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The Sports Section 大谷翔平選手の腕時計、世界一の野球選手がセイコーを愛用していることを知ってる?

大谷翔平を好きじゃないメジャーリーグファンがいるだろうか。

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大谷翔平には多くの魅力がある。今年の野球界で最も優れた選手であり、ロサンゼルス・エンゼルスのマウンド上とプレート上の両方で活躍するダイナミックな戦力でもある。彼はベーブ・ルース以来の特出した二刀流選手で、今シーズンは安定的かつ圧倒的な活躍で野球界を沸かせている。7月に開催されたMLBオールスター・ウィークエンドではホームラン・ダービーに出場し、アメリカン・リーグの先発投手兼リードオフ指名打者を務めたのだ。しかも、これらはすべて野球史上初のことだった。

「ショータイム!」 (Photo by Stephen Brashear/Getty Images)

 だが、私にとって最も注目すべきことは、現役のメジャーリーガーで時計のスポンサーがついているのは彼だけだということだ。

 最近でも、時計メーカーと野球選手がタイアップした例はいくつかある。サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有選手は、最近までグランドセイコーのアンバサダーだった。ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン選手は、何年ものあいだタグ・ホイヤーの顔だった。引退したスラッガー、ホセ・バティスタはウブロを着用していた。元ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手もそうだったが、昨年MLBを退団し、母国の日本で野球をすることになった。また、オリスは、同じくヤンキースのアーロン・ブーン監督と契約している。そして、我々の友人であり、Talking Watchesにも登場したハウィー・ケンドリックも忘れてはいけない。


 以上だが、『マネーボール』でブラッド・ピットがタグ・ホイヤーのキリウムを身につけていたこともカウントしたほうがいいだろうか。

(Photo by Jayne Kamin-Oncea/Getty Images)

 つまり、どう考えても現在ホームランの世界と時計の世界をつなぐ唯一の架け橋は大谷選手だけなのだ。ちょっと失礼して個人的な不満を言わせてもらうと、これは明らかにおかしいと思う。リシャール・ミルがスポンサーをしているオリンピックのスプリンターは何人だろうか?(6人もいる!)B級ゴルファーやテニスプレイヤーがどれだけスポンサーを獲得しているだろうか?(数え切れない!)マイク・トラウトやフェルナンド・タティスJr.よりもこれらアスリートたちの方が、時計を買う一般の人々にとって影響力があると本気で言うのだろうか?

 さて、グチは終わりだ(いったんは)。

(Photo by Dustin Bradford/Getty Images)

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 時計の世界で存在感を示す唯一のメジャーリーガーが大谷選手だとすれば、私は嬉しく思う。彼とセイコーのパートナーシップは、他のアスリートのアンバサダー活動よりも実り多いものだ。この組み合わせは、過去5年間に少なくとも4つの異なる時計のコラボレーションを送り出してきた。いずれも4桁ドル台前半(20〜30万円台)の価格帯で限定販売され、すぐに完売してしまったようだ(日本国内グッズを扱う某有名サイトでは、一部のモデルが販売されているようだが)。

 実を言うと、数週間前まで私はこのことをまったく知らなかったのだ。スポーツファンであり時計愛好家でもある私が、ノバク・ジョコビッチについて調べ、時計会社とアスリートのスポンサー事情について深掘りするまで、これらの時計の存在すら知らなかったなんて、どうかしていた。

セイコー アストロン GPS ソーラー 大谷翔平限定モデル SBXB119(左)、セイコー アストロン 大谷翔平2019限定モデル SBXC043(右)。

セイコー アストロン 大谷翔平 2020年限定モデル SBXC081(左)とセイコー ブライツ 大谷翔平 限定モデル SAGA257(右)。

 大谷翔平選手は、私の母国を本拠地とする野球リーグでプレーしている。そして、私は頻繁に野球を見ている(アストロズのファンだ)。また、セイコーの時計のリリースも、普通の人よりはるかによく見ている。この時計がもっと大々的に発表されなかったのはおかしいと思わないだろうか? たしかに、これらは明らかに日本国内向けであり、アメリカではあまり人気のないアストロンシリーズのものだが、この件を疑問に思うたくさんの長い書き込みがないのは、まったく奇妙なことだと思うのだ。海外のエンゼルスファンや大谷ファンに向けて、セイコーは大谷翔平関連の時計をいくらでも売れるはずだと確信している。

(Photo by Sarah Stier/Getty Images)

 大谷選手にインスパイアされたセイコー5スポーツのモデルを想像して欲しい。価格は2〜3万円程度で、ケースバックには大谷選手のサインを入れ、文字盤はエンゼルスのユニフォームと同じ赤を基調とする。カッコよければ機能はシンプルでいい。そうすれば、無数の若い野球ファンが機械式時計の世界に引き込まれることだろう。ブライアン・メイに文句はないが、10年以上前の『アメリカン・アイドル』の準優勝者と一緒にツアーをしている70代のギタリストよりも、大谷のほうが現代の若者(セイコー5スポーツのターゲット層)に近いのではないだろうか?

この男にSBDC101を与えよう、今すぐに! (Photo by Masterpress/Getty Images)

 大谷翔平は、少なくともここ数年のあいだに野球界に現れた最高の選手なのだ。毎晩の衝撃的なパフォーマンスは野球中継を見逃せない番組にしてくれているが、これは何世代ぶりのことだろう。他の多くの時計メーカーが顧みないスポーツに取り組むセイコーの姿勢を称賛したいと思う。大谷選手への愛を広げ、彼にふさわしい世界的スターの待遇を与えたいものである。

Hero image, Sarah Stier/Getty Images.

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