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トム・ブレイディ(45歳)が本日をもって“永久に”、NFLから引退することをソーシャルメディア上で発表した。7度のスーパーボウル優勝、3度のNFL MVP、タッチダウン数、ヤード数、完走回数それぞれの歴代トップなど(まだまだ続けられる)、彼のフットボールについての輝かしい功績はスポーツ紙に譲るとして、私たちは先日ロサンゼルスのレッドカーペットを歩いたブレイディが身につけていたIWC ポルトギーゼ ハンドワインド トゥールビヨン スケレッテ Ref.5462に注目した。
引退動画を投稿する前夜、ブレイディはロサンゼルスで、ブレイディとペイトリオッツのスーパーボウルLIの試合を見るために旅する4人の友人(ジェーン・フォンダ、サリー・フィールド、リタ・モレノ、リリー・トムリンが演じる)を描いた映画『80 For Brady』のプレミアに出席していた。ブレイディは、ブラックジーンズに黒のレザージャケットという相変わらずの洒落たスタイルで登場。そして、そのジャケットの袖口の下には、2015年に発表されたポルトギーゼ ハンドワインド トゥールビヨン スケレッテが見え隠れしているのが確認できた。IWCはこの時計をわずか25本しか製造しておらず、同ブランドのウェブサイトでも見つけることができないような希少な時計だ。ハンドワインド トゥールビヨン スケレッテは43mm径の18Kレッドゴールド製ケースを採用しているが、もちろん最大の魅力はフルスケルトンの文字盤とムーブメントにある。9時位置の窓からは、トゥールビヨンの全貌が伺える。
この時計は、レッドゴールドとホワイトゴールドの両方で展開していたポルトギーゼ ハンドワインド Ref.5463をベースとした限定モデルである。技術的な観点から見て、すでにIWCにおける最も優れた時計のひとつに数えられている。ブレイディがつけていた時計のために、IWCはムーブメントをスケルトン化したCal.98920を製作。同ムーブメントのドラマチックな魅力を最大限に引き出すためにムーブメントとブリッジの構造まで変更した。IWC ポルトギーゼ ハンドワインド スケレッテが密かに発表された2015年当時、その希望小売価格は10万ドル前後(約1285万円)だった。
ブレイディは長年にわたり、IWCのアンバサダーを務めている。2021年、7度目のスーパーボウル優勝を果たしたばかりの彼に、HODINKEE Radioで話を聞いた。その際、彼はIWC GST クロノグラフ ラトラパンテのリストショットを披露し、この時計が彼にとってすべての始まりだったと語ってくれたのだ。もちろん彼はIWCのブランドアンバサダーだが、ブランドアンバサダーが自らが代表する企業のレアモデルを身につけている姿はカッコいい。彼が前日レッドカーペットで着用した、わずか25本しか製造されなかったポルトギーゼ トゥールビヨンは、まさに知る人ぞ知る名品と呼ぶにふさわしいモデルだ。
素晴らしい時計だ、トム。そして輝かしいキャリアを祝して、おめでとう。
編集部注:トム・ブレイディはHODINKEEの投資家でもある。しかし、私が彼にスパイラルの投げ方を教えたのではないのと同じように、彼が私にこの記事(あるいは他の記事)を書くようにと言ったわけではない。
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