trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing ジャケ・ドロー グラン・セコンド カンティエームに41mmの新サイズ登場

ジャケ・ドローは、グラン・セコンドの魅力を余すことなく詰め込んだ、新たなサイズを発表した。

ADVERTISEMENT
クイック解説

 過去数十年の間にジャケ・ドローは、非常に幅広いモデルを生産してきた。時間表示のみの時計から、2017年にハンズオンしたシンギングバードを含む精巧で複雑な機械式のオートマタまで、様々なモデルが存在する。しかし、ジャケ・ドローのコレクションの礎となっているのは、常にグラン・セコンドである。この時計は、8の字型のダイヤルデザインと秒針用の非常に大きくて目立つサブダイヤルが特徴だ。文字盤上の余白は、同社の歴史の多くに根ざしており、様々な工芸技術を見せるポイントとなっている。特にエナメルは、ジャケ・ドローがしばしば非常に優れた作品を生み出してきた分野である(例えば、2016年に我々が間近で実際にみる機会を得たポケット ウォッチ パイヨンもそうだ)。

 文字盤上でなされる創造的な手仕事の数々のため、グラン・セコンドは従来、直径43mm、厚さ12.21mmのケースで、やや大きめサイズな傾向がある(39mmサイズのモデルもいくつかある)。そんな中ジャケ・ドローは、43mmモデルよりもやや小ぶりな41mmの新作コレクションを発表した。新しいモデルは、12.1mmの厚さである。

 この新サイズには、合計7つのモデルが登場。うち4モデルは、レッドゴールド(グラン・セコンドには理想的な金属素材で、ケースの幾何学的な形状を強調しているように見える)とグラン フー・エナメル文字盤で、アイボリー、ディープブルー、バーガンディおよびアンスラサイトがある。

 そして他3モデルは、ステンレススティールケースにマットブラック、サンドブラスト仕上げを施したチタニウムグレー、またはサンドブラスト仕上げを施したシルバーダイヤルだ。価格はそれぞれ素材ごとに共通で、ステンレスモデルが103万円、レッドゴールドモデルが217万円(全て税抜)。ムーブメントは、Cal.2660Q2で、68時間のパワーリザーブを実現するツインバレル、さらにシリコンヒゲゼンマイも搭載している(これは、ジャケ・ドローCal.2663の最新バージョンである)。

ファースト・インプレッション

 私は長年にわたりジャケ・ドローの時計を称賛してきた。スウォッチグループによって2000年に最確立されたとき、エキゾチックでめったに見ることの出来ないエナメル技術は、ニッチな特徴であるにも関わらず、すぐに批評家の間で愛されるようになった。繊細で製造コストが高く、非常に精巧なエナメル文字盤を作ることに同社が一貫して取り組んできたことで、印象的だったもののなかなか手にとって見る機会は無かった。

 私は、43mmのグラン・セコンドが特別大きすぎると感じたことはない。特にこのケースサイズを選択したのは、他ではあまり見られない同社の注目すべきエナメル装飾を見せるためのキャンバスとしてだったのではないかと考えられる。

 一方で、確かに2000年代初めからテイストは変わっており、グラン・セコンドに41mmのケースを用意したことは、かなり理にかなっていると思われる。このケース径は、文字盤の構成に必要な面積をほとんど犠牲にせず、魅力的な余白を十分に提供することが可能である。ジャケ・ドローにとっては、非常に良いサイズ感といえる。価格設定も絶妙だ。特に41mmのSSモデルは、珍しい文字盤でありながらもクラシカルなプロポーションを求めている方にとっては、非常に興味深い選択肢となるだろう。

 しかし、個人的にはエナメルのグラン・セコンドに愛着をもっている。20年の歳月を経た今となっては信じられないかもしれないが、時計産業におけるエナメルは、ある時期ほとんど失われかけていた芸術だったのだ。今日では、より頻繁にエナメル文字盤(標準的なガラス質のエナメルと、パイヨン、フランケ、クロワゾネといったより複雑なエナメルの両方)が見られる。機械式時計自体と同様に、存続が危ぶまれた工芸品だったエナメルが、アートをより多くの人々に届けるパイオニアでもあるジャケ・ドローのようなブランドのおかげで現在も存在しているのだ。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド: ジャケ・ドロー(Jaquet Droz)
モデル名: グラン・セコンド カンティエーム(Grande Seconde 41mm)

直径: 41mm
厚さ: 12.10mm
ケース素材: ステンレススティール、またはレッドゴールド
文字盤色: レッドゴールドモデルは、4色のグラン フー・エナメル(アンスラサイト、バーガンディ、アイボリー、ディープブルー)、ステンレスモデルは、マットブラック、サンドブラスト仕上げを施したチタニウムグレー、またはサンドブラスト仕上げを施したシルバー
防水性能: 3気圧 / 30m
ストラップ/ブレスレット: レッドゴールドは文字盤色に合わせたアリゲーターストラップ、ステンレスはカーフストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: ジャケ・ドロー 2660Q2
機能: ラージセコンド、オフセンターの時分表示、ポインター日付表示
パワーリザーブ: 68時間
巻き上げ方式: 手巻き付きの自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 30
追加情報: シリコン製のヒゲゼンマイとアンクル先端


価格&発売時期

価格: レッドゴールドは217万円、ステンレスモデルは103万円(全て税抜)
発売時期: 6月予定

全ての41mmのモデルは、ジャケ・ドロー公式サイトでご覧ください。