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Hands-On セイコー プロスペックス 1959 アルピニスト 現代デザイン 140周年限定モデル SBDC151

プロスペックスに加え、セイコーブランド創立140周年記念の一環として、新しいプレサージュも登場。

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セイコーのように記念日を祝う人はいないだろう。さて、2週間ほど前、セイコーは創業140周年を記念して、2つの新しい時計を発表した。セイコー プロスペックスとセイコー プレザージュという2つのシリーズに、セイコーは本当に特別な文字盤を披露。実際、時計全体がまったく新しく感じられるほど特別なものとなった。

 セイコーウオッチは、特に東京の銀座に敬意を表している。ここは、1881年に創業者である服部金太郎が21歳で時計の修理工場を開設し、時計メーカーとしての地位を確立した場所だ。以来、セイコーはこの地で価値ある時計を、ときには信じられないような価格で提供し続けている。この2つの時計をアニバーサリーに選んだだけでなく、それぞれの価格レンジを維持していることはとても素晴らしいことだと思う。

 この2つの限定モデルのベースとなった通常モデルについては、発表時に都合よく両方とも記事にすることができた。レギュラーモデルのプレザージュ(SARY189)は、一部をスケルトンにして24時間表示にしたモデル。ミッドセンチュリーを彷彿とさせる「Style 60's」と呼ばれるテーマで発表された。

 2月に発売された新しいセイコー プロスペックス アルピニストは、"1959アルピニスト 現代デザイン "とも呼ばれる。マニアのあいだでコンセンサスを得てヒットしたのだが、アルピニストは長きにわたってカルト的な人気を誇っており、特によく知られているグリーンのアルピニストは、そのデザインが本当に選ばれていて、手に入るか入らないかというセイコーのモンスターのようなものだった。

 1959現代 デザインで、アルピニストはしっかりとメインストリームに戻ってきた。レギュラーモデルであるこの時計を見ると、セイコー版のロレックス エクスプローラーとしか思えない。その全身から「ストラップをつけて、とても寒い山に連れて行ってくれ」と叫ぶようなものを感じる。

 今回の140周年記念モデルは、7万5000円(税込)という価格を変えることなく、アルピニストの無骨な魅力をさらに贅沢なものとした。

 この素晴らしい38mmモデルの最大の魅力は、なんといっても文字盤だ。というのも、この時計で唯一変更が加えられたからだ。セイコーはこの文字盤について、「銀座のクラシックとモダンの両方の顔を表現した」と説明している。簡単に言えば、銀座の石畳の街並みと、ブルーグレーを基調とした近代的な建築物を同時に連想させる模様ということ。

 複雑で注目を集める文字盤には、ダブルサンレイパターンが施された。まるで迷路のような雰囲気である。正直なところ、このサンレイ効果はプレスリリースからは想像もできない。暗い場所で文字盤を見ると、その複雑さがわからなくなってしまうが、さまざまな照明の下で時計を照らすと全体の効果が生きてくる。大げさではなく、私は実際に2分間、途切れることなくこの時計を見つめて、"cooool"と心の中でつぶやいた。

 秒針は、ブルーを基調としたデザインにポップな色を加えています。これには特別な意味があり「かつて銀座の夜の中心地であった "金春(こんぱる)通り "にちなんで名付けられた日本の伝統色 "金春 "とともに、銀座の歴史を振り返る」という意味が込められている。

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 本機は、パワーリザーブ70時間を備える伝統的なCal.6R35を搭載しており、シースルーケースバックから見ることが可能だ。唯一の欠点は、そこにセイコーのロゴがプリントされていて、ムーブメントの全貌が見えないことである。

 セイコーの限定モデルは、保守的なデザインの時計に祝福の意味を込めて、実に味わい深いものになっている。このデザインの背景にある歴史を知ることで、時計を手にしたときの感動はさらに大きくなるだろう。なぜならば、メタルで表現された文字盤のパターンは、原始的な石畳の街並みをミニチュア化したように見えるからだ。

 もちろん、アルピニストよりも人気はないもののプレザージュも忘れてはならない。アルピニストと同じ文字盤デザインを、40.8mmのサイズに採用し、文字盤の下のムーブメントを見ることができる小窓が追加されている。アルピニストのサファイアクリスタルとは異なり、ボックス型のハードレックスクリスタルを採用する。このモデルは、スケルトンや24時間サブダイヤルなど、通常品でもすでにビジーな雰囲気を醸し出していたが、この新たなダイヤルパターンによってさらにその雰囲気が増したと思う。

 今回のダイヤルはアルピニストにより適していると思うが、プレザージュには1つの要素が余計だったように感じる。その唯一の難点は、回転しないベゼルを採用したこと。この時計は追加のコンプリケーションを搭載しているため、アルピニストとは異なるムーブメントを搭載。それは41時間のパワーリザーブを持つ4R39だ。セイコーがこのキャリバーを採用するのは初めてではないし、私は特に24時間表示に興味があるわけではないが、この価格にしては非常に強力なムーブメントだと思う。

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 これらの時計を手にとって、一つ大きなことを学んだ。この6〜10万円の価格帯では、セイコーのブレスレットの構造は同社の5万円以下のものよりもはるかに優れている。私は後者のカテゴリのセイコーをかなりの数見てきたが、スタンプクラスプのブレスレットデザインには常に失望していた。しかし、今回の時計には嬉しい驚きを感じた。どちらも非常に頑丈な感じがして、全体的な耐久性に信頼が持てた。

 普段、限定モデルにはあまり興味を示さない私だが、今回は、特にアルピニストに引かれた。これらの作品はそれぞれのコレクションによくマッチしていて、価格を上げることなくエンドユーザーに付加価値を提供するだろう。

セイコー プロスペックス 1959 アルピニスト 現代デザイン SBDC151、38mm x 12mm。ステンレススティールケース、カーブドサファイヤクリスタル、シースルーケースバック、20気圧防水。ブルーグレーのアニバーサリーダイヤル。SSブレスレット、フォールディングクラスプ。セイコーCal.6R35。3500本限定。価格:8万2500円(税込)。

セイコー プレサージュ Style 60's SARY207、40.8mm×12.8mm。ステンレススティールケース、ボックス型ハードレックスクリスタル、シースルーケースバック、一部スケルトン文字盤、5気圧防水。ブルーグレーのアニバーサリーダイヤル。SSブレスレット、フォールディングクラスプ付き。セイコーCal.4R39、24時間表示。世界限定4000本。価格:6万6000円(税込)。

セイコー140周年モデルについての詳細は「Introducing セイコー プロスペックスを含む4ブランドから創業140周年記念限定モデル第3弾が登場 2021年新作」の記事もご覧ください。

その他詳細はセイコー公式サイトへ。

Photos, Kasia Milton

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