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Introducing ノモス クラブ スポーツ ネオマティック 34(編集部撮り下ろし)

手首が細い人におすすめしたい、完璧なクラブだ。

Photos by TanTan Wang

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我々が知っていること

ノモスはこれまでに37mm、39mm、42mmサイズのクラブ スポーツを展開してきたが、今回発表されたモデルは自動巻きムーブメントと200mの防水性能を備えた同シリーズのなかで最小サイズのものとなる。数カ月前にグラスヒュッテでこの新作を先行して見た際、私はこれが今後登場予定の全モデルのなかで最も気に入るだろうと瞬時に確信を得た。そして予想どおり、ブランドはこれを最後まで“最高の一品”として残しておいたようだ。今年は現在までに、タンジェント 2デイトやネオマティック ドレなどのモデルが発表されてきた。

rose watch wristshot

 クラブ スポーツのなかで最小となるネオマティック 34は今回、ロゼ、ゴールド、パープルの3色展開でリリースされた。これら3色のダイヤルにはすべてブラッシュ加工とサンバースト仕上げが施されている。実際に手に取るとロゼ(ほぼピンクゴールドのような色味)とゴールドのダイヤルは、非常に金属的な質感が感じられる。一方でパープルのダイヤルはその傾向がやや弱く、放射状のサンバーストも控えめに見えた。おそらくダイヤルの暗めの色調が影響しているのだろうが、このパープルの仕上げはよりマットな印象を与える。

 3色のダイヤルすべてに共通して、インデックスと時刻表示の数字が窪んでおり、その内部にブルーに発光するスーパールミノバがたっぷりと充填されている。針はクラブシリーズらしいクラシックなデザインで、分針と時針には蓄光が施されているが、スネイル仕上げが施されたスモールセコンドの上で回る秒針は蓄光なしのソリッドな仕上げとなっている。また多くのネオマティック(ノモスが自動巻きムーブメントに用いる名称)モデルで見られるように、ダイヤル上のロゴ下部にプリントされた“Neomatik”の文字にはゴールドのアクセントが加えられている。

Club Sport Purple
rose dial close up
gold closeup

 本作のステンレススティール(SS)製ケースは明らかにサイズダウンされているが、ノモスの特徴である長いラグのおかげで、直径34mmという小振りなサイズにもかかわらず手首の上でしっかりとした存在感を放っている。ケース全体にはポリッシュ仕上げが施されており、ノモスのほかの多くのモデルと同様に、ソリッドケースバックまたはサファイアクリスタルのシースルーケースバックから選択可能だ。いずれのケースバックにもクジラの刻印と20ATM(200m防水)の防水性能が表示されており、ブランドのラインナップにおいてこの時計がダイビングにも適していることを示している。ケースの高さは8.2mmと、これほどの防水性能と多用途性を持つ時計としては素晴らしい薄さだ。このプロポーションは細い手首の持ち主にとって非常に魅力的である。37mmモデルは“絶妙なサイズ感”として認識されてきたが、この34mmモデルはさらに優れた装着感を提供し、特にメタリックなダイヤルと組み合わせることでクラブシリーズにヴィンテージらしいプロポーションをもたらしている。

 もちろんクラブ スポーツ 34には、ブランドが“インテグレーテッド”と主張するブレスレットとが装備されている。しかしこれは、実際には完全なケース一体型のブレスレットではない。ノモスのほかの多くのブレスレットがストレートエンドリンクを採用しているのに対し、このモデルのエンドリンクはケースにぴったりフィットする設計となっているため、ブランドはこのブレスレットを“インテグレーテッド”と表現している。ブレスレットの中央リンクはポリッシュ仕上げ、外側のリンクはブラッシュ仕上げが施されている。

duw 3001 in sapphire caseback

 時計の内部には、自社製自動巻きムーブメントDUW3001が搭載されている。このムーブメントは43時間のパワーリザーブを持ち、厚さはわずか3.2mmという驚異的な薄さを誇る。またノモス独自の脱進機である“ノモススウィングシステム”を搭載し、グラスヒュッテストライプ装飾やブルースクリューを備える。もし先日掲載したノモスの製造拠点訪問記のフォトレポートを見逃している場合は、これらのムーブメントがどのように、そしてどこで製造されているのか興味があるならぜひ読んで欲しい。

 ノモス クラブ スポーツ ネオマティック 34は現在発売中で、ソリッドケースバックのモデルが51万9200円、サファイアケースバックのモデルが56万7600円(ともに税込)となっている。


我々の考え

詰まるところ正直、この時計が欲しい。私はこれまでノモスの全ラインナップのなかで、クラブ スポーツこそが特にフルブレスレットを備えたものにおいて最も堅牢な作りを感じさせるモデルだと考えてきた。だからと言って、それが必ずしもほかのモデルより優れているということには直結しない。たとえばタンジェントやメトロのようなラインは、クラブ スポーツにはない繊細でエレガントなデザインを特徴としており、その違いが各モデルの個性を際立たせている。しかしこのように小径なモデルにおいては、時計全体の重みが手首に乗る感触が非常に心地よく、全体のパッケージとして素晴らしい仕上がりになっている。

purple wrist shot

自分の手首の上で。

 ノモスはこれらを女性的な選択肢としてマーケティングしているようだが、私は非常にユニセックスな時計に仕上がっていると思う。このサイズ感は多くの場面で自然に手首になじむものだろう。日常使いにぴったりかと聞かれれば、そうだ。その可能性は十分にあると思う。控えめで邪魔にならないデザインであり、ケースの厚さがわずか8.2mmながら、200mもの防水性能があるという安心感を提供してくれる。この点がこのモデルの大きな魅力のひとつである。確かにネオマティックムーブメントが搭載されているため、価格がノモスのカタログ内ではやや高めではあるが、約50万円でこれほど洗練されたスペックを持つ時計を製造しているブランドはほかに見当たらない。

rose lay flat

 ゴールドダイヤルとパープルダイヤルのどちらにするか、非常に悩ましいところだ。私以外の大勢にとってはロゼがとてもよく似合うだろうことは想像に難くないが、私の肌の色味には合わないように思う。しかしゴールドは圧倒的に魅力的だ。このダイヤルはロレックスのリネンダイヤル デイトジャストを思い起こさせる。パープルもまた見事で、SSケースとのコントラストや控えめなブラッシュ仕上げとの組み合わせが美しい。その色味は“エッグプラント(ナス)”とでも呼びたくなるほどだが、今年のノモスはすでに色の名前に関して、アイデアを使い果たしたようにも思える。

 ノモスがこのモデルを11月に発表することにしたのは、偶然ではないように感じる。この価格帯でこのサイズの汎用性、そして何よりも日常使用に適した耐久性を備えていることから、ホリデーギフトとしては完璧だ。さて、何とか自分を説得して購入を思いとどまる理由を考えなければ…。


基本情報

ブランド: ノモス グラスヒュッテ(Nomos Glashütte)
モデル名: クラブ スポーツ ネオマティック 34
型番: Ref.756(ロゼ) /Ref.755(ゴールド)/Ref.757(パープル)

直径: 34mm
厚さ: 8.2mm
ケース素材: SS
文字盤色: ゴールド、ロゼ、パープル
インデックス: インデックスの形状に凹み、スーパールミノバで満たされている
夜光: あり
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレットにデプロワイヤントバックルおよびクイックリリース式バネ棒が付属、ラグ幅は18mm

Gold Lay Flat

ムーブメント情報

キャリバー: DUW 3001
昨日: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 28.8mm
厚さ: 3.2mm
パワーリザーブ: 43時間
巻き上げ方式: 自動巻き
石数: 37


価格 & 発売時期

価格: ソリッドケースバック 51万9200円/サファイアケースバック 56万7600円(ともに税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

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