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Introducing キングセイコーブランド復活第一弾の“KSK”現代デザイン SDKSシリーズを実機レビュー

“灰の中から火は再び燃え上がり、影から光が射す。折れた刃は再び研がれ、無冠の者は再び王となる” - アルウェン・ウンドーミエル 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』より


ここで紹介するキングセイコー復活第一弾モデルは、2月18日(金)から全世界のセイコーブティックで先行発売、7月8日(金)からセイコーウオッチサロンにて発売されます。世界に先駆けて、1月28日(金)にオープンしたばかりのセイコーブティック 大阪心斎橋でも実機を手にとって見ることができ、来場者特典だけでなく購入者特典も! 詳細は記事の最後をご覧ください。

ついに王の帰還です。キングセイコーがブランドとして復活を遂げたのです! このニュースを待ちわびていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。キングセイコーは、グランドセイコーが誕生した翌年の1961年に誕生したブランドです。グランドセイコーに次ぐセイコーの高級機として人気を博しました。諏訪精工舎(現セイコーエプソン)によるグランドセイコーと第二精工舎(現セイコーウオッチ)が手掛けたキングセイコーは切磋琢磨し、十年以上にわたってともに日本国内における高級機械式時計の発展を牽引しました。

1965年に発売されたキングセイコー“KSK”。

 しかし、皮肉にもセイコー自体が1969年に発表したクォーツ時計の煽りを受けることとなります。1975年には、クォーツ時計量産化に伴って生産ラインを閉鎖し、グランドセイコーとキングセイコーの機械式時計は廃盤へと追いやられました。

 その後、グランドセイコーは、機械式時計を1998年に復活させ、2017年には独立ブランド化し現在に至りますが、キングセイコーは歴史のページに眠ったまま。確かにセイコーは、過去に復刻という形で2度キングセイコーをリリースしています。2000年に45KS/56KSのデザインをベースとしたSCVN001、そして昨年のキングセイコー“KSK”復刻デザイン SDKA001です。そしてようやく2022年、約50年弱の休眠期間を経てキングセイコーがひとつのブランドとして新たなスタートを切りました。

キングセイコー“KSK”現代デザイン

 記念すべきブランド復活の最初のページに登場したのは、1965年発売の2代目キングセイコーである“KSK”からインスピレーションを受けたSDKSシリーズです。“KSK”は、1961年に発売された初代モデルには無かった防水性能や、秒針を止めて時刻合わせができるハック機能(秒針規制装置)を備え、直線的でシャープなデザインが高く評価されていました。昨年発売された前述のSDKA001が忠実な復刻モデルであったのに対して、新作ではアレンジされた現代デザインが採用されています。新作はオリジナルと比較してどこが違うのか見ていきたいと思います。

 SDKSのスティール製ケースは、直径37mm × 厚さ12.1mm。オリジナルの36.7mm × 10.9mmと比較してもその変化はごくわずか...と言いたいところではありますが、見た目の厚さは明らかに増した印象を受けます。とはいえ、当時は手巻きムーブメントを搭載していたがゆえの薄さであり、本機は現代の時計としては小ぶりなサイズ感です。僕はケース径37〜38mmの大ファンなので、現代デザインへとアップデートするからといって極端な拡大化をしなかったセイコーに拍手を送りたいです。

 なお、リューズはオリジナルのセイコーロゴと防水仕様の証を示す“W”ではなく、キングセイコーのアイコンでもある「盾」をモチーフとしたクレストマークへと改められています。キングセイコーのブランド復活をよりアピールしているようにも感じますね。

 ケースデザインは、オリジナルの“KSK”のシャープな質感を彷彿とさせる多面カットを多用したもので、鏡面仕上げとサテン仕上げが施されています。太くしっかりとした特徴的なラグも受け継がれていますが、鏡面仕上げの箇所は少し異なります。オリジナルでは上面と斜面に鏡面仕上げが採用されていましたが、SDKSでは斜面のみ。本モデルにはサテン仕上げのブレスレットがついていますが、この仕上げの変更によってケースとブレスレットの一体感が強調されています。

 ダイヤルカラーは全5種類。“KSK”のオリジナルカラーを再現したシルバーカラー(001)、縦方向に筋目の入ったメタリックグレー(003)。さらにカラフルなバリエーションとして、いずれも放射仕上げが施されたチャコールグレー(005)、ブラウン(007)、そしてレッド(009)がラインアップされています。

左からSDKS001とSDKS003。

左からSDKS007、SDKS009とSDKS005。

 では、ダイヤルにもっと近寄ってよく見てみましょう。まず最初に僕の目に留まったのは、インデックス。特に12時のインデックスは、ほかと同様にダイヤモンドカッターで素材の表面を削ってならすダイヤカットが施されていますが、さらに2本のV溝カットと斜めに細かな刻みを入れた“ライターカット”が組み合わせられたデザインです。実はこの意匠は“KSK”だけに見られるもの。キングセイコー“KSK”の現代アレンジにおいても絶対に外すことのできないアイデンティティなのです。

 さらにダイヤルを眺めているとある部分に違和感を覚えました。それは針です。時分秒針はいずれも長く取られており、インデックスと相まって高い視認性を実現していますが、よく見ると時分針のデザインが“KSK”と異なるのです。オリジナルはグランドセイコー同様にダイヤカットを施した5面の針でしたが、本機は2面のシンプルなドーフィン針。これはおそらくグランドセイコーとの差別化を明確に図るためでしょう。針だけでここまで雰囲気が変わるのかと思わせる好例ではないでしょうか。ロゴは、12時位置にアプライドの“SEIKO”が、6時位置には“KING SEIKO”と“AUTOMATIC”が印字されています。

 おそらく多くの方が気になっているであろうブレスレット。“KSK”とは別リファレンスではありますが、1960年代のキングセイコーに7連のブレスレットが存在しました。本機のブレスレットは、シャープなケースにあわせて当時のものよりもエッジが効いています。先述のとおり、サイドの面取りがラグとシームレスにつながるデザインを生み出し、便利なプッシュ観音開き式クラスプもブレスレットと同じ厚みのため全体に一体感があります。欲を言えばさらにエッジを効かせたブレスレットだったならとも思いましたが、あまり効きすぎていてもシャツの袖などを傷つける可能性もあるため、このぐらいがちょうどいいのかもしれません。

 内部には、自動巻きのCal. 6R35からカレンダー機能を省いたCal. 6R31を搭載。セイコーの15万〜20万円前後のモデルに見られるムーブメントです。パワーリザーブは約70時間を誇り、手巻き、ハック機能つきで高い実用性を備えています。もともとオリジナルの“KSK”に日付表示はなく、カレンダー機能つきは当時別の“KSSK”というモデルで展開されていました。もし本モデルが日付表示つきだったとしたら“KSK”デザインから逸脱してしまっていたでしょう。これはケースバックも同様で、分厚くなるトランスパレントバックを避けクローズタイプを採用することでプロポーションとつけ心地を優先したのです。なお、ケースバックに金のメダリオンはありませんが、クレストマークは刻印されています。

 つけ心地は、スペック表の数値から想像していたとおり快適でした。下に向かって角度のついたラグ、しなやかなコマと厚みを感じさせないバックルを備えたブレスレットが優れた装着感をもたらします。16.5cmとやや細めの僕の手首を心地よくホールドしてくれました。直径37mmのケースは、男女問わず幅広い方に手にとってもらうことのできるサイズで、実際に手首周りが14cmの妻につけてもらいましたが、手首からラグがはみ出るようなことはありませんでした。近年、徐々に増えてはいますが、まだまだ機械式時計の選択肢が少ない女性にとってもこのキングセイコーはとてもおすすめです。価格は19万8000円(税込)。

純正のレザーストラップ

 僕は、実機レビューの際に純正ストラップを自分でカスタムストラップにつけかえてドレスダウンすることがありますが、今回は用意する必要はありませんでした。腕時計の発売と同時にキングセイコー用のストラップも発売されるからです。

左からXSL00519(キャメルブラウン)、XSL00919(ライトグレー)、XSL00319(ブラック)、XSL00719(ダークグレー)、XSL00119(グレー)。

ピンバックルは、キングセイコーのロゴ入り。

 カラーは、グレー、ブラック、キャメルブラウン、ダークグレー、ライトグレーの5種類で、ダブルステッチの入ったヴィンテージスタイルのストラップ。どのモデルと組み合わせてもよく似合うストラップです。価格は、合成皮革のライトグレーが1万6500 円、それ以外はカーフで1万7600円(すべて税込)。ワンタッチで外せるクイックチェンジ式のため、何本か持っていれば毎日気軽に付け替えて楽しむこともできます。個人的にはライトグレーの起毛したストラップが気に入りました。

キングセイコーは、男女問わず楽しむことができる。

 かつてセイコーのなかでは、最高級時計のグランドセイコー、その下に位置するキングセイコーというそれぞれの立ち位置が確立されていました。独立ブランド化したグランドセイコーが高級ブランドとしての成功を着実に収めている今、キングセイコーの復活は理にかなっているのではないでしょうか。

 今回ブランド復活第一弾を実機で試してみて、オリジナルの“KSK”モデルが持つ細部の重要なポイントを抑えつつ、現代デザインとしてしっかりと昇華されているように感じました。当時のように“手の届く国産高級機械式腕時計”としての今後の充実がとても楽しみです。

キングセイコーをいち早く手に取るには...

 キングセイコーは、2月18日(金)から全世界のセイコーブティックで先行発売され、その後、7月8日(金)からはセイコーウオッチサロンにて発売されます。

 いち早く見てみたいという方は、1月28日(金)にオープンしたばかりのセイコーブティック 大阪心斎橋でも全モデルを手に取ることができます。オープンを記念して1月28日〜2月28日の期間中にセイコーブティック 大阪心斎橋に来店した方には、特大ガチャガチャで当たる豪華なオリジナルグッズも。また数量限定ですが、セイコー商品を購入した方には、セイコーブティック 大阪心斎橋オリジナルトートバッグがプレゼントされるとのことなので、この機会にセイコーブティック 大阪心斎橋を訪れてみてはいかがでしょうか。

 なお、セイコーブティックでは、セイコー製品が通常1年間のメーカー保証のところ、特別に3年間と保証期間が大幅に延長されるという大きなメリットもあります。

セイコーブティック 大阪心斎橋

セイコーブティック 大阪心斎橋は、同社の商品が取り揃えられているだけでなく、日本最大のクレドールコーナーが備えられており、グランドセイコーブティック心斎橋も隣接されています。

住所:大阪府 大阪市 中央区南船場4-3-11 大阪豊田ビルディング 1F
電話番号:06-6484-7588
メールアドレス:osaka-shinsaibashi@seikoboutique.jp
営業時間:11:00am-8:00pm (日曜・祝日は7:00pm まで)

その他の詳細は、セイコーブティック 大阪心斎橋公式サイトへ。


基本情報

ブランド: キングセイコー(King Seiko)
モデル名: “KSK” 現代デザイン(King Seiko Modern Re-Interpretation)
型番: SDKS001(シルバー)、SDKS003(グレー)、SDKS005(チャコールグレー)、SDKS007(ブラウン)、SDKS009(レッド)

直径: 37.0mm
厚さ: 12.1mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバー(SDKS001)、グレー(SDKS003)、チャコールグレー(SDKS005)、ブラウン(SDKS007)、レッド(SDKS009)
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 日常生活用強化防水(10 気圧)
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット
追加情報: 内面無反射コーティングが施されたボックス型サファイアガラス風防


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.6R31
機構: 時、分、秒
直径: 27.4mm
厚さ: 5.25mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻き)
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24
クロノメーター認定: なし
追加情報: ハック機能つき


価格 & 発売時期

価格: 19万8000円(税込)
発売時期: 2月18日(金)から全世界のセイコーブティックで先行発売、7月8日(金)からセイコーウオッチサロンにて発売
限定: なし

詳細は、キングセイコー公式サイトへ。