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Introducing オーデマ ピゲ ロイヤル オーク オートマティック 37mm 最新のミニマリストROはスリーパーヒットの予感

文字盤からムーブメントに至るまで、アニバーサリー・リノベーションが施されている。※現在、日本ではロイヤル オーク全般の入荷状況未定とのことで、ブティックへの問い合わせよりも時計への理解を深めることに時間を費やそう。

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今年、オーデマ ピゲはロイヤル オークの誕生50周年を迎えます。本日、オーデマ ピゲはこのアニバーサリーを祝う最初のタイムピースを発表しました。

※オーデマ ピゲ ロイヤル オークは、その製造工程により生産本数が大幅に増えるような性質のマスプロダクトではない。2022年も続く人気・需要の過熱ぶりにより、残念ながらブティックに問い合わせたからといってチャンスが巡ってくることはないと思われるが、その素晴らしい時計自体の魅力と50年間にわたる豊かな歴史や背景を知り(この記事がオススメだオーデマ ピゲ ロイヤル オークの起源について、あなたが知らない8つのこと)、まずAPを知ることから始めよう。なお、時計の入荷状況は各国ごと、日本でも地域ごとに差があり、現時点で未定とのことだ。

我々が知っていること

オーデマ ピゲ(AP)は創業50周年を記念して、ロイヤル オーク(RO)の新作を次々と発表している。そのなかには、あるモデルは大幅に、またあるモデルは段階的に改良されたものがある。今回発表された37mm径のタイム&デイトのロイヤル オークは、その中間的な位置づけにあるモデルだ。APは、37mmのミッドサイズ ロイヤル オークにさりげなく、しかし実質的な変更を加えている。

 このROには、スティール、ピンクゴールド、ツートン(スティール&ピンクゴールド)、ダイヤモンドのありなしと、あらゆる金属と仕上げのモデルが用意される。新しいリファレンス番号は15550で、37mmサイズの入門リファレンスであった15450をアップデートしたものだ。今回のアニバーサリーアップデートでも、このサイズは継続となったわけだ。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm full variety in all case materials and dial colors including diamonds

 基本的には、ロイヤル オークの象徴的なデザインをよりよくするための改良にとどまっているが、何が変わったかというと......すべてなのだ。APはクラシックをいじりすぎるよりも、もっといいことを知っている。とはいえ、このモデルでその境界線を見つけることができたのかもしれない。

 まずはケース。ROが40歳を迎えてからお馴染みである37mmサイズのままだが、仕上げの組み合わせがより映えるようにアップグレードされている。ケース上下の面取り(ラグ部分)を大きくしたことで、サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが際立り、その結果としてケースバックはよりケース中央に集約された。

 名作であるブレスレットもマイナーチェンジされた。最初の4つのリンクは台形になり、ブレスレットはより薄く、テーパーが強調されている。よりスリムなフォルムになっただけでなく、文字どおりより薄く、より軽くなったのだ。この新しいデザインは、ローズゴールドモデルで初めて採用されたもので、今回初めてスティールモデルにも用いられた。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm two-tone

 まだある。ミニッツトラックが違うのだ。一見すると気づかないかもしれないが、先代ではミニッツマーカーは文字盤の平らな外周部(フランジ)にプリントされていた。しかし、50周年を記念するこのモデルでは、タペストリーダイヤルの表面に直接印字されるようになっている。

 37mmには様々なカラーバリエーションが存在するが、AP社は特にBleu Nuit, Nuage 50と呼ばれる、ジュネーブの文字盤メーカー・スターン社(Stern Frères)が開発した、ロイヤル オークの有名なブルー文字盤を大々的に導入するようだ(見かけ上は)。また、各ダイヤルバリエーションには、大胆かつ質感の高いグランド タペストリーパターンが採用されている。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm classic Bleu Nuit

 外装の新しさとともに、APはエンジンにも手を加えた。それは、ほぼすべてのロイヤル オーク "アニバーサリー "タイムピースを初めて見たときに感じられる華やかさである。50周年記念のロゴが特別にデザインされた22Kゴールドのローターが配されるのだ。ローターは時計のケースと同色となっており、同社は、これらは2022年の周年のあいだのみ生産されると同社は述べている。

 本機には、従来のCal.3120に代わって、少し新しいムーブメントであるCal.5900がデビューしている。この新ムーブメントは3.9mmと薄く(3120は4.26mm)、振動数は4Hzと高振動化しており(3120は3Hz)、60時間のパワーリザーブを備えている。

我々の考え

37mmというサイズは、決してクラシックなロイヤル オークのサイズではないが、2012年の40周年記念で発表された先代モデルは、AP ROのなかでも事実上のユニセックスウォッチとしてその地位を確立している。

 これらの新作は、基本的に、ロイヤル オークのデザイン理念を視覚的に変化させることのできる限界点を表した。一見したところ、何も変わっていないように見えるのだが、もしあなたがAPのピュアリストなら......基本的にすべてが変更されている、となるだろう。文字盤のデザインがお好みなら、これらのアップデートは心臓発作を引き起こすかもしれない。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm steel in all dial colors

 今回のアップデートで、ただでさえ小ぶりな時計が、まさにミニマルな時計に生まれ変わった。ジェンタがデザインしたロイヤル オークの魅力のひとつは、文字盤に施された特徴的な意匠である。クラシックなAPロゴ、白く塗られた(スペルアウトされた)オーデマ ピゲのワードマーク、そしてAutomaticのテキスト。これらみっつの要素はオリジナルのRef.5402以来、何らかの形で文字盤を飾ってきた。 10年前、APが37mmモデルを発表したとき、ヘンリー・ヒルが言うように、"敬意を表して(Outta respect) "これらの文字を残すようにしたのである。

 今年はロイヤル オーク誕生50周年という節目の年だが、このモデルは実験の場と位置づけていると思われる。その好例が、文字盤上のテキストを基本的に削除した決断だ。そこには、ペイントされた文字はもはやなく、その代わりに、ゴールド製でアプライドされたオーデマ ピゲのロゴがある...それだけなのだ。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm grey dial

 しかし、その話には続きがある。一見何の変哲もないように見えるこの決断は、実はAPのコレクションにおいてまったく異なるふたつの時計をつなぐ架け橋となっているのだ。RO37mmと話題のCODE 11.59である。

 私はたまたま文字盤優先の男で、タイポグラフィが大好きだ。確かに、この時計からエネルギーと見た目の面白みが失われるのは残念だが、前例がないわけではない。昨年末にジョン・ビューズが「Entry Level 最も安価なオーデマ ピゲは最も希少。ロイヤル オークの価値ある提案」で紹介した34mmのロイヤル オークでは、APロゴとブランドのワードマークのみが配されている。この37mmモデルでは、50周年にふさわしい金色のアプライドバッジを、ひとつだけ採用したのだ。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm light blue with diamonds

 APはこれらの時計に搭載された新しいムーブメントを真新しいものとして宣伝しているが、実際には私たちが以前見たことのある機械を少しアレンジしたものだ。5900は、37mmのセラミック製ロイヤル オークに搭載されていたCal.5800に代わる、ヴォーシェ製のムーブメントで、これまで37mmに搭載されていたCal.3120をアップグレードしたものである。そして、注目のローターロゴ。このような古典的な、ヴィンテージの魅力を持つ時計に、50周年記念ロゴは不必要に現代的な感じがする。幸いなことに、このロゴは自分の手首にしか見えない部分にあるが。

 この時計を実際に見ることができない以上、あまり厳しい評価はしない(これは私の個人的なルールだ)。特に、ケースとブレスレットの変更が報告されているが、手首に装着したときにどんな感触なのか楽しみだ。37mmというスイートスポット(少なくとも私にとって)のサイズで、より軽く、よりよいシェイプを持つロイヤル オークは、かなり魅力的なのだ。

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm  two-tone

 結局のところ、ロイヤル オークはあらゆるサイズと文字盤バリエーションで生産されている。そのなかから、ユーザーの興味や用途に合ったものを選ぶことが可能なのだ(ただし、在庫の有無は問わない)。50周年を迎えたROに対し、APは37mmサイズのコレクションをよりユニークに、より独立したものにすることにした。そして、それは何も悪いことはないのだ。ハッピーバースデー。

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基本情報

ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オーク オートマティック 37mm(Royal Oak Selfwinding / 37 mm)
型番: 15550

直径: 37mm
厚さ: 8.9mm
ケース素材: ステンレススティール、ピンクゴールド、ツートン(18KPGとスティール)
文字盤色: ナイトブルー・クラウド50、シルバー、グレー、ライトブルー、カーキグリーン※18KPGのみ(すべてグランドタペストリー模様)
インデックス: アプライド
防水性能: 50m
夜光: あり
ストラップ/ブレスレット: 一体型ブレスレット

Audemars Piguet Royal Oak Selfwinding / 37mm crown side

ムーブメント情報

キャリバー: 5900
機能: 時、分、秒、日付表示
直径: 26.2mm
厚み: 3.9mm
パワーリザーブ: 約60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 29
追加情報: 22KPG製50周年記念ローター(ロジウムカラー)


価格&発売情報

価格: スティール 280万5000円、ツートン 341万円、ダイヤベゼルSS 385万円、ダイヤベゼル18KPG 693万円(すべて税込)
発売情報: すぐに。だが入荷時期は未定
限定: ナイトブルー・クラウド50ダイヤルのみブティック限定。50周年限定のローターは2022年限りの生産

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オーデマ ピゲの新作ロイヤル オーク オートマティック 37mmの詳細については、ブランドのウェブサイトをご覧ください。HODINKEE Shopでは、ロイヤル オークを中古品として取り扱っております。