じさせず、ジャガー・ルクルトがごく細部にまで注意を払ったことにより、長時間見ていても飽きさせず、新たな発見も期待できるような腕時計になっている。この機械式アラーム付きの腕時計は、使用すること自体が楽しく、その高い実用性には驚きを感じた。私自身、魅力的ではあるものの、実用性についてはあまり期待はしていなかったのだが、そんな予測を遥かに上回る収穫を得ることができた。

 もし、クロノグラフやGMTといった機能のコレクションに単調さを感じ、それを打ち破るような新しいものを求めているのであれば、機械式アラームは非常に良い選択肢となる。機械式アラームに関して言えば、ヴィンテージもののジャガー・ルクルトのメモボックスに勝る腕時計を探すのは難しい。

良い点
  • 魅力的かつ機能的な機能
  • 歴史的ムーブメント、最初の自動巻きアラームウォッチ
  • 着けやすいミディアムサイズ
  • 全面的なディテールへのこだわり
悪い点
  • アラームには全面的には頼りたくない
  • アラームをセットしたことを忘れると厄介
  • オリジナルとして売られているものの中に、巧妙に造られたものが多くある