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Introducing マラソン ナビゲーターから限定モデル“ブルー ヨンダー”が登場

ミリタリー仕様の機能美をそのままに、シリーズ初となるブルーベゼルで新境地へ。

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我々が知っていること

マラソン・ウォッチ・カンパニーが、堅牢さで知られるナビゲーターシリーズに鮮やかな色彩を初めて取り入れた。この限定モデルの“ブルー ヨンダー”は、これまで一貫して機能性優先の無骨なデザインを貫いてきた同シリーズにおいて大きな転換点と言える。ナビゲーターは1986年に軍用パイロットとパラシュート部隊向けに開発されたモデルであり、その設計思想は今日まで変わらず受け継がれてきた。このブルーをアクセントとした特別仕様は、そのDNAと技術的信頼性をしっかりと維持しつつ、新たな可能性を示すものだ。

Marathon Blue Yonder

 限定モデルのブルー ヨンダーでは、ナビゲーター特有のアシンメトリーな41mm径ケースをベースにしている。この非対称ケースはリューズ側にガードを備えた形状となっており、単なるデザインではなく、実用性を重視した構造である。過酷な環境下でも高い耐久性を発揮するための設計だ。

 モデル名の由来は、アメリカ空軍の公式軍歌の冒頭“into the wild blue yonder”から。空を守る飛行隊へのオマージュとしてこの名が与えられている。マラソン・ウォッチ社の社長、ミシェル・ウェイン(Mitchell Wein)氏は「ブルー ヨンダーは、空軍と彼らが守る空から着想を得ました。スティール製のナビゲーターに現代的な解釈を加えたモデルで、コレクターの皆さんならすぐにその違いを理解し、楽しんでくれると思っています」と語る。

Marathon Blue Yonder

 このモデルを従来品と大きく差別化しているのが、航空機から着想を得た配色だ。マットブルーの文字盤の周囲を囲むのは、シリーズ初となるカラーベゼル。ブルーアルマイト加工を施したアルミニウム製ベゼルで、スティール製マラソンのベゼルとしては初の試みである。このブルートーンは航空機的な洗練を添えており、ネイビーブルーのラバーストラップとの調和も見事だ。さらにマラソンならではのトリチウムガスチューブによる夜光システムを備え、インデックスと時・分針にそれぞれ正確な位置で配されている。

 ケースには316Lステンレススティール(医療グレード)を採用し、表面には反射を抑えるヘアライン仕上げが施されている。これは軍用環境において視認性を損なわないための重要な要素である。トリチウムチューブによる夜光は外部光源や電池を必要とせず、常に一定の視認性を保ち、異なる明暗環境を移動するパイロットにとって特に有用な機能である。

Marathon Blue Yonder
Marathon Blue Yonder
Marathon Blue Yonder

 ムーブメントには、標準仕様のスティール製ナビゲーター(SSNAV-D)と同じスイス製のETA F06.412を搭載。同ムーブメントにはヘビードライブおよびプレシドライブテクノロジーを採用し、耐衝撃性を強化している。スイスのラ・ショー=ド=フォンにあるマラソンの自社工場で製造され、年差±10秒という高精度を誇るこのムーブメントは、マラソンの全ラインナップのなかでもとりわけ高い精度を持つ。

 このマラソン SSNAV-D ブルー ヨンダーは世界限定500本で、価格は1200ドル(日本円で約17万5000円)に設定されている。


我々の考え

長年マラソンの進化を見守ってきた者として、ブルー ヨンダーは伝統的なモデルにとっての控えめながらも明確な転換点だと感じている。ちなみに今この文章を書いている僕は、ネイビーのスーツにネイビーのストライプタイ、そしてブルーのシャツを着ている。だから青に対する偏愛が客観性を損なっているかもしれないが、それを差し引いてもこの限定モデルはブランドが時計愛好家の層へと展開を広げるなかで、まさに絶妙な一手であると考えている。

Marathon Blue Yonder

 もちろん、ナビゲーターシリーズの成り立ちが軍用規格に根ざしていることを踏まえれば、「デザイン的な冒険は許されない」と考える純粋主義者もいるだろう。だが僕としては、どれだけ機能本位のブランドであっても、一定の枠内でデザイン言語を探求する余地は必要だと思っている。そしてマラソンは、まさにその繊細なバランスを実現してみせた。色彩を加えつつも、プロフェッショナル仕様としての機能性や視認性を一切損なっていない。

 最近のマラソンはなかなかおもしろい展開を見せている。先月にはバン・ナイスタット(Van Neistat)氏とのコラボレーションも実現したばかりだ。まあこのブルー ヨンダーは、既存モデルに新しいカラーバリエーションを加えたにすぎないとも言える。しかしマラソンのようなブランドにとっては、それ自体が戦略上の意義深い一歩であるようだ。このモデルは、大口の政府契約を支えるプロユースの側面と、耐久性と精度を兼ね備えた万能な時計を愛する時計愛好家という、ふたつの異なる顧客層をつなぐ存在としても機能している。


基本情報

ブランド: マラソン(Marathon)
モデル名: ナビゲーターデイト “ブルー ヨンダー”限定モデル
直径: 41mm
厚さ: 11mm
全長: 48mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド、トリチウム夜光
夜光: あり
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: FKM(フッ素)ラバーストラップ

Marathon Blue Yonder

ムーブメント情報

キャリバー: ETA F06.412 クォーツムーブメント
機能: 時・分・秒表示、デイト表示
電池寿命: 86〜94カ月(電池切れ予告機能付き)
石数: 3
精度: 年差±10秒
追加情報: ETA社のヘビードライブ(耐衝撃機構)およびプレシドライブ(高精度補正)テクノロジーを搭載。ムーブメントはケース内部の金属製マウントでビス留めされ、追加の耐衝撃保護が施されている


価格 & 発売時期

価格: 1200ドル(日本円で約17万5000円)
発売時期: マラソンにて販売中
限定: 500本限定

マラソンについての詳細は、公式サイトをごチェック