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我々が知っていること
ユリス・ナルダンは今年175周年を迎えたが、最新のプレスリリースを開いて読んだときに、その事実自体に驚いたかどうかはわからない。ユリス・ナルダンは確かに古い会社で、私も古いマリンクロノメーターやミッドセンチュリーのドレスウォッチをいくつも見てきた。しかし、同社の重要な進歩の多くは、同社の伝説的な人物である故ロルフ・シュナイダー氏が少なくとも部分的に先導した、機械式時計のルネッサンスと結びついている。この記念すべき年を記念して、ユリス・ナルダンは、マリンクロノメーターメーカーとしての歴史的に重要な役割に回帰した、新しいクロノメトリーコレクションを発表。また、これらの新作のなかでもグラン・フー エナメルの美しい文字盤が目を引くモデルである。
ユリス・ナルダン傘下のドンツェ・カドラン社の文字盤レイアウトは、同社の時計を見たことがある人なら誰でも知っているものだ。時分針が中央の軸に配され、パワーリザーブ表示は12時位置という少し変わった配置のスタイルだ。Cal.UN-128のトゥールビヨンは6時位置にあり、シンメトリーなデザインとなっている。また、トゥールビヨンにはユリス・アンカーエスケープメントが搭載されている。この脱進機は、シリコン製のブレードを使用しているため、摩擦が少なく、潤滑油を追加する必要がなくなっている。
我々が思うこと
ユリス・ナルダンは長いあいだ、時計にシリコン(注:同社はシリシウムとする)を採用することにおいて最先端を走ってきたが、このトゥールビヨンはその遺産の一部だ。私は、トルピユールシリーズの外観と、クロノメトリー・コレクションにおけるこの新しい時計に採用された点が気に入っている。このモデルは、マリンクロノメーターにインスパイアされたヴィンテージ感のあるデザインと、グラン・フー エナメル文字盤、そして最近見られるようになった洗練された脱進機技術を組み合わせている。この二面性は、ユリス・ナルダンという時計メーカーを見事に象徴していると思う。
基本情報
ブランド: ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)
モデル名: マリーン トルピユール トゥールビヨン グラン・フー(Marine Torpilleur Tourbillon Grand Feu)
型番: 1282-310LE-2AE-175/1A
直径: 42mm
厚さ: 11.93mm
ケース素材: ローズゴールド
文字盤色: ブラックのグラン・フー エナメル
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ローズゴールド製のデプロイヤントバックルを備えたラバーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製UN-128コンスタント
機能: 時、分、ユリス・アンカーエスケープメント(コンスタント)付きフライングトゥールビヨン、ブレードテクノロジー、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 36
価格&発売時期
価格: 585万2000円(税込)
限定: 175本
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詳細は、ユリス・ナルダン公式サイトへ。
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