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今週のヴィンテージウォッチ
新年を迎えるにあたり、ジム通いや読書に勤しんだり、カレンダーを買って整理整頓に精を出す人もいれば、2023年にコレクション入りの可能性がある時計に目を向ける人もいるだろう。そのリストにHODINKEE Shopの時計が含まれているならば、素晴らしいことだと思う。しかし、もし気に入った1本が見つからないなら、コメントを残すかチームにメールを送って欲しい。我々を取り巻くコミュニティが現在何を探しているのかには常に興味がある。HODINKEE Shopでは皆に喜んでもらえるような時計を提供できるよう、最善を尽くしているが、ご存じのとおり、コレクターにはさまざまなタイプがいて、その好みも千差万別なのだ。
千差万別の好みといえば、今週のセレクションでは、1966年製のロレックス ゼファーから1990年代のブランパン ヴィルレまで、40年にもわたる時計製造の歴史を網羅した。サオリ・オオムラはあまり知られていないホワイトゴールドのロレックス デイデイトを紹介し、リッチ・フォードンはビバー時代初期のブランパンについて詳しく解説、ショーン・イーガンが“レーシング”ダイヤルのオメガ スピードマスター マークIIで締め括ってくれている。水曜日の逸品ではテーマを設けているが、網羅する範囲が非常に広い。もしかしたら、テーマがないのがテーマといえるかもしれない。HODINKEE Shopで現在販売されているすべてのヴィンテージウォッチを見るときは、ここをクリックしてほしい。
1979年製 ロレックス デイデイト Ref.18039 18Kホワイトゴールド
新しい年、新しい始まり。私はあまり決意表明をするタイプではないが、1年のうちで何が楽しみかを考える時期でもある。もちろん時計についても同様で、新年にふさわしい新しい時計へと思いを馳せ始めたりもする。しかしある時計について探し始めたときに、以前はすぐに見つかると思っていたにもかかわらず、探し始めた途端に不思議とすべて姿を消してしまったという経験はないだろうか? ロレックスのデイデイトは、私にとってまさにそれだった。
“完璧な”デイデイトを探そうとすればするほど、複雑になっていく。思い切ってイエローゴールドを選べばいいのか、それとももっと繊細なホワイトゴールドモデルがいいのか? クラシックなRef.1803か、それともシングルクイックセットのRef.18038、あるいはダブルクイックセットのRef.18238か。バーインデックスが必要か、それとも小ぶりなローマ数字が外周を飾る1本で構わないのか……。
考え抜いた末に、このRef.18039のWGモデルが最も理に適っていると思った。このリファレンスは、デイデイトのヴィンテージとモダンのちょうど中間に位置するものだ。36mmのケース径は、私の手首にぴったり。そして、より高い精度と正確さを可能にする2万8000振動/時を誇る、アップデートされたCal.3055を搭載している。日常生活ではあまり気にならないが、ムーブメント内部で時を刻んでいることを実感すると、とても気持ちがいいものだ。私はアプライドインデックスにこだわりがあり、ダイヤルのエッグシェルパティーナがこの時計を輝かせている。そして正直なところ、同僚がいなかったら、この時計に鮮やかなシャルトリューズグリーンのストラップを合わせることは思いつかなかったと思う。
理想の1本は何ですか? と聞かれたら、このデイデイトが有力な候補になると思う。
1990年代製 ブランパン ヴィルレ クロノグラフ Ref.1185-1418-55
2023年は、ブランパンにおいて最も有名な時計であるフィフティ ファゾムスの誕生から70周年にあたる。ちょうど先日、ブランドはこの機会を祝うためにまったく新しい42mmケースの70th アニバーサリー アクト1を発表した。今回ご紹介するのは、フィフティ ファゾムスでもなければ、ダイバーズでもなく、さらには42mmケースでもない、ブランパンのヴィルレ クロノグラフだ。時計業界のベテランであり、1980年代後半にブランドを再興した元Talking Watchesのゲスト、ジャン・クロード・ビバー氏の目には、この度発表されたフィフティ ファゾムスよりもこのヴィルレ クロノグラフのほうが、はるかにブランドの本質をついていると映っている。
直径34mm、厚さ8mmの18KYG製ケースが、手首の上で存在感を放つ1185クロノグラフは、複雑かつクラシックなスタイルの腕時計たちに改めて革新性と価値を見出した1990年代初頭に発表された。当時のブランパンのマーケティング資料、そしてブランド戦略は、「1735年以来、ブランパンのクォーツウォッチは存在しなかったし、これからも存在しない」というひとつのスローガンに基づいていた。そしてこれからも、そうに違いない。
もちろん、ヴィルレ クロノグラフに内蔵されているCal.1185はクォーツ式ではなく、当時世界最薄の機械式クロノグラフムーブメントで、2019年までその王座を保持していた。これはビバー氏がブランパンを買収し、復活させた際のパートナー、ジャック・ピゲの作品である。エボーシュムーブメントの製造者であるフレデリック・ピゲの息子であるジャックは、一族の専門知識を活かしてブランパンのイノベーションをリードしたのだ。このブランドの復活は、多くの人がクォーツ危機に対する究極の回答であると考えており、今日まで続く高度な機械式時計製造技術の新時代における先駆けとなったと評価されている。
今回紹介するモデルは、素晴らしいコンディションであることに加え、丈夫なケースと箱、そして保証書が付属する。ブランパンと時計製造の歴史がコレクターにとってもますます興味深いものとなりつつある今日、あなたのコレクションに時計界に革新を与えた1本を加える素晴らしい機会といえるだろう。HODINKEE Shopでチェックしてほしい。
1969年製 オメガ スピードマスター マークII Ref.145.014 “レーシング”ダイヤル
私はスピードマスター マークIIを愛している。オメガのマークシリーズのなかでいちばん好きな時計であるし、あなたにも好きになってほしいと思っている。まず第1に、このモデルはスピードマスターである。そして第2に、ほかのどのスピードマスターとも違っている。自己矛盾はさておき、このモデルは我々の愛するスピーディの素晴らしい要素をすべて残し、70年代のファンキーさを適度にミックスしているのだ。Cal.861の揺るぎない信頼性、スピードマスターならではの視認性およびレイアウトはそのままに、トノーケースには放射状のサテン仕上げを施し、風防には耐久性の高いミネラルガラスを取り入れている。そしてこの度、よりカラフルなレーシングカラーを採用した特別なスピードマスターが手に入った。
興味深いのはマークIIがフライトマスターと同じ年に発売されたことで、これは私にとって非常に意味のあることだ。その大きく張り出したケース、そして表面の仕上げなど、視覚的にも類似点は明らかだ。さらに重要なのは、これらのモデルが70年代にオメガが目指していた新しいビジョンを表現するふたつのピースのように感じられたことだろう。この10年間で我々は、精度を重視した電子制御のシーマスター マリン クロノメーター、大深度潜水用のプロプロフ、そしてスピードマスターのバリエーションモデルの数々など、このブランドのツールウォッチを大量に目にすることができた。これは、オメガがすでに最も信頼のあった時計に、より重厚なケースとより堅牢な機能を追加したことがすべての始まりだったと私は考えている。このマークIIの詳細については、HODINKEE Shopを見てみてほしい。
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