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クイック解説
トム フォード タイムピースは、2018年に設立され、トム自身がデザインディレクションをしていることで話題となったモード・ウォッチ。同ブランドは、非常にマスキュリンな魅力にあふれるハイエンドなライフスタイルアイテムを展開しているが、その世界観に見合うアイテムとして時計もデザインされており、巷のファッションウォッチとは一線を画している。
トム フォードの時計は、これまでに角型のN0.001(ゼロゼロワン)とラウンドタイプのN.002が発表されている。最大の特徴はスムーズに引き通しストラップを装着できる個性的なラグ形状で、現在販売されている全ての時計でシームレスにストラップを交換することが可能だ。今回発表されたのは、同様に引き通して使うタイプのブレスレットでN.001のみに対応する。ワンタッチで取り外しが可能なバタフライバックルと、ケースバックにあたる部分に配された特殊な極薄ラバープレートの採用によってこれを実現している。
ブレスレットは、現行商品のケース仕上げによって3タイプ2サイズが用意される。仕上げは、ポリッシュタイプとブラッシュタイプ、それにマットブラックDLC加工が施される。3連タイプのブレスレットは、わずか2mmという極薄タイプであり、滑らかな装着感が想像できる。
ファースト・インプレッション
僕はトム フォードの時計が好きで、このN.001を所有しているが、正直ブレスレットの登場を予想していなかった。引き通しスタイルでストラップを簡単に交換できるという特性上、既存の時計用ブレスレットでは装着する方法が思い浮かばなかったからだ。しかしながら、トム フォードと、時計の製造を担当するベッドロック マニュファクチャリングは相当に試行錯誤を重ねたのだろう、独自のラバープレートを間に挟むことでこれを解決した。N.001はクオーツ駆動ゆえ、非常に薄型で装着感の良さが魅力だったのだが、このラバープレートによってそれがいかに変化するかはぜひ実物で確かめてみたい。
さらに、ポイントとなるのはブレスレットのコマ自体の薄さである。一般的な高級時計のブレスレットの厚みは、4mm程度であることが多いため約半分ほどの薄さになっているというわけだ。これは、ともすると、50年代に作られていたロレックスのリベットブレスのような厚みであり、現代的な剛性の高いブレスレットからすると異質なものではないだろうか?(ロレックスのオイスターブレスレットについての興味深い歴史的考察を綴った記事はここからご覧いただける) これも実物を見るの楽しみのひとつだが、現代の技術で作られた薄型ブレスレットというのがどういう質感なのか確かめてみたいと思う。
最後に、ラウンドケースのN.002対応のブレスレットは、今年の10月に発売を予定しているとのことである。
基本情報
ブランド: トム フォード
モデル名: N.001
型番:TFT001 002、TFT001 004(ブラッシュケース)、TFT001 001 、TFT001 003(ポリッシュケース)、TFT001 005、TFT001 006(ブラックDLC)
直径: 27×40mm(ミディアム)、30×44mm(ラージ)
ケース素材: SS
文字盤色: ホワイト、ブラック
インデックス: アラビア数字
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:様々な素材で展開される50種類のストラップ、ブレスレットに即座に交換可能
価格・発売時期
価格: SS(ポリッシュ&ブラッシュ) 9万4000円、ブラックDLC 14万3000円 (全て税抜、時計のサイズに対応したミディアム・ラージの2サイズ展開)
時計本体・20万5000円(SSミディアム・ポリッシュ、ブラッシュ共に)22万円(SSラージ・ポリッシュ、ブラッシュ共に)、34万8000円(DLCミディアム)、36万2000円(DLCラージ)
販売時期: 2020年7月
トム フォード タイムピース Tel:03-4360-5608
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