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Introducing オリス ロベルト・ クレメンテ リミテッドエディション 2020年新作

野球界での偉業、そして人道主義者だった偉人に敬意を表して。

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クイック解説

 殿堂入り野球選手であり、人道主義者でもあったロベルト・クレメンテの名声は、1972年12月31日のプエルトリコ沖で起きた飛行機墜落事故において、悲劇的な死を迎えるずっと前から確立されていた。9月9日、メジャーリーグで毎年恒例となっているロベルト・クレメンテ・デーであるこの日を祝し、オリスはクレメンテと彼の素晴らしい偉業に敬意を表した3000本の限定モデルをリリースした。

 ロベルト・クレメンテは、かつてないほど素晴らしい野球選手の一人だった。ハンディキャップを乗り越えて、プエルトリコのプロリーグで頭角を現わし、政治的・社会的難題に直面していたにも関わらず、最終的に名門ピッツバーグ・パイレーツと契約。彼は野球史において最も偉大な選手の一人になった。パイレーツのチームメイトであったディック・グロートは、彼について次のように語っている。「クレメンテは、私が今まで見た中で、神に才能を与えられた最も偉大な野球の天才だった」

 この時計は、ビッグクラウン ポインターデイトをベースに、クレメンテのユニフォームにインスパイアされたブラックとゴールドの数字などにより、彼の偉業に対するオマージュを表現している。さらに、巧妙かつさりげなく、ブラックの中にゴールドで“21”のデイトマーカーも配されているが、21という数字は、彼がピッツバーグ・パイレーツを引退したときの背番号だった。そして、打席に立つクレメンテの横顔がケースバックを飾っている。

ファースト・インプレッション

  オリスは“Change for the Better”をモットーに活動する独立系時計メーカーである。同社では、世界を変えることを目的とした組織のために価値を創出する方法として時計を利用している。読者の中には、フロリダキーズのサンゴ礁を復活させるための時計や、毎時700tものプラスチックが海に流れ込むことで生じる問題に取り組む時計を、ご存知の方もいるかもしれない。

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 ロベルト・ クレメンテ リミテッドエディションにより、オリスは災害救援や、恵まれない子供たちへの野球の紹介など、ロベルト・クレメンテ財団の活動をさらに発展させることを目標にしている。

 ロベルト・クレメンテは、パイレーツで2回のワールドシリーズを制し、ローリングス・ゴールドグラブ賞を12回受賞、さらに3000本安打を達成した。悲劇的な事故が起きなければ、彼の功績はきっと継続していただろう。そして、フィールド上で輝くスターでありながら、フィールド外での彼の功績も同様に印象的だ。
 プエルトリコからメジャーリーグにやってきた彼は、労働者階級の象徴となった。ひどい訛りとプエルトリコ人であるということが、しばしば記者たちから嘲笑の対象となったのだが、1969年、クレメンテはこう発言している。「あなた方記者が遠ざかれば遠ざかるほど、私は好ましく思っている。なぜか分かりますか? あなた方が、私の悪いイメージを作ろうとしているからです。私が黒人で、プエルトリコ人だから嘲笑うのでしょう。でも、私はプエルトリコ人であることを誇りに思っています」

 クレメンテは、行動を通してラテン人としての立場を受け入れた。1972年12月23日、マグニチュード6.3の地震がニカラグアを襲ったことで、国は危機的状況に陥ったが、ニカラグアには復興支援のための適切な資源の流通経路がなかった。彼は、ちょうど3週間前に被災地を訪れていた。地震によって1万1000人が亡くなり、30万人以上が家を失った。彼は援助物資を送ったが、腐敗した地元の役人のため、援助は適切に分配されなかった。

 援助物資が届いていないことを知り、彼は何をしたのか?

 彼は、自らこの問題を引き受けたのだ。

 野球選手としてのキャリアの絶頂期に、彼は救援物資を最も必要としている人々に確実に届けるために、自ら飛行機に乗り込んだのである。そのダグラスDC-7貨物機は、4200ポンドの過積載、そして機械的な故障を抱えていたため離陸後まもなく、プエルトリコ沖の大西洋へと墜落。救助隊員は残骸を回収するのに何日も要し、パイロットの遺体は発見されたが、彼の遺体が回収されることはなかった。

 事故から1年ほど経った1973年3月20日、彼は野球殿堂入りを果たした。通常、殿堂入りまではもっと長い時間を要するが、事情が事情なだけに、死後に投票で選ばれたのだ。

 彼の死後、1971年に始まったコミッショナー賞は、ロベルト・クレメンテ賞と改称された。この賞は“野球の試合、スポーツマンシップ、地域社会への貢献、チームへの個人の貢献を最もよく表している”野球選手に毎年、授与される。第1回目は、ウィリー・メイズに贈られ、2014年にはポール・コネルコとジミー・ロリンズの2選手に贈られた。直近では、カルロス・カラスコに授与されている。

 ロベルト・ クレメンテ リミテッドエディションにおいて、オリスは1971〜2020までのシリアルナンバーは販売をせず、賞を受賞した選手が存命の場合は、受賞年に対応したシリアルナンバーの時計を1本ずつ生産。もし、選手が存命ではない場合は、家族に贈られる。そして9月9日に、今年の賞のノミネート選手が発表された。ワールドシリーズで受賞者が発表された後、オリスは時計にシリアルナンバー2020を発行することになっている。なお、ノミネート選手はこちらから見ることができる。

 この時計は、クレメンテの息子であるルイス・ロベルト・クレメンテ・ザバラが運営するロベルト・クレメンテ財団とオリスによる共同プロジェクトである。時計の販売によって得られた利益の一部は財団によって運用され、ロベルト・クレメンテが1971年に掲げたビジョンの一環として、現在、恵まれない子供たちが野球をプレーできるようにサポートする新団体“スポーツシティ”設立のために、資金調達を行っている。

 ロベルト・クレメンテは有名な言葉として「この世界を変える機会があるのにそれをしなかったら、人生を無駄にしていることになる」と述べているが、この時計をリリースすることで、オリスは、彼が説いたことを実践しているのだ。


基本情報

ブランド: オリス(Oris)
モデル名: ロベルト・ クレメンテ リミテッドエディション(The Oris Roberto Clemente Limited Edition)
型番: 754 7741 4081

直径: 40mm
ケース素材: ステンレススティール(SS)
文字盤色: ロベルト・クレメンテのユニフォームをイメージしたホワイトダイヤル、ブラックとゴールドのディテール
インデックス: プリントのアラビア数字インデックス
夜光: 時・分針とインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 5気圧(50m)
ストラップ/ブレスレット: ライトブラウンレザーストラップ、グローブをイメージしたホワイトのダブルステッチ、SS製尾錠
追加情報: 限定保証書、ブラック/ゴールド/ホワイトの交換用NATOストラップ(尾錠付き)と専用工具付属。スペシャルボックス入り


ムーブメント情報

キャリバー: Oris 754(SW 200-1ベース)
機能: 時・分表示、センターセコンド、ポインターデイト表示
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4 Hz(2万8800振動/時)
石数: 26


価格・発売時期

価格: 20万円(税抜予価)
販売時期: 2020年9月
限定: 世界限定3000本

詳細は、オリス公式サイトへ。