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Editors' Picks ロレックスはWatches & Wondersで何を発表するのか?

月曜の朝には知ることになる。そんななか我々が切望すること、つまりロレックスが何をすると思うかという大胆な予想をしていこう。合わせてブランド自身が公開した、暗号のようなティザー動画もご覧あれ。

Watches & Wondersの開催を前に、いつも期待に胸を膨らませている。そしてこの時計の祭典で発表される大本命の王者であり、業界の注目の的でもある、ロレックスという小さなブランドの新作ウォッチのラインナップほど、期待されているものはない。

 そして今朝、ロレックスは今後の展開を匂わせるティザー動画を公開した(下記参照)。この動画は、あらゆる推測を裏付けるだけの十分な情報があり、もちろんそれも楽しみのひとつでもある。そしてすべてが明らかになる3月27日まで数日を切ったため、我々は次のように推測することにした。

 そう、我々はこれから起こることへの希望と夢(ここでは予想と呼ぼう)を解き放つ時が来たのだ…。それらの希望と夢が粉々になるほんの数日前に。

 HODINKEE編集部全員に、2023年に希望する新しいロレックスを送るよう呼びかけ、そしてその希望をデジタルで現実にするべく、全力でフォトショップの作業を行った。ルールも境界線もなく、選択肢は我々のグラフィックデザインの能力によってのみ制限された。

 それではさっそくだが、Watches & Wondersに先駆けて、2023年のロレックス予想を紹介しよう。月曜の朝に、インターネットを揺るがす本物の時計が登場したら、またここに来てみてほしい。それではまた。


サーモンダイヤルの “3・6・9” オイスター パーペチュアル

 ロレックスのオイスター パーペチュアルのラインナップを見て欲しい。いやマジで見て欲しい…なんだかつまらないだろう? 確かに、数年前にロレックスがステラからインスパイアした、カラフルな文字盤が発売されたときは一瞬盛り上がりを見せたが、その盛り上がりは1年しか続かなかったし、あなたの名前がレブロン(LeBron)かマーキー・マーク(Marky Mark)でない限りおそらく手に入らなかったと思う。今、OPのラインナップは、グリーンにティファニーブルー、そしてブルーやブラックといったクラシックカラーに絞られている。あくびが出そうだ。デイトジャストのラインナップと比較してみてほしい。ヤシの木、ピラミッド、フラワーモチーフなど、レーザーで描かれた文字盤は、地味なOPのラインナップと比べるとまさに宝庫だ。

 ロレックスは2020年にOPラインをアップデートした際、OP 39をディスコンにしてしまい、多くの愛好家を落胆させた。サイズが大きくなったからということではない、現在のOP 41とOP 39の実際のサイズは実はかなり近い(どちらもラグからラグまでは約47mm)。ただ39には、素晴らしいカラーバリエーションが存在していた。いちばん愛されているのはホワイト文字盤のOP 39かもしれないが、ほかにはグレープ、ロジウム、そしてブルー(鮮やかなグリーンがアクセント)までもが、時刻表示だけの提案として、ゴルディロックス(黄金比)に当たる時計としてはちょうどよい色合いだったと思う。

Salmon OP

 今年、ロレックスはオイスター パーペチュアルのラインナップに、いくつかの異なる文字盤を用意するべきだ。以前のOP 39のような、サンバーストダイヤルに鮮やかなアクセントを加えたカラーリングを実現させて、さらにOPをもう少しデイトジャストのように扱って、レーザーエッチングダイヤルやさまざまな仕上げの処理を施したダイヤル加工を試してみてほしいものだ。

 私の提案は、モダンなロレックスのなかでも特に好きな文字盤、90年代のエアキングに採用していたサーモンダイヤルの3・6・9インデックスを参考にしたものだ。OP 36と41で、あのサーモンダイヤルを復活させよう。もちろん、41が39だったらいいんだが、それは今は求めすぎだろうか。トニー・トライナ – エディター


“6263にインスパイアされた”金無垢デイトナ

 まあ、今年でデイトナ誕生60周年を迎えたロレックスにとって、伝説的なヴィンテージウォッチのアーカイブからインスピレーションを得るのに、これ以上のタイミングはないだろう。確かに最近は、チューダーのほうが“ヴィンテージインスパイア”が主流かもしれない。そしてさらにロレックスは50周年を機に、異例となるプラチナでできたデイトナを発売している。しかし、私は今年、ファンへの感謝の気持ちを込めて、6263にインスパイアされた、セラミックベゼル搭載のゴールドデイトナを期待している。信じられないと思うだろうか?

Gold Daytona

 個人的に好きなロレックス デイトナのティアリスト(ランキングリスト)を持っているのだが、上位2本はゴールドなのだ。さて、ロレックスがポンププッシャーのジョン・プレイヤー・スペシャルをリメイクするとは思えないが、2番目はRef.6263で、ロレックスには今、それを実現するための格好のプラットフォームがある。実はベン・クライマーが持つ18KのRef.6263を見てからずっと気になっていたのだ。現行のデイトナには6263のようなねじ込み式プッシャーがあり、スティール製のコスモグラフ(それと一部のゴールド製オイスターフレックス)にはセラミックベゼル仕様があるため、イエローゴールドの時計にブレスレットをつけたら素晴らしいものになりそうだ。

 しかしそれだけでは不十分のため、ブラックにYGのインダイヤル、ゴールドにブラックのインダイヤルという2種類のダイヤルオプションを用意し、そしてどちらも円形のインナーリングに、ほかの色はつけないようにしたいと思う。ただただ純粋に、クラシックなデイトナに仕上げた。マーク・カウズラリッチ – エディター


シードゥエラー 40mm 4000 RLXチタン

 よし、僕の話を最後まで聞いてくれ。Ref.116600のシードゥエラーが2017年に生産終了したことを考えると、久しぶりに“スタンダードサイズ”のシードゥエラーの登場が考えられる。先行しているRef.126600は43mmという大きさだ。シードゥエラーの雰囲気が、大きい時計(それよりもっと大きな時計でも)に似合わないとは言わない。私にとってのSDの歴史的な魅力は、サブマリーナーの占有領域を大幅に広げることなく、プロスペックモデル級の能力向上を、ロレックスがいかにうまくまとめることができたかと言っているのだ。

 だから僕のロレックスの願いと予想は基本的に、日常的に使用できる(読んで字のごとく、ずっと小さい)ディープシー チャレンジなのだ。潜れる深さはそれほどでもないだろうが、40mmでチタン製(RLXには悪いが)となればスペックと装着感のバランスという点において、ロレックスにおける最適なダイバーズになる可能性があるだろう。

Sea-Dweller

 さらにシードゥエラーの本来のターゲットである、プロのダイバーにもアピールできることだろう。SD 4000の復活だと考えて、5000m(つまり1万6400フィート)くらいの防水性にしよう。チャレンジに挑むほどではないが、アクアノートを目指す僕たちには十分すぎるほどだ。マットな文字盤、それにサイクロプスレンズのないデザインも、いい仕事ではないだろうか。ジェームズ・ステイシー – シニアライター


エバーローズ デイトジャスト 31 ピンクフローラルダイヤル

 昨年、デイトジャスト 31に華やかな花柄を用いた文字盤が登場した。それはケースとブレスレットのオイスタースティールや、ホワイトゴールドとの相性が抜群だった。31mmというサイズとダイヤモンドをあしらったダイヤルの組み合わせは、かわいらしい装飾でありながら、手首に乗せる小さな存在としては十分に控えめという、最適なポイントを突いていたと思う。

Rose Gold DJ

 今年は一段とレベルアップすると思う。同じような文字盤のパターンだが、今回はエバーローズのブレスレットとケース、そしてピンクのモチーフの文字盤が採用されると予想しよう。シルバーはすでに存在しているため、昨年のディープブルーのように、今年はより色鮮やかな文字盤が登場することを期待している。ノラ・テイラー – 副編集長


金無垢のエクスプローラー 36 ホワイトダイヤル

 最初は、小さいサイズに宝石をセットしたデイトナや、YGのオイスター パーペチュアルにオニキスやラピスといった文字盤という、高い目標を掲げていた。YGの小さなサブマリーナーも考えた。でも自分のクリエイティビティに納得がいかなかった。あまりに無理矢理で、一生懸命な感じだったのだ。だからロレックスのミューズたちは、私が最も期待していないときに答えをそっと教えてくれるだろうと思い、私は前に進んだ。

 しかしそれは、神の思し召しというよりも、“締め切りまでに提出しなければいけないから30分間よく考えよう”という感じだった。そこでホワイト文字盤の36mmのエクスプローラーにしてみた。私が愛用しているエクスプローラー Ref.114270をベースに。そのためほかに考えていた時計は、すっかりお蔵入りになってしまった。目を閉じて耳を澄ますと、靴下をしまう引き出しの奥から、私を呼ぶ声が聞こえてくる。しかし、それ以外のものを身につけて家を出ようとすると、急に愛着のあるものから離れてしまうという不安に襲われて、Ref.114270が恋しくなるのだ。

White Explorer

 エクスプローラーの魅力は、絶対に何にでも合わせられるということだ。夜に行われるイベントでは小振りなYGモデルを巻くことにこだわっているのだが、しかし日常的な着こなしには、私とエクスプローラーだけでいい。

 私の新しいホワイト文字盤とのファンタジーを切り取ろう。ホワイト、ブラック両方のダイヤルカラーを持っているということは、ブラックのブレザーとベージュのトレンチコートを持っていることに似ている。どちらも何にでも合うとは思うが、どちらか一方が、より活躍する日もある。

 とはいえ、これはファンタジーに基づいて追求したものだ。だがなぜ自分を卑下しなければならないのか? 私はぶかぶかなフューシャピンクのジーンズに、白いペニーローファーを履く女の子だ。ホワイト文字盤以外も欲しい! そこで、36mmのホワイト文字盤、YGのエクスプローラーに、ゴールドでできたインデックスを選んだのである。これで昼も夜もバッチリだ。マライカ・クロフォード – スタイルエディター


チタン製ミルガウス イエロー ライトニング ボルト

 ミルガウスは、ロレックスのなかで最もサイエンスティックな時計だ。そしてブランドのデザイナーらが、研究室の奥深くでチタンと向き合ってきた(昨年のディープシー チャレンジで)こともわかっているつもりだ。実験用のディープシーはほとんど誰も身につけないだろうから、その材料工学の研究を、主流であるプロフェッショナルラインのモデルでやってみようではないか。耐磁に優れたミルガウスの超軽量チタン製というのは、マニアの憧れだ。ブランドアンバサダーにはジム・パーソンズ(Jim Parsons)氏を起用したいという夢もある! しかし、40mmオーバーのサイズ感を必要とするのであれば、頑丈でツール的であることも事実だ。

Titanium Milgauss

 最も重要なのは、この新しいミルガウスによって、ロレックスは昨年出したチタン製のチューダー ペラゴス39で時計業界を揺るがした兄弟ブランドと、再び肩を並べることができるということだ。あの時計は最高だ。そしてこの超カッコイイ金属を使ったミルガウスによって、ほとんど忘れられていたこのロレックスのラインに、まったく新しい風を吹き込んでくれるだろう。ニック・マリノ – コンテンツ担当 EVP


YGのGMTマスターIIに、ゴールドジュビリーブレスレット

 私の予想方法は、純粋に感情的なものに則っている。発売されたら胸が熱くなるようなものを想像するのが好きなのだ。そして現在、存在しないものを見極めて、それを心躍るものに加えるようにしよう。今回真剣に考えた結果、このYGのGMTマスターIIに、オールブラックのベゼルを装着したものを具現化した。

Gold GMT

 というか、まず、見て欲しい。とてもホットだろう。なのにロレックスは現在、YGのGMTを製造していないし、さらに金無垢のジュビリーブレスレットもやっていない。私の新しいロレックスファンタジーモデルで、その両方を実現してみたのだ。

 最初はこれを、YGルートビアのバイカラーベゼルにする展開を想像していた。ただ最終的には、シンプルさを追求した。それがやはりロレックス流だと思ったからだ。そして、もしロレックスが本当にこの時計を発売するのであれば、私はすぐにでも予約するだろう。ウェイティングリストに載ったら、また2035年にお会いしよう。ダニー・ミルトン – マネージングエディター

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紹介したロレックスの時計はいずれも買えません。どれも(まだ)本物ではないからです。HODINKEEが選ぶ、完璧に本物の中古ロレックスが見たい方は、こちらからご覧ください。