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February 20, 2020
February 20, 2020
Hands-On オメガ シーマスター アクアテラ 150M GMT ワールドタイマー マスター クロノメーター

Hands-On オメガ シーマスター アクアテラ 150M GMT ワールドタイマー マスター クロノメーター

鮮やかなレーザーアブレーション加工のマップが美しい、高耐磁性能をもつクロノメーター規格のワールドタイマー。

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私がレビューのためにこの腕時計をオメガから受け取ったとき、印象的な海のブルーと世界大陸の立体地図の次に気づいたのは、中央ヨーロッパ標準時を表示するために選ばれた都市だった。ビエンヌ(ドイツ語圏の人々にとってはビール)は、オメガ本社とその親会社であるスウォッチ・グループが位置する都市である。この自治体はビール・ビエンヌとしても知られており、住民がフランス語系とドイツ語系に分かれていることでも有名だ。パリ、ジュネーブ、ベルリン、チューリッヒというもっと遥かに大きな都市を差し置いて、スイスの比較的小さな自治体であるビエンヌを文字盤に記すことを選択したのは、オメガのファンにとっては重要な意味を持つはずである。

 略して「シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー マスター」(実のところはGMTではなく、ワールドタイマーだ)として知られる本機は、オメガのラインナップの中ではやや異質な雰囲気を醸し出しつつ、クラシカルなコンプリケーションを美しく表現するのにスポーティな解釈がなされている。私にとっては、オメガは主として実用時計だった。すなわち、伝説的なスピードメーター クロノグラフとシーマスター ダイバーのことである。一方でワールドタイマーは、通常はラグジュアリー・ブランドがもつべきラインナップとされる傾向がある。そのラグジュアリー・ブランドというカテゴリーは、オメガが技術的進歩を遂げる一方で、ますます存在感を発揮する場になってきている。セドナゴールドとステンレススティールケースの両方のバージョンで入手可能なこの非限定モデルは、オメガが2年前に87本だけ発売したプラチナの限定版ワールドタイマーに続いて登場したものだ。

 本機を作動させるCal.8938を見てみよう。高度な技術で美しく仕上げられた内部機構は、オメガが腕時計メーカーとして、この10~15年間でいかに高度に進化したかを物語っている。そのムーブメントにおけるジョージ・ダニエルズのコーアクシャル・エスケープメントのほぼ完璧な実現から、スイスで最も厳密ないくつかの認定基準の開発、採用に至るまで、オメガは自らを、大量の製品を高度に品質管理するという点で、腕時計メーカーピラミッドの最上位にいるロレックスと肩を並べる存在にまで高めたといえる。現代的なオメガのどのムーブメントにおいても、非常に高い価値が付与されており、それはローター、プレート、ブリッジを装飾するアラベスク模様の良質なジュネーブ・ウェーブを遥かに凌ぐ出来栄えだ。

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 オメガが現在生産している多くのキャリバーと同様、Cal.8938はマスター クロノメーターである。そのことは、スイスの独立機関であるMETASによりクロノメーターの認証を受けているうえに、耐磁性に非常に優れていることを意味している。その耐磁性能は、最大1万5000ガウスに達する。この特徴ひとつとっても、この腕時計がとりわけ、無数の電子機器に囲まれた現代のライフスタイルによく適していることを示している。(さらにいえば、飛行機のコックピットにも適している。ここは、この製品のような複数の時間帯を示す腕時計が求められる合理的な空間でもある)

 ほとんどの現行オメガの自動巻きムーブメントと同様、Cal.8938の振動数は、通常は2万8800または2万1600振動/時であるのに対し、やや珍しい2万5200振動/時となっている。Cal.8938のパワーリザーブは60時間で、この性能は、サファイアクリスタルケースバックを通して見える2個の香箱から生み出されている。

 多くのワールドタイマーと同様、文字盤の機能は、この腕時計がどのように受け止められるかと大いに関係がある。この時計の世界地図は、クロワゾネ・エナメルまたは、その他の珍しい手細工によって作られてはいない可能性があるものの、豊かな凹凸のある加工と質感のある鮮やかな着色が施されており、それが際立った印象を与えている。地図は、レーザーアブレーション加工(彫刻加工)されたグレード5チタンのプレートで構成され、そこにクリスタルブルーの海と、浮彫加工された世界大陸が表現されている。この地図は夜と昼に分割された24時間の目盛りに囲まれており、その外側に24の都市の名前が記されている。都市はビエンヌに加えて、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、リオ、ホノルルなどだ。接着されているマーカーには、時・分・秒針と同じ明るいブルーの夜光塗料が施されている。

 シーマスター アクアテラ ワールドタイマーのデザインをめぐって評価が分かれる可能性があるのは、ケースサイズだ。直径43㎜ 、厚さ14.12mmで、私が通常着けている腕時計の中でも最大級のサイズである。それでも、ツイステッド・カット加工されたラグと光沢のあるベゼルを特徴とするスタイルには、気品が宿っている。大きな腕時計かもしれないが、パッケージは全体的に洗練されている。

 SSケースとブレスレットで構成された本機は、97万円と高額だ。ブレスレットではなく、テクスチャード入りのラバーストラップを選択すれば、その価格は95万円に下がる。ゴールドのバリエーションだと、セドナゴールドのブレスレット付きで408万円、レザーストラップ付きで256万円だ。セドナゴールドのモデルでは、ケースとブレスレットに加えて、ムーブメントにもセドナゴールドのローターおよびバランスブリッジが採用されている。(上記いずれも税抜価格)

オメガ シーマスター アクアテラ 150M コーアクシャル マスタークロノメーター GMT ワールドタイマー、SSケース、43mm、150m防水。ムーブメント: 自動巻きCal.8938(セドナゴールドケース用:Cal.8939)、振動数:2万5200振動/時、39石、コーアクシャル・エスケープメント、マスター クロノメーター認定、パワーリザーブ60時間。文字盤: レーザーアブレーション加工のワールドマップ(各時間帯に相当する24の都市名付き)。ブレスレット:SS。

詳細についてはオメガ公式サイトへ。