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September 28, 2020
September 28, 2020
Hands-On ミン 18.01 H41 チタン製ダイバーズウォッチを実機レビュー

Hands-On ミン 18.01 H41 チタン製ダイバーズウォッチを実機レビュー

潜水艦より深く潜れても、戦車のようにごつくならなくていいと証明した時計。

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おそらく、ミンが自社で初めての時計 ― 17.01だ ― を2017年に発表したとき、このブランドが近いうちに、あるいは中期的にでも、ダイバーズウォッチを出すとは誰も予想していなかったろうと思う。しかし、のちに明らかになったように、ミン・ティエンと彼の名前を冠したこの会社によると、ダイバーズウォッチを作るというアイデアは、このとき既に温められていた。振り返ってみると、最初のモデルにもその後のモデルにも、技術面と審美性の両面で可能性を追求するというミン・ウォッチ独自の時計製造のアプローチが、ダイバーズウォッチにも応用できるという証拠が明らかにあった。ミン 18.01 H41 は、8月初めに第一弾が発売され(大方の予想通り完売してしまった)、8月22日午前2時(GMT)に第二弾が発売された。第一弾の発売と第二弾の発売の合間に、私たちは実際にこの時計を見ることができた。

 まず一見しただけで、初代モデルからずっと共通して見られるデザインの特徴から、この時計がミンの時計であることが明確に分かる。同社の時計に共通する3つの重要な要素は、視認性と抽象的デザイン要素のためにスーパールミノバを大量に使用していること、特徴的なフレアラグ、そして時計のサイズを合理的で古典的な範囲内に収めることへのこだわりだ。
 ミンの最初のダイバーズウォッチは、実際には10本のプロトタイプシリーズである「18.01 アビス コンセプト」だったが、ケース素材を除いて、製品版モデルである18.01 H41の基本的な要素をほぼ全て確立していた。アビス コンセプトでは、サテン仕上げの316Lステンレススティールケースを採用していたが、量産モデルでは、グレード5チタンまたはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理SSのいずれかを選択可能だ。

 この時計のスペックは、非常に身に着けやすいサイズ(直径40mm、厚さ12.9mm、ラグ間46mm)に似合わず、防水性は1000m/100気圧、または約3280フィートもある ― それは現代の原子力潜水艦の試験深度の約3倍だ。確かにそのような防水性の数値は、彼らの主な守備範囲では明らかにやり過ぎであり、時計を話のタネにしてしまっている。だがこの時計が、潜水艦レッドオクトーバーが爆発したであろう架空の圧力に耐えることが可能だと考えることは楽しい。

 18.01 H41は、ミンの時計で初めてセンター秒針を搭載したモデルでもある。実際、同社で初となる秒針付きのモデルだが、これはダイビング用の時計には不可欠な要素だ。正確な計時のためだけでなく、ダイバーに時計が機能していることを知らせる役目もある。

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 文字盤は、ミン他の時計と同様、かなり複雑な構造になっている。この2層のサファイアでできた構造体には、ハイセラム スーパールミノバXI(これは蛍光セラミックコンポジットでできたもの)が施されている。ベゼルには液体エポキシとして、針には固体材料として、このルミノバXIが塗布されているのだ。夜間でなければ特に目立つことのない夜光時計が多い中、たまに薄暗い環境下でも目立って光る時計(セイコーのダイバーズウォッチはこの特性をもつ)がある。私は、18.01 H41においても、昼間、屋外からエレベーターの中に入ったときに同じように光るのを見て驚いたことが何度かあった。

ベゼルはDLC処理されたSSで、大量の蛍光塗料を使用している。

 ブレスレットにはグレード5のチタンを使用し、ベゼルとケースバックには表面を少し荒くした加工が施されたことで、ベゼルの回転を容易にし、濡れた腕やウェットスーツの袖でも時計が滑らないようにしている。私はダイバーではないが、もしそうだったら、おそらく微調整できるクラスプが欲しかったと思うだろうが、それがなくても良い点を言うと、非常にエレガントでシームレスなブレスレットであることが挙げられる。

 60クリックのベゼルは、標準的なダイバーズウォッチとは異なり、ローレット加工が一切施されていないが、表面がやや粗くなっているため、グリップ感が良く、ベゼルの感触はとても良い。留め具には遊びがなく、ベゼルのカチッという音が妙に心地よく聞こえる。奇妙に聞こえるかもしれないが、リッチで丸みを帯びた質感が操作の正確性と相まって、まるで本物の精密機械と対話しているかのような気分にさせてくれる。ベゼルの唯一の欠点は、ローレットがないため、濡れた手で回すのが可能ではあるもののやや難しいことだ。
 ベゼルのもう一つの用途は、ゼロ位置の逆三角形を分針の位置に最も近い5分のマーカーへと回すことによって、時間の設定に役立つということだ。搭載されるムーブメント ETA 2824は5姿勢で調整されているが、ダイヤル上のミニッツマーカーなしで正確な"分"に時計を設定するにはある程度推測が必要だ。視覚的な参照としてベゼルを使用すれば、分針の実際の位置を明確にするのに役立つだろう。

 この時計がもつ多くのイカした点の一つは、視覚的なインジケーターだ。リューズが締められていないと現れる、リューズチューブの周りにセットされた真っ赤なガスケットは、実用的なだけでなく(リューズがゆるんだ時計でダイビングをすると、ケースに浸水してしまう可能性がある)、見ていて楽しいし、不意に深さ3000フィートの水中へと瞬時に潜りそうな印象すら与える。

 おそらくそんなに長時間見ることはないだろうが、18.01 の裏を見ると、表と同じようにデザインされ精密で丁寧なつくりの印象だ。裏蓋の6つの非常に深いネジ穴が開けられており、どんな時計師にも有益なグリップ感をもたらすだろう。ミンの時計にはよくあることだが、ここに配されている文字は、情報を伝えるだけでなくデザインエレメントとしても十分に組み込まれている。この小さなカニの絵は、もちろん水棲生物への言及だが、本機のケースを横から見たときの形状をミンなりに表したジョークでもある。同社のウェブサイトにはミンの「カニ」の形態学が掲載されている。

 ミン 18.01 H41は、身に着けるとかなり刺激的な時計だ。一般的に、ダイバーズウォッチは似たような見かけのものが多い。国際規格の仕様に準拠していることと、機能面から実用的であることを両立させるため、類似点が多くなってしまうのがその理由だ。しかし、このような制約の中で、ミンは、機能性の面でも、またそれ以外でも、全ての条件を満たしたダイバーズウォッチを生み出すことができたと思う。その楽しさは、実用性よりも時計の抽象的な特性にある。
 水深1kmというスペックは、それ自体が印象的な数字だが、人間の腕ではなく巨大イカの触手に装着されているような時計以外でそれを実現しているのは、珍しいうえに興味深い。私のように暗闇で光るものが大好きな人間は、18.01を気に入るだろう。暗闇の中でUFOのような不気味な側面と光り方をしたこの時計を見ると、「クローズ・エンカウンターズ・オブ・ザ・サード・カインド」のテーマが頭の中で鳴り出だすのを止められない。

ミン 18.01 H41:グレード5チタンケース、40mm×12.9mm、ラグ間46mm。ダブルARコーティングを施した3.5mm厚サファイアクリスタル、DLCコーティングを施した片方向60クリック回転のスSSベゼルにはスーパールミノバXIを塗布。1km/1000mの防水性。堅牢なケースは、スペーサーリングなしでムーブメントを保持するためにフライス加工されている。ねじ込み式リューズ、トリプルガスケット、赤い安全表示付き。セラミックダイヤルは、ハイセラムスーパールミノバXIをサファイアに融着させた2層構造、針は同様にSNL XIが塗布されている。時計のヘッドの重量、65g。ブレスレットは、クイックリリース可能なカーブしたバネ棒の付いた5つのリンクでグレード5チタン製、ダブル・デプロイヤント・インターロッキング・クラスプ。ムーブメントはETA 2824-2(シュワルツ・エティエンヌがミンのために改良したもの)。2万8800振動/時。40時間のパワーリザーブ、250時間テスト済み、5姿勢で調整。価格は3250スイスフラン(約38万円)。2年保証、スイス製。詳細は Ming-watch.com