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Watch Spotting A.ランゲ&ゾーネ ダトグラフが腕に光るウィザーズ時代のマイケル・ジョーダン 

プラチナにプラチナを合わせる妙技

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マイケル・ジョーダンのキャリアは、1998年NBAでブライオン・ラッセルをかわして勝利を決めた、あのミドルレンジシュートで終わったのではない。意義を唱える人々もいようが、彼はずっとシカゴ・ブルズのプレーヤーであり続けたわけではないのだ。「エア・ジョーダン」ことマイケルは、2001年から2002年のシーズンにカムバックし、この2シーズンを首都のワシントン・ウィザーズでプレーした。

 ほぼ間違いなく歴代最高バスケットボールプレーヤーといえる彼の物語から、なぜよりによってこの忘れられがちなチャプターに時間を割くのだろうと思われるかもしれない。しかし少なくとも理由のひとつとして、この時代以外に、非常にクールなこの時計が彼の腕にはめられているのを見つけることはなかったからだ。

 我々が最後にここでマイケル・ジョーダンを見たとき、彼はシカゴで開催されたその年のNBAオールスターゲームでウルヴェルク UR-202Sを着けていた。これは時計として非常に前衛的だが、それはNBAのレジェンドである彼についての何かを示唆している。時計愛好家として知られるMJだが、実際に着ける時計となるとそれほど拘りがないということ。今回のWatch Spottingは、ジョーダンが、2002年10月にフィラデルフィアのプレシーズンゲームで、チームメートであるもうひとりの忘れられたウィザーズのスター選手ジェリー・スタックハウスと共に席に着いているところだ。彼は、他でもない、A.ランゲ&ゾーネ ダトグラフを着けているのが分かる(一方、スタックハウスが着けているのは、IWC ポルトギーゼ クロノグラフのようだ)。

 A.ランゲ&ゾーネのダトグラフは、1999年のバーゼルワールドで発表された。当時、非常に若いブランドであった同社のこの39㎜モデルは、時計づくりの世界を覆した真のゲームチェンジャーだった。クロノグラフムーブメントは、全くの一から作られたもので、このような話は1990年代末から2000年代初頭にかけては耳にしたことがなかった。この時計には、今では有名なオーバーサイズのデイト表示、フライバック機能、ジャンピング・ミニッツ・カウンターが付いている。当初はブラック文字盤のプラチナケースで発売され、後に他の貴金属でもリリースされた。

 ジョーダンの腕にあるのはどう見ても、初期モデルのプラチナブレスレット付きプラチナ製ダトグラフだ。ランゲはまさに、自社製クロノグラフ製造という21世紀のトレンドをもたらした。それを2002年に身に着けていたマイケル・ジョーダンは、トレンドに敏感な人物だといえる。ハイジャンプからのダンクシュートや、クロノグラフのフライバックまで、彼はなんでもやってのけるのだ。

 ニック・グールド氏(@niccoloy)のインスタグラムでこの時計を見つけることができた。

写真提供:Getty Images.