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Introducing ブローバ 新型ジェットスターで70年代への回帰を果たす

高精度クォーツムーブメントが、このスローバックなデザインをブラッシュアップしている。

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ブローバがまたもやアーカイブを掘り下げ、新たなモデルを発表した。前回このブランドを紹介したときは、1950年代から60年代のデザインにインスピレーションを得たシナトラウォッチについて話をしたと思う。そして今回は陽気な70年代についてだ。この時代、各時計ブランドは日本発の技術革新(俗にクォーツ革命と呼ぶ)に対応するため、ホームランを求めて奇抜なデザインの時計に大きく舵を切っていた。ブローバの場合、それはジェットスターに現れており、ブランドは“タートル”シェイプのボディに、70年代にしか考えられなかったような色とアクセントを施している。

 2023年、ブランドは1973年生まれのジェットスターを復活させた。50年が経過した今日、我々はジェットスターの外観を忠実に蘇らせながら、同時に各部をアップデートしたリバイバルモデルのトリオを目の当たりにすることとなった。今回のジェットスターは、次の3モデルで構成されている。SS製ケースでメタルブレス付きのモデル、ゴールドカラーケースでストラップ付きのモデル、そしてSS製ブレスレットが付いた記念ボックス入り限定モデル(ストラップも付属)だ。

Bulova

 ゴールドを基調としたバージョンは、このモデルが生み出された10年間をもっとも強く想起させるものだ。基本的には毛並みの深いカーペットを時計の形にしたようなもので、当時らしいカラーパレットをうまく表現している。スモークがかったイエローの文字盤にブラウンのアクセントカラー、そして赤い秒針が控えめなホワイトの文字盤によく映える。さらに、メルローレッドの文字盤にブラックとレッドのアクセントカラーを配した、SS製ケース&ブレスのモデルもある。このモデルのブレスレットには埋め込み式のデプロワイヤントバックルが取り付けられている。

Bulova
Bulova dial closeup
Bulova

 最後を飾るのは、SS製ブレスレットと予備のストラップが付いた限定ボックスセット(なんと7300本限定)だ。シルバーの文字盤に赤、白、青のインフィニティエンブレムがスタイリッシュに配され、内部で262kHzで駆動するムーブメントの存在を示すワードが添えられている。このブローバ独自の高精度クォーツムーブメントの売りは、その精度の高さ(月差±5秒以内)と、電池で稼働しているにもかかわらず1秒間に16振動するスムーズな運針にある。

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 アーカイブを振り返ってみると、オリジナル ジェットスターは曜日と日付の両方の機能を備えた自動巻きムーブメントを搭載していた。だが、新しいモデル(高精度クォーツムーブメントを搭載)ではシンプルな日付表示のみが採用されているのを見て、私は胸をなでおろした。この時計は美的センスに優れている。さらにシンプルにすることができるなら、それに越したことはない。

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 このモデルは時計のデザインにおいて非常に特異な瞬間を象徴しているという点で、ハミルトンのパンユーロを連想させる。そして、各々のアーカイブを掘り下げ、このようなリバイバルを行うブランドは後を絶たない。私が思うに、ジェットスターは現代の市場に再参入する価値のある特別な提案である。

 しかし、私はそれがある種の消費者、筋金入りの時計愛好家に向けられたものだと考える。だが、それのどこが悪いというのだろう? 我々の多くが、そのカテゴリーに当てはまると思う。ブローバは概して大衆向けモデルとこのようなモデルとをカタログ上でうまく区分している。このことは、ブローバが確固たる歴史を持つブランドであることを知る助けとなる。今回のジェットスターは、そのような背景を提示すると同時に、おそらく私たち自身にもう少し深く考察する機会を与えてくれているのだと思う。

Bulova
Bulova dial macro
Bulova case profile

 この3モデルのうち、私はゴールドトーンのモデルを気に入っている。私はこれらすべての実機を見るチャンスを得たが、ストラップとケース、文字盤デザインのコンビネーションが素晴らしい。40mmのサイジングは、ヴィンテージの雰囲気を損なわない適切なものだと思う。オリジナルより若干サイズアップしているのは理解しているが、ヴィンテージ風の短いラグにより、タートル型の形状もあって38mmか39mmに近いサイズ感になっている。また、クローズドケースバックの選択によって、まるで年代ものの時計を扱っているような気分が味わえるはずだ。

 繰り返しになるが、これは非常に特殊なユーザーに向けたものだろう。しかし、そのようなユーザーにとっては非常にハッピーなモデルだと思う。通常モデル2型の価格は595ドル(日本円で約8万4000円)、限定モデルの価格は695ドル(日本円で約9万8000円)で、北米ではどちらも現在入手可能だ。

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Bulova
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ブローバ ジェットスター:ケース径40mmの“タートル”シェイプ、SS製ケースまたはゴールドトーンのSS製ケース、シルバー文字盤の限定SS製モデルには埋め込み型のデプロワイヤントバックル付きSS製ブレスレットが付属。文字盤カラーはメルローレッド、シルバー、イエローの3色。ムーブメントは1秒間に16振動するブローバ独自の高精度クォーツムーブメント。シルバー文字盤モデルは7300本限定で、ブレスレットのほかにブルーのレザーストラップが付属するスペシャルボックス仕様。価格: 通常モデルは595ドル(日本円で約8万4000円)、限定モデルは695ドル(日本円で約9万8000円)。日本での展開はなし。

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ジェットスターについての詳細は、ブローバのオンラインサイトをご覧ください。HODINKEE Shopはブローバの正規販売店です。