ジャガー・ルクルトから、レベルソ・トリビュート・スモールセコンドが登場

我々が知っていること

ジャガー・ルクルトは、アール・デコスタイルを見事に表現する方法を知っている。この新しいレベルソ・スモールセコンドは、1930年代のエレガンスを象徴するモデルである。洗練された輪郭と長方形のシェイプはこれまでと同様だが、今回はそこに、ヴィンテージ感あふれるダイヤルカラーや、極めてスリムなケースサイズなど、ブランドの伝統的な外装に敬意を表し、未来を見据えたモデルに仕上げている。

　これまでのレベルソ・トリビュートモデルと同様、ファセットされたドフィーヌ針、カラーダイヤル、アプライドのバーインデックス、そして6時位置にスモールセコンドを備えている。新作との主な違いは、新しいピンクゴールドの超薄型ケースを採用しつつ、旧モデルのステンレススティールタイプから、厚さが1mm薄くなっている（8.5mmから7.56mm）。また新しいSSモデルは8.5mmのままで、スライドして文字盤を隠す機能があることを考えると、まだ比較的スリムだ。

ジャガー・ルクルト　レベルソ・トリビュート・スモールセコンド、ブラックダイヤルのアップ

　カラーバリエーションは、光沢のあるミラーエフェクトのブラックラッカーダイヤル（1931年誕生の初代レベルソのブラックダイヤルへのオマージュ）と、リッチなバーガンディラッカーダイヤルを用意。両モデルともに、アルゼンチンの伝統的なブランドであるカーサ・ファリアーノのストラップがセットになっている（カーサ・ファリアーノのウェブサイトをのぞいたところ、とてもクールなレザーライディングブーツを作っていた）。そして3本目となるPGケースの文字盤は、サンレイ仕上げのシルバー仕様。こちらもファリアーノ・コレクションのストラップに、JLCのブラックアリゲーターストラップが組み合わされているのが特徴だ。そして最後に、シルバーのオパーリンダイヤルに、ブラックニッケル仕上げの針とインデックスを加え、SS製のトリビュートケースに納めたモデルも追加された。

　レベルソ・トリビュート・スモールセコンドは、手巻きメカニカルムーブメント、Cal.822を搭載している。

我々の考え

レベルソといえば、すぐに長方形ケースのアイコンを思い浮かべるだろう。この時計は（レベルソをはじめとしたほかの有名な時計とともに）長方形ケースの時計の食物連鎖の頂点に君臨し続けている。そして私にとってレベルソがほかのモデルと違うのは、純粋なオールドスクールな点を備えていることに魅力を感じるからだ。この時計はニューヨークのアール・デコの魅力、スイスの高級時計製造技術、さらにアルゼンチンのポロの伝統のあいだという、3つのベン図にまたがっていると私は考えている。三拍子そろった感じが楽しい。

　リッチなブラックとバーガンディのラッカー仕上げの文字盤は、PGケースにドフィーヌ針、インデックスの輝きと相まって、この上ない美しさを放っている。ブランドは毎回、レベルソ・トリビュートに施す最適な仕上げを選んでいると思う。チョコレート文字盤のトリビュート・トゥ 1931は、私が唯一身につけたいと思うモダンなPGの時計だ（自分で言うのもなんだがこれは思い切った発言だ）。1月にマニュファクチュールで、レッドとブラウン両方の文字盤を持つ、1931年製のオリジナルレベルソ・スモールセコンドを見たあとだから、ブラウン文字盤のトリビュート・スモールセコンドを辛抱強く待つことにしよう。

基本情報

ブランド: ジャガー・ルクルト（Jaeger-LeCoultre）
モデル名: レベルソ・トリビュート・スモールセコンド（Reverso Tributesmall Seconds）
型番: Q713257J（PGブラック）、Q713256J（PGバーガンディ）、Q7132521（PGシルバー）、Q713842J（SS）

直径: 45.6 x 27.4 mm
厚さ: 7.56mm（PG）、8.5mm（SS）
ケース素材: ピンクゴールドまたはステンレススティール
文字盤: PG＿サンレイブラッシュ仕上げブラック / ラッカー仕上げバーガンディ / サンレイブラッシュ、SS...シルバーオパーリン
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 30 m
ストラップ/ブレスレット: ファリアーノ・コレクションの交換可能なカーフレザー、キャンバスストラップ、オールカーフレザー（PGブラック、PGバーガンディ）、ファリアーノ・コレクションの交換可能なカーフレザー＆キャンバスストラップ、ブラックアリゲーターストラップ（PGシルバー）、ファリアーノ・コレクションカーフレザー＆キャンバスストラップ（SS）