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Introducing グランドセイコー 御神渡りを雪化粧で表現したモデルをはじめ4本の新作をリリース

冬にぴったりの小さめのスノーフレーク。

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我々が知っていること
雪化粧の“御神渡り”SBGY013

先日、グランドセイコーから4つの新作が発表されたが、そのなかのひとつに新しい“御神渡り”がある。型番でいうとSBGY013と呼ばれるこの新作の御神渡りは、昨年のアイスブルーカラーのSBGY007が雪のように白くなった、文字盤の新バージョンだ。

 ちなみに“御神渡り”とは、冬の寒さが深まれば諏訪湖の湖面が凍結し、その際にできる巨大な稜線が、神道の神である建御名方神の道筋とされることに由来しているそうで、文字通り神の道筋のことだ。

Grand seiko SBGY013 Omiwatari

 新しいピュアホワイトの文字盤に加え、新しいSBGY013にはもうひとつ大きな特徴がある。それは、御神渡りのケースとしては初となる9連ブレスレットが装着されたこと(グランドセイコーはこのブレスレットがSBGY007に適合することも明らかにしている)。このふたつの変更点を除けば、新型の御神渡りは先代モデルとよく似ている。同じ9R31スプリングドライブムーブメントを搭載し、ケースも38.5mmのスティール製で共通だ。また、グランドセイコーによると、このブレスレットは以前に実機でハンズオンし、写真も撮影したSBGK009と同じものであるという。

grand seiko sbgy013 bracelet clasp

2020年にハンズオンしたSBGK009に装着されていたものと同じ9連ブレスレット。

もうクリスマスが来た! 新作 SBGW281とSBGW287

グランドセイコーから発表されたのは、この新しい御神渡りだけではない。季節の移ろいを表現するシリーズにふたつの新しい機械式時計が登場した。今年の初めには、SBGW283とSBGW285の2本を紹介したが、10月の新作はSBGW281とSBGW287で、それぞれシャンパンとディープバーガンディの文字盤が特徴だ。今年初めに発表した同シリーズと同様、37mmのステンレススティール製ケースに、手巻きのCal.9S64(72時間パワーリザーブ)を搭載。また、両モデルともサファイアケースバックを採用しており、ムーブメントを確認することができる。

Grand Seiko SBGW281

 まず、SBGW281。グランドセイコーは、日本の厳しい冬が終わり、待ち望んでいた太陽の暖かさが雪景色を照らす季節「晩冬(ばんとう)」をイメージした、淡いシャンパン色の文字盤を採用している。

Grand Seiko SBGW287 Watch

 次は、深いワインレッドのSBGW287。前者が冬から春にかけての季節をイメージしたのに対し、こちらは豊かな秋の色「暮秋(ぼしゅう)」をイメージしているとグランドセイコーは語る。

 御神渡りと同様、11月より順次発売される通常生産モデルだ。

オンライン専用モデル 真夜中の岩手山SLGH019
Grand Seiko Evolution 9 Collection Mt. Iwate at Midnight SLGH019

そして、グランドセイコーオンラインブティック限定の新モデル、Ref.SLGH019が発表された。以前、A Week on the Wristでもご紹介したSBGK005のように、ブルーの岩手山をモチーフにしたリファレンスだ。

 SLGH019は、40mmのチタン製ケースとブレスレット、そして自動巻きCal.9SA5を搭載し、これまでの3モデルに比べて格段にスポーティなモデルとなっている。この新しいリファレンスは、2020年に導入されたグランドセイコーの新しいデザイン哲学であるエボリューション 9に基づいており、グランドセイコーの古典的なデザインの文法をモダンにアップデートすることを視野に入れている。

 新作のSLGH019は、11月からオンライン限定で発売され、価格は121万円だ(税込)。

我々の考え

御神渡りSBGY007を記事にしたとき、「手巻きスプリングドライブムーブメントの薄型化により、ついにスノーフレークの人気を覆すかもしれない」と書いたが、グランドセイコーがこのモデルを二転させたのには理由があったのである。文字盤を白一色にすることで、よりスノーフレークのライバルに近づいたといえるだろう。私にとっては、新ダイヤルとしなやかなブレスレットが特徴のSBGY013は、今回の新作のなかでも特に目を引く存在である。グランドセイコーはいろいろな時計を発表したが、文字盤とブレスレットが新しくなった御神渡りは、近所のブティックで実物を見たい。

Grand Seiko SBGW281

 一方、グランドセイコーのエレガンスコレクションに加わったSBGW281とSBGW287は、もうひとつの理由、つまり価格でも際立っている。税込55万円という価格は、文字盤の色が好みにあえば、グランドセイコーの入門モデルとして手頃な価格だ。個人的にシャンパンカラーのSBGW281が好みだが、それは、深いワインレッドの秋よりも、シャンパン色の春にインスピレーションを受けた方が、よりロマンチックだと感じるからかもしれない。咲き誇る花々、新たな始まりへの希望、イースターのパステルカラー......まだ11月だというのに、もう春に感傷的になっている。というのも、グランドセイコーは “高級化”を進めているが、50万円台の価格帯で、真の自社製ムーブメントを搭載したキラールックの時計を提供しているのだ。エレガンスコレクションの名に恥じない、現代のグランドセイコーの糧となる時計がここにある。

Grand Seiko SLGH019

 グランドセイコーといえばドレッシーなイメージだが、このSLGH019はスポーツウォッチとしてもじゅうぶんに通用するモデルだ。ハイビート自動巻きムーブメント、ブライトチタンケース&ブレスレット、視認性に優れたポリッシュ仕上げのマーカーなど、スポーツウォッチとしてのスペックは他ブランドにないものだ。これらのスペックは他のブランドでも実現できるかもしれないが、文字板の周囲にサンバースト状に配置された微妙な質感の岩手山ダイヤルは、やはり純粋なグランドセイコーの時計であると言える。

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基本情報

ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
型番: SBGY013

直径: 38.5mm
ラグからラグの全長: 43.7mm
厚さ: 10.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色:
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット

型番: SBGW 281、SBGW 287

直径: 37.3mm
ラグからラグの全長: 44.3mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シャンパン、バーガンディ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: クロコダイルレザー

型番: SLGH019

直径: 40mm
ラグからラグの全長: 47mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: チタン
文字盤色: 岩手山ブルー
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: チタン製ブレスレット


ムーブメント情報

SBGY013:

キャリバー: スプリングドライブ9R31
機能: 時刻表示のみ、ムーブメントブリッジにパワーリザーブ表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
石数: 30
精度: ±15秒/月(±1秒/日)

SBGW 281 and SBGW287:

キャリバー: 9S64
機能: 時刻表示のみ
直径: 28.4mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時(4 Hz)
石数: 23
携帯精度: + 10〜-1秒/日

SLGH019:

キャリバー: 9SA5
機能: 3針・日付表示
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 47
携帯精度: +8 〜-1秒/日


価格 & 発売時期

価格:
SBGY013 104万円
SBGW281とSBGW287 55万円
SLGH019 121万円(すべて税込)

発売時期: すべて2022年11月から
限定: なし(SLGH019のみオンラインブティックでのみ取り扱い)

詳細はグランドセイコー公式サイトへ。