trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Editors' Picks 2021年ジュネーブ・ウォッチ・デイズの6大サプライズ

我々が選んだサプライズ賞を授与したい。

ADVERTISEMENT

最盛期の2014年に開催されたバーゼルワールド(憶えているだろうか?)では約15万人の来場者があり、1500社が出展していたため、サプライズがあることは当たり前だった。大規模な展示会がなくなったことは、時計メーカーの意外な動きが以前よりも少ないことを意味する。それでも先週、規模を縮小して開催されたジュネーブ・ウォッチ・デイズでは、予想外の時計を何本か見ることができた。

ローガン・ベイカー:オリス アクイス アップサイクル

私は初めてオリスを買った。それは最近発売されたダイバーズ 65の限定モデルで、Cal.400を搭載したものだ。私はこのブランドを知らないわけではないし、むしろその逆だ。オリスのアメリカ代表と一緒にプレスツアーでスイスの展示会にも行ったことがあるし、過去6、7年の間にこのブランドが行ってきたすべてのことをとても楽しんできた。言うまでもなく、私はオリスが大好きだが、このコラボレーションが実現するまで自分のお金でオリスを買ったことはなかった。そして今、アクイス デイト アップサイクルの出現で、1ヵ月の間に2本めのオリスを購入しようと真剣に考えているのだ。

 なぜかって? パンデミックの間、私は自分のワードローブが進化し始めていることに気づいたからだ。以前はブラック、ブルー、グレーばかりを好んでいたが、視野を広げ、ピンクやパープルのアイテムも取り入れるようにした。それから、虹色の魔法を深く理解するようになり、最近、レインボーカラーのタイダイ(絞り染め)ジーンズまで手に入れたのだ(実物はすごくいい)! だから、リサイクルのPETプラスチックから作られたオリス アップサイクルの新しいレインボーダイヤルを見たとき、その鮮やかでビビッドな色合いに夢中になってしまった。それぞれのダイヤルは唯一無二のもので、今の私にとって唯一の問題は、自分にぴったりのものを見つけること。そして今まさに探しているところだ。

オリス アクイス アップサイクル: 27万5000円(税込)

ジョン・ビューズ:ジェラルド ジェンタ アリーナ レトログラード スマイル ミッキーマウス ディズニー

ジェンタ!  ミッキー! そしてキャラクターウォッチウィークの直後。ブルガリのジェラルド・ジェンタ復活の3作めがミッキーマウスウォッチになると知った時、信じられないほどのタイミングだと思った。これまでに作られたディズニーウォッチのなかで最も素晴らしいと言っても過言ではない、アイコニックなレトロファンタジーを思い起こさせる時計だ。この10年間でブルガリが成し遂げたことは、もちろんオクト フィニッシモを含め多数あるが、なかでもジェラルド・ジェンタの復活は私の最も気に入ったことのひとつだ。ミッキーウォッチは記事を書き始めた頃を思い起こさせる。本格的な時計ブランドがアニメのマウスをあしらった5桁の時計を作っていることが信じられなかった頃のことだ。

ジェラルド ジェンタ アリーナ レトログラード スマイル ミッキーマウス ディズニー:1万6500ユーロ(日本円未定)

ジャック・フォースター :パルミジャーニ・フルリエ トンダ PFコレクション

パルミジャーニ・フルリエの時計づくりの質の高さに疑問の余地はない。1996年にサンド・ファミリー財団の支援を受けて設立されて以来、パルミジャーニ・フルリエは数多くの新しいムーブメントを生み出すとともに、独自のデザイン言語を開発し続けてきた。後者は、同社にとって功罪相半ばするものとなっている。その時計はしばしば優美でエレガントなものだが、その魅力はむしろ特異なところであり、より多くの人々に受け入れられることに苦労してきたのだ。しかし今年の同社は、イメージを一新しただけではない。新しいPFコレクションは、同社の有名なトンダケースを出発点としており、やや古臭く感じられ始めたラインに新鮮な印象を与えた。ダイヤルからパルミジャーニ・フルリエのロゴを取り除いたことも大きな変更点だ。シンプルなPFロゴは、過度にうるさくならないように表現されている。また、ダイヤルのカラーや仕上げの改良、レイアウトの再構築など、細部にまでこだわった結果、驚くほど現代的で非常に歓迎すべきコレクションに生まれ変わった。

パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF コレクション:258万5000円(税込)から。

ダニー・ミルトン:ブルガリ オクト ローマ ワールドタイマー

 ブルガリは、オクトシリーズを主力商品として位置づけており、それは理にかなっていると言えるだろう(オーデマ ピゲとロイヤル オークの関係を考えればいい)。フィニッシモシリーズは毎年、あらゆる複雑機構で薄さの新記録を達成している。ある意味『ズーランダー』を見ればわかるように、携帯電話がどんどん小さくなっていったような感じだ。そんななか、オクトのデザインをスポーティにアレンジした新モデル、オクト ローマ ワールドタイマーが登場したのには驚いた。確かにフィニッシモではないが、そのデザイン言語はすべてそこにある(薄さを除いて)。ダイヤルのすっきりとしたレイアウトやベゼルのインダストリアルなデザインは、ブルガリの代名詞ともいうべきケースデザインと完璧にマッチしている。私は特にブラックのDLCモデルが好きだが、ブラックのストラップと組み合わせることで独自の表情を見せてくれる。ブラックのダイヤルに文字や数字のコントラストが映えて、とても見やすくなっている。この時計をサン・バルテルミー島の時間に設定できる日が来るのを楽しみにしている。

ブルガリ オクト ローマ ワールドタイマー:99万円(税込)

コール・ペニントン:H.モーザー ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー

H.モーザーがパーペチュアルカレンダーを搭載しないと思っていた時計は? ストリームライナーだ。これまでのすべてのモデルは、ミニマリズムとLess is Moreの美学をアイデアとして取り入れていた。パーペチュアルカレンダーを搭載するのに適したプラットフォームとは言えないだろうと思っていたが、こうして登場し、しかも確かに同じようにすっきりとした外観をもっているのだ。日付の配置は加わったが、これには驚かされた。

ジェームズ・ステイシー:グルーベル・フォルセイ GMT アース ファイナルエディション

グルーベル・フォルセイのGMT アースでチタン製。そして11本の限定モデルだ。長年愛されてきたGMTウォッチの引退作品とも言われているこの最新作、GMT アース ファイナルエディションは、非常に素晴らしい構造とデザインを採用し、ケースにTIを使用することで重量感を抑えている。ゴールドやプラチナが一般的なシースルーのムーブメントブリッジにもTIが使用されており、このようなワイルドで複雑な時計では考えられないような控えめな感じを醸し出している。僕の目から見て、最も驚くべき要素は、TIがこの時計のデザインと理念に非常によく合っているということだ。ダークな色調がコントラストを生み、ムーブメントのさまざまな要素を際立たせている。色を加えたり明るい色調で囲ったりしないことで、さまざまな複雑機構がダイヤルから際立って見える様子や、世界観がどれほど控えめになっているかを見てほしい。時刻表示のスモークされた透明なリング、トゥールビヨンブリッジの曲線、GMT表示の特徴的な赤のアクセントなど、さまざまな要素がマットなグレーの背景の上で最高の状態で表示されている。価格は? 不明だ。しかし、電話を受けた11人の幸運なコレクターには、GMT アース ファイナルエディションを世界を旅する楽しい時間で使って見せてほしいものだ。

グルーベル・フォルセイ GMT アース ファイナルエディション:価格不明