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クイック解説
ムーンフェイズという複雑機構には本質的に詩的なものがありますが、最新のリトル・ランゲ1・ムーンフェイズは、そのアイデアをさらに進化させたものとなっています。本モデルは、夜空のような輝きを放つダークブルーの“ゴールドストーン(紫金石)”を素材に用いた新しいダイヤルが特徴です。
これは多くのブランドが“アベンチュリン”や“アベンチュリン・ガラス”と呼んでいるものと非常によく似た素材で、小さな粒子がガラス状の媒介物の中で浮遊しているため、視覚的な深みとわずかな輝きを与えています。天体をテーマに、アワーマーカーには小さなホワイトゴールドの星型インデックスが(12-3-6-9のクラシックなローマ数字の間に)配され、ムーンフェイズディスクにはホワイトゴールドの月と628個の星が植字されています。
この輝きではまだ物足りないという方のために、ベゼルに56個のブリリアントカットダイヤモンド(合計1.2カラット)をあしらったバージョンも用意されています。必要ないかもしれませんが、あっても損はないでしょう。
技術的に本機は、ここ数年のリトル・ランゲ1・ムーンフェイズのバリエーションモデルです。直径36.8mmのケースは多くの手首(男性、女性とも)にフィットするサイズです。搭載されたCal.L121.2は、ランゲの新世代ムーブメントの一つで、優れた技術を備えています。この比較的小ぶりな時計には多くの複雑な機能が詰め込まれており、近いうちに実機で見れることをとても楽しみにしています。
ファースト・インプレッション
一見するとこの時計は、既存のモデルに新しいダイヤルを付けただけのように見えるかもしれませんが、それだけではありません。この時計は、ランゲが何年も前から温めてきた様々なアイディアの集大成であり、過去半世紀以上にわたって、ランゲがいわゆる“スモールコンプリケーション”の中で行ってきたことの素晴らしい縮図でもあるのです。
まずは、ムーブメントですね。Cal.L121.2は、2015年にL901.0に代わってランゲ1の“標準”キャリバーとなったL121.1をベースにしています。さらに、ランゲの新しい複雑機構であるムーンフェイズを搭載しており、122.6年まで調整不要の精度を実現しています(その期間生き延びて、時計を巻き上げられることが大前提)。
そして、ゴールドストーンのダイヤルです。これまで、カラーバリエーションは、ブルー(サクソニア・フラッハ コッパーブルー)とブラック(サクソニア・フラッハ ブラックゴールドストーンダイヤル)があり、シンプルな時計に採用されてきました。今回はこれまでで最も表現力のあるものになっています。ゴールドストーンやアベンチュリンなどの素材は、特にデザイン性の高い時計メーカーの間でトレンドになっていますが(ヴァン クリーフ&アーペルは以前からこの素材を得意としていました。「ヴァン クリーフ&アーペル 太陽系を身に纏うミッドナイト プラネタリウム」の記事を参照)、ランゲが単に美しいからという理由だけで採用しているのではないということは、素晴らしいことです。
これらが合わさったことで、時計はそれぞれのパーツの合計以上の価値をもつものとなりました。もちろん、パーツたちだけでも素晴らしいのですが。
基本情報
ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ(Little Lange 1 Moon Phase)
型番: 182.086(ダイヤモンドなし)、182.866(ダイヤモンドベゼル)
直径: 36.8mm
厚さ: 10mm
ケース素材: ホワイトゴールド
文字盤色: ダークブルーゴールドストーン
インデックス: ローマ数字とアラビア数字、アプライドのゴールド製アワーマーカー
夜光: なし
ストラップ/ブレスレット: ダークブルーのレザーストラップ、ホワイトゴールド製のバックル付き
追加情報: Ref. 182.866は、56個のブリリアントカットダイヤモンド(合計1.2) をベゼルに搭載
ムーブメント情報
キャリバー: L121.2
機能: 時・分表示、スモールセコンド、パワーリザーブインジケーター、ムーンフェイズ表示、アウトサイズデイト
直径: 30.6mm
厚さ: 5.7mm
パワーリサーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 3 Hz(2万1600振動/時)
石数: 44(8カ所はゴールドシャトンで留められている)
総部品点数: 411
価格 & 発売時期
価格: 535万7000円(ダイヤモンドなし)、674万3000円(ダイヤモンドあり)、全て税込み
発売時期: 未定
限定: なし、通常生産モデル
詳細はA.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。
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