Introducing オリス　ビッグクラウン ポインターデイト ハンク・アーロン リミテッドエディションが伝説を称える

　クレメンテモデルは彼の通算3000本安打に敬意を表して3000本限定だったのに対し、新しいハンク・アーロンのモデルは通算2297RBI（打点）にちなんで、あなたの想像のとおり2297本の限定生産だ。

　ビッグクラウンコレクションではおなじみの特徴的なダイヤルレイアウトをベースにしたクレメンテの時計に非常に似ているが、配色ははっきりと変わっている。クレメンテのモデルはイエローとブラックをテーマにしたもので、これは彼が現役時代に活躍したピッツバーグ・パイレーツの配色にちなんでいる。そして本作はアトランタ・ブレーブス（で着ていた彼のユニフォーム）のブルーとレッドの配色からインスピレーションを得ている。

　そのためシルバーがかったホワイトの文字盤にレッドにブルーの縁取りを施したスタイリッシュで回帰的なインデックスが配されている。ミニッツトラックは逆の配色で、ベースカラーはレッドで囲まれたブルー。またポインターデイトの針の先端は深いレッドだ。ストラップはブルーレザーに加え、NATOスタイルのブルー＆レッドのストラップが記念ボックスに収められている。

　40mmのビッグクラウン ポインターデイトモデルをご存じない方のために簡単に説明をすると、このモデルはオリスコレクションの中核をなすひとつであり、初期のオリスのツールウォッチをほうふつとさせる歴史的なモデルである。このヴィンテージのような魅力は数字のデザイン、カテドラルスタイルの針、ポインターデイト機能など、全体的に見ることができる。

　文字盤のビッグクラウン表記は少し滑稽だが、ただ由来はここからきている。これはパイロットが手袋をはめたまま、リューズを掴んで操作できるようにするべく施された文字どおりの改良なのだ。

　これまでのクレメンテとアーロンのふたつの時計が、1960年代と70年代にスターとして頂点に立った選手を称えたものであることを考えると、この1930年代、1940年代のような雰囲気は、これらの野球限定モデルのプラットフォームとして興味深い。でもやっと意味がわかった気がする。

　アメリカンスポーツとしてのメジャーリーグは非常に特殊なオールドスクールな魅力にあふれており、ビッグクラウン ポインターデイトは、その理念ととても密接していると感じる。特に配色がアーロン自身のユニフォームのデザインに影響されていることを考えると、この時計のデザインには“私を野球に連れてって（take me out to the ballgame）”という魅力が詰まっているようだ。またゲームで着用したジャージの見本がカードに描かれているトレーディングカードを思い出させる。

　野球とはノスタルジーであり、この時計はフィールドのなかでも外でも活躍した野球界の巨人を祝したものだ。実際、彼が引退したあと、アーロンと彼の妻はチェイシング・ザ・ドリーム（夢を追いかける）基金を設立し、限られた機会しか得られない若者らに数百万ドルの奨学金を与えた。今日までに800人の子どもたちが高等教育の機会を得るのを支援しており、彼らのアスリート、ミュージシャン、医師、科学者、教育者としてのキャリアにつながっている。

　この時計のメモリー要素（スペック）についていうと、この時計の心臓部は約38時間のパワーリザーブを備えたオリス Cal.754を搭載しているということだ。美しくエングレービングされたアーロンの肖像に、HANK AARON LIMITED EDITIONのテキスト、そして2297本のうちの1本を示すシリアルナンバーが裏蓋へと刻印されている。現在発売中で、価格は36万3000円（税込）。限定版を証明する認定証が付属する。

オリス　ビッグクラウン ポインターデイト ハンク・アーロン リミテッドエディション。Ref.01 754 7785 4081-Set。直径40mm、50m防水。ステンレススティールケース。ホワイトダイヤルにブルーとレッドのアクセント。ブルーレザーおよびブルーとレッドのNATOスタイルストラップが付属。サファイアクリスタルに、メモリアルエングレービング入りの裏蓋（およびボックス）。ムーブメントはオリス Cal.754、自動巻き、約38時間パワーリザーブ。時、分、センターセコンド（ストップセコンド）、ポインターデイト表示・日付修正機能。2297本の限定生産。価格は36万3000円（税込）。