trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing セイコー プロスペックス 1959アルピニスト 現代デザイン(編集部撮り下ろし)

よりシンプルになったアルピニストは、セイコーバージョンのエクスプローラーか。

ADVERTISEMENT
クイック解説

 カルト的なファンがいなければ、セイコーは真の意味でのセイコーではない。1990年代半ばにリリースされた、グリーンのセイコー アルピニストはそうした時計の一つだ。二つのリューズ、回転式のインナーベゼルや印象的なグリーンのダイヤルは、とても熱心なファンを獲得している。しかし、これは初代アルピニストではない。初代モデルは、1959年に登場した。そして今、セイコーは、限定の復刻モデルとモダンに再解釈したモデルの両方のアルピニストを復活させた。ここでは、後者に焦点を当てたい。

 新しいセイコー プロスペックス 1959 アルピニスト 現代デザイン(SBDC145、SBDC147、SBDC149)は、多くの人がセイコーの最初のスポーツウォッチであると考える、1959年のアルピニストを再発明したものだ。59年モデルからデザインのヒントを得て、この新しいコレクションは、"モダンクラシック"なグリーンのアルピニストとは著しく異なったものとなった。

 機能的なベゼルを備えた時計であったのに対し、この新しいコレクションでは、よりシンプルなフィールドウォッチを表現している。リューズは一つだけで ベゼルはない。これは真新しいアルピニストだが、見た目は確かに旧アルピニストに似ている。そしてそれは良い事だ。

ファースト・インプレッション

 初代アルピニストは、登山者のニーズに応えるために開発されたもので、その名の由来にもなっている。その後、改良を重ね、インナーベゼルモデルが登場しカルト的な人気を博した。セイコーは、引き続きそのバージョンの時計を作っていくというわけだ。

1959年に登場した初代アルピニスト。

 今回の新コレクションの登場で、セイコー プロスペックスのラインに現代的なアルピニストのデザインが二つ、ほぼ同じ価格で併売される。

 回転ベゼルモデルが、時計好きたちの内輪の選択のように感じるところ、この新しいアルピニストはもう少し広い範囲でヒットするだろう。これは、余計なものがない時計である―ロレックス エクスプローラーの、セイコーバージョンのようなものであるとも言えるかもしれない。

 ダイヤルデザインは、3時位置に日付表示窓があることを除けば、オリジナルの1959年モデルにかなり忠実だ。オリジナルとは異なり、これらの時計にはアルピニストという文字が文字盤上のどこにも書かれていないという事実がある。これは残念だ。

 6時、9時、12時(と同様に3時位置に1つのピース)でスタイル化された三角形、およびドーフィンスタイルの針は、全てオリジナルモデルにつながる部分である。しかしながら、文字盤のテキストには、20気圧(200m)防水マーク、セイコー プロスペックスのロゴという両方の近代的な追加がなされている。Automaticの印字は、対照的に、レトロなスクリプト書体で表示される。古いものと新しいものが見事に融合しているのだ。

 セイコーは、グレー、クリーム、そしてシグネチャーアルピニストグリーンの3種類のダイヤルで展開。各バリエーションには、セイコーの適切なルミブライト素材のフォティーナ(焼けたような色合いの夜光)スタイルのマーカーと針を搭載。また、カーブのかかったサファイア風防を備えている。 直径39.5mmのインナーベゼルをもったモデルとは異なり、この新しいモデルは38mmに小型化されている。

 内部には、セイコー独自の6R35ムーブメントが搭載されており、ハック機能、デイト表示、70時間パワーリザーブ(裏蓋から見える)を備えている。限定モデルとは異なり、プロスペックスの通常生産モデルとなる。グリーンの文字盤モデルはレザーストラップ、他の2モデルはステンレススティールのブレスレットが標準装備されている。

 新アルピニストの限定モデルの方は、非常にクールでありながら、限られたものとなっている。これらの時計はそうではないため、手に入れようと考えている場合は良いポイントだが、検討する時間も必要だろう。

ADVERTISEMENT

基本情報

ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名: 1959 アルピニスト 現代デザイン(The 1959 Alpinist Modern Re-interpretation)
型番: SBDC145(クリーム)、SBDC147(グレー)、SBDC149(グリーン)

直径: 38mm
厚さ: 12.9mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: クリーム、グレー、グリーン
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SBDC145とSBDC147はブレスレット、SBDC149はレザーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 6R35
機能: 時、分、秒、日付
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻き付き)
振動数: 3Hz(2万1600振動/時)
石数: 24


価格 & 発売時期

価格: 7万5000円 (SBDC145、SBDC147)、7万3000円 (SBDC149) 全て税抜
発売時期: 2021年8月6日(金)
限定: なし

詳細は、セイコー公式サイトへ。

Photographs : ティファニー・ウェイド(Tiffany Wade)