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Watching Movies キャメロン・ディアス、『ナイト&デイ』でロレックス サブマリーナーを着用しトム・クルーズを追いかける

そう、クルーズがまた戻ってきた。だが今週の時計関連映画で我々を引きつけるのは、彼の手首ではない。


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ジェームズ・マンゴールド(James Mangold)は、今ハリウッドで最も注目されている人物だ。『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(2005)、『ローガン』(2017)、『フォードvsフェラーリ』(2019)などのヒット作を監督した彼だが、このところマスコミに取り上げられているのは、近日公開の『インディ・ジョーンズ』シリーズ第5弾の監督を務めたからである。これまでの彼の作品はすべて質が高く、深刻なテーマに取り組んだり、スーパーヒーロー映画をひっくり返したりすることが多かった。だから、私が2010年のアクションコメディ『ナイト&デイ』を取り上げようと思い、監督欄に彼の名前を見たときは衝撃を受けた。彼が手がけたなかで最高の作品であるとは言えない。むしろ、大スターのトム・クルーズ(Tom Cruise)とキャメロン・ディアス(Cameron Diaz)をスクリーンに登場させた、ポップコーンを食べながら見るごく普通の娯楽作品だ。恋愛、スパイ、そして象徴的なあるダイバーズウォッチを織り交ぜた物語である。40mmのステンレススティールは、クルーズではなくディアスの手首に装着されている。

Cameron Diaz and Tom Cruise

『ナイト&デイ』でのロイ(トム・クルーズ)とジューン(キャメロン・ディアス)。Image: Twentieth Century Studios


注目する理由

 この夏の初め、キャメロン・ディアスが女優引退から復帰し、Netflix作品でジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)と共演すると報じられた。正直なところ、そもそも彼女が引退していたことを知らなかったのだが、彼女がかなりヤバい時計を身につけて登場する映画をアーカイブから掘り起こすには十分な理由だと思ったのである。

 その映画とは『ナイト&デイ』だ。クルーズが演じる主人公ロイは高性能バッテリーを盗み、CIAから逃亡する。ディアス演じるジューンと彼は偶然にも出会い、彼女は、防諜、銃撃戦、トム・クルーズの操縦する飛行機といった世界線に巻き込まれていく。この映画を表現するには、90分間何も考えず、映画スターふたりが、映画スターらしい行動をするのをただ見つめる...という言葉しかない。

Diaz

『ナイト&デイ』では、ジューン(ディアス)が無意識のうちにサブマリーナーを披露している。Image: Twentieth Century Studios

 もし時計に興味があるなら(本サイトを見ているということは、そうだろう)、あなたに見つめてもらいたいものがもうひとつある。映画を通してジューンが手首につけている、ロレックスのサブマリーナー(Ref.16610のようだ)である。

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 Ref.16610は興味深いモデルだ。ロレックスがデイトナやエクスプローラーをより現代的に変貌させたのと同時期の1980年代後半に登場し、デザインの観点からそれほど変化がなかったが唯一サブマリーナーだけだったからだ。光沢のある黒いダイヤルとホワイトゴールドで囲まれたマーカーの新型サブマリーナーは、同ブランドの高級志向を確固たるものにした。このモデルはデイト表示機能と象徴的なサイクロップレンズを特徴としており、アルミベゼルだったロレックス サブマリーナー デイトを90年代から2000年代にかけて、そして現代的な新しいセラミック版に至るまで受け継がれるモデルとなった。ひと言でいえば、大物である。

Rolex Sub

『ナイト&デイ』でキャメロン・ディアスが着用していた時計と同型のロレックス サブマリーナー。

 『ナイト&デイ』でジューンは、亡き父から受け継いだ自動車整備士を演じている。そのため彼女は、機械的なものやその動き方についての関心が深い。映画のなかでサブマリーナーを身につけていた時間の長さから、彼女にとってサブマリーナーは家宝とさえ言えるほど大切なものだとわかる。サブマリーナーは、時が経つにつれて古くなり、体験の傷跡を残しつつそれでも時を刻み続ける点で象徴的な時計だ。ディアスのキャラクターの時計を選ぶにあたって、これだけの配慮がなされていることを評価したい。少なくとも、そうであったことを願う。いずれにせよ、家宝であろうとなかろうと、彼女のキャラクターにぴったりな時計なのだ。

Diaz

『ナイト&デイ』で武器も時計も扱えるジューン(ディアス)。Image: Twentieth Century Studios


見るべきシーン

 映画の序盤、ロイとジューンが、ふたりともボストンに向かう途中、空港で偶然出会うシーンがある。ロイは彼女を尾行し、監視しているように見えるが、観ている我々にはその理由はわからない。彼女は“貴重品”(と本人は言う)の詰まった巨大なスーツケースを持ち運んでいる。保安検査場でTSA(米国運輸保安庁)職員がバッグを調べるとき、それが車の部品でいっぱいだったことがわかる。彼女が各部品を詳しく説明するシーン[00:03:40]で、手首につけているサブマリーナーを認識できるワイドショットが観られる。脇道に逸れるが、TSA職員がこのような荷物の機内持ち込みを許可するわけはない。ほんの余談である。

Rolex Sub

Image: Twentieth Century Studios

 ボストンへのフライトは予定どおりに進まないとだけ言っておこう。ジューンは飛行機のなかで優しい男性(ロイ)と恋に落ちたと思っていたのに、気づけばその男性は、自分を殺そうとした機内の全員と戦い、殺してしまっていた。彼はその後、この民間旅客機をトウモロコシ畑に不時着させ、彼女に薬を投与する。ただしその前に、誰かに追われた場合に安全を確保する方法を指示していた。彼女は気を失い、ベッドで目を覚ますと、ナイトテーブルにエクセドリンの瓶があり会えてよかったと書かれたロイからの付箋があった。すべてが夢だったのかとベッドに座り込むシーン [00:20:27]で 、40mmのロレックス製ダイバーズウォッチが目に入り、心強く感じられる。

Rolex Sub

Image: Twentieth Century Studios

『ナイト&デイ』(キャメロン・ディアス、トム・クルーズ主演)は、ジェームズ・マンゴールド監督、クリス・ペック(Kris Peck)がプロップを担当。Paramount+でストリーミング、iTunesとAmazonでレンタルまたは購入することができる。

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