2021年はアブラアン-ルイ・ブレゲがトゥールビヨンを発明し、1801年6月26日に特許を取得してから220周年を迎える節目の年です。ブレゲはメディア関係者を招いて、京都で記念イベントを開催。幸いにもHODINKEE Japanメンバーも参加することができました。
会場となったのは、古都京都の文化財のひとつとして世界遺産に登録されている音羽山 清水寺。奈良時代の778年に開創された1200年以上にも及ぶ悠久の歴史を持つ寺院です。境内の経堂では、本サイトでも先日ご紹介したばかりの「クラシック トゥールビヨン エクストラフラット アニバーサリー 5365」がお披露目されました。
また、会場には最新のアニバーサリーウォッチだけではなく、近年同社が手がけてきたトゥールビヨンウォッチから、普段はパリのブレゲ・ミュージアムに所蔵され日本ではめったにお目にかかることのできないトゥールビヨン懐中時計まで幅広く展示。伝統ある空間でブレゲのこれまでの歩みを体感することができました。
ほかにも会場では、2015年に最年少38歳でフランス人間国宝に認定された扇作家のシルヴァン・ル・グエン氏が登場。ブレゲのトゥールビヨンをテーマにした新作で、同機構が持つ立体感や透明感、そしてブレゲの時計に用いられるマザーオブパールといった素材などが取り入れられた扇も発表されました。ブレゲは、トゥールビヨンだけでなくブレゲ数字、ブレゲ針やギヨシェといったデザイン意匠を発明するなど常に時計における美しさを追求してきたブランドでもあります。今回のコラボレーションはそんなブレゲらしいものとなったのではないでしょうか。なお、この作品は11月以降、ブレゲ直営の4ブティックにて巡回展示する予定です。
長い歴史と伝統を持ち革新に挑み続ける姿勢は、ブレゲと清水寺において共通しているように感じました。清水寺は、1200年以上の伝統を持ちながらも日本と世界のアート展示やギタリストMIYAVIの配信ライブなど先進的な試みが行われています。一方のブレゲも創設者の偉大な発明や伝統を受け継いでいきながらも革新的な技術を投入することで今でも進化を続けています。220周年を記念するふさわしいイベントとなりました。
TOP画像: ブレゲ提供(クレジットのない画像はすべて筆者撮影)。
ブレゲの時計については、ブレゲ公式サイトへ。
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