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我々が知っていること
G-SHOCK × エリック・ヘイズ リミテッドエディションref.GMWB-5000EH-1
1983年に誕生したカシオ計算機のG-SHOCKが40周年を迎えるまで、あと数ヵ月となった。そのなかには、太陽フレアにインスパイアされたふたつのモデルや、長年のコラボレーターであるアーティスト兼デザイナーのエリック・ヘイズ氏とのコラボレーションモデルも含まれている。
今回発売されたG-SHOCK GMW-B5000EH-1JRは、これまでのGMWB-5000と同じプラットフォームをベースに、フルメタルのG-SHOCKであるGMW-B5000TVB“バーチャルアーマー”モデルと同様にカモフラージュが施されたモデルだ。G-SHOCKのファーストモデルであるDW5000Cをルーツとし、耐衝撃、ソーラー、電波、曜日、日付、月、クロノグラフ、ワールドタイム、ライトアップLEDディスプレイ、アラームなどGMW-B5000シリーズに求められるすべての機能を備えている。
GMW-B5000EH-1JRのブレスレットとデザインパターン。
エリック・ヘイズ氏は、ブラックIP仕上げのステンレススティールブレスレットを備える本機をキャンバスに、トレードマークである星、矢、王冠のイメージをドットパターンでレーザーで刻印した。また、裏蓋にはG-SHOCK40周年記念ロゴマーク(ヘイズデザイン)を備え、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが施されたスクリューバックを採用している。これらはすべて、ご存じエリック・ヘイズ氏がデザインしたパッケージに収められており、価格は税込9万6800円だ。
GMWB-5000EH-1のケースバック。
1983年、初代G-SHOCKが誕生した当時は、なかなか商業的な成功に結びつかなかった。伝統的なドレスウォッチが主流のなか、初代DW-5000Cは画期的だったが、買い手はどうしたらいいのかわからなかったのだ。しかし、最近のG-SHOCKと比較すると、DW-5000Cは驚くほど地味な存在だった。その点、フレアレッドのMTG-B3000FRとGWG-2040FRは、ファンキーなベゼルに収まりきらないほどの輝きを放ち、初代G-SHOCKを凌駕している。
限定のG-SHOCKフレアレッド GWG-2040FR。
今回発表されたフレアレッドは、太陽フレアをモチーフにしたモデルだ。カーボンファイバーとカラーグラスファイバーを重ね合わせたベゼルは、1本1本異なるパターンで構成されている。同じ模様のベゼルはふたつとない。
新型G-SHOCKフレアレッドのベゼル素材。
マッドマスター GWG-2040FRの傷のつきにくいサファイアクリスタルの下には、焼け焦げた惑星の表面を思わせるグレースケールの文字盤があり、表面には幾何学的でデジタルに近い質感が加えられている。
MTG-B3000FRの文字盤。
ローズゴールドとブラックイオンプレーティング(IP)スティールを組み合わせたメタルケースには、耐衝撃性、電波修正機能、200m防水、アラーム、ストップウォッチ、フルオートLEDライト、ワールドタイマーなどを搭載している。MTG-B3000FRには、それがすべて標準装備されているわけだ。この時計は信じられないほど派手なデザインでありながら、文字盤は(非常に)わずかに伝統的な外観で、スリーレジスタークロノグラフのような見た目で。実際にはデジタル表示なしですべての情報を伝える。そして価格は16万5000円だ(税込)。
GWG-2040FRは、マッドマスターのスタイルを踏襲し、防塵・防滴、デジタルコンパス、気圧計・高度計、温度計などの機能を搭載する。従来のモデルよりも安価でありながら、より多くの機能を搭載し、世界の熱い視線に耐えうる新しいマッドマスターは、14万3000円で提供される(税込)。
我々の考え
アーティストのエリック・ヘイズ氏。
もしあなたがG-SHOCKファンなら、ヘイズ氏が数々のプレビューウォッチや、G-SHOCKの25周年、30周年、35周年、そして今回の40周年記念ロゴとアイデンティティを創り出した人物であることをご存じだろう。80年代にはキース・ヘリングやジャン=ミシェル・バスキアらと一緒に作品を発表したアーティストだ。
G-SHOCK × エリック・ヘイズ リミテッドエディションref.GMWB-5000EH-1
ヘイズ氏がアート界に与えた影響は計り知れないものがあり、アート好きとしてはそれだけで興味をそそられる。同氏は、1970年代にやっていたグラフィティをメインストリームに持ち込んだ最初のアーティストのひとりだ。彼のハンドレタリングは象徴的で、それにちなんで、文字盤には彼の名前がレタリングでスケッチされ、文字盤が照らされるまでは完全に隠されている。それ以外の部分は、彼のキャリアのモチーフを深く参照しており、抽象的な矢印、王冠、星は、2018年あの東京での展覧会を含め、彼の作品の多くに現れている。
G-SHOCK × エリック・ヘイズ リミテッドエディションに現れるハンドライティング。
深読みかもしれないが、この時計はヘイズ氏の友人たちに敬意を表しているようにも見える。モチーフのデザインは異なるが、この2021年の作品『A pile of crowns and stars for Jean and Keith』のように、ヘイズは亡くなった友人バスキアを指して王冠を、ヘリングを指して星をよく使っていた。 それが正しいかどうかは別として、見る人の気持ちになって解釈し、浸透させていくのがアートの本質であり、この作品は私の心に響いた。
GMW-B5000シリーズは、短いスパンで、多くの素晴らしい時計が生まれた。オリジナルのG-SHOCKをベースにしているため、マイナス点を見つけるのは難しいが、この時計が本当に輝くのは、柄物のメタルバリエーションだと思う。GMW-B5000TCF-2JRは、友人のジョン・ゴールドバーガー氏が着用したブルーカモ柄で、私のお気に入りであり、最終的に購入すべきG-SHOCKリストの上位に長いあいだ入っていた。しかし、エリック・ヘイズ氏とのコラボモデルは、ブルーカモフラージュ柄のチタンではなくスティールで、税込9万6800円という手頃な価格で、気持ちを揺さぶられている。
フレアレッドの新作は「目新しいものがない」と言われるかもしれない。G-SHOCKは、デザイン上のキーとなるパーツが個々に異なる腕時計をリリースするのは初めてではない。しかし、このベゼルは、実にクールだ。
つまり、そこがポイントなのだ。もちろん、防弾仕様のようにタフな時計もあるが、それはG-SHOCKにとって当たり前のことで、ほとんど言及する価値はない。では、G-SHOCKが自社を凌駕するようなクールなデザインとは何だろうか? 蓄光塗料を塗布したフォージドカーボンベゼルならどうだろう?
MTG-B3000FRを通常の照明下で撮影した場合。
MTG-B3000FRの夜光が光る様子。
そう、先ほど私は意図的にその情報を書かなかったのだ。単なる機能のひとつとして公開するには、あまりに印象が強すぎるように思えたからだ。プレスリリースでは、ベゼルの黒い部分が暗闇で蓄光するパーツであるとされているのだが、提供された写真では明るいオレンジ色の部分に多く見られるような気がする。その蓄光素材が何なのか、どれくらい持続するのかはわからないが、なんだか太陽フレアのオーロラ体験をしているような気分になれるクールなエフェクトであることは確かである。
GWG-2040FRのケースバック。
私はマッドマスターシリーズの大ファンだ。数週間前にGWG-2000を私のお気に入りのアウトドアウォッチに選んだが、何年にもわたって多くのクールな限定モデルが発表されてきた。今回のモデルは、そのなかでも最もクールなもののひとつかもしれない。なぜなら、私は時計ごとにユニークな要素を持つ時計に、特に魅力を感じるからだ。太陽フレアをイメージしたデザインは、全体としては調和がとれているが、私には少し大胆すぎるかもしれない。でも私より大胆な人(正直なところ、それはあまり高いハードルではない)にとって、これらの時計は手首の上で輝き、G-SHOCKの40年に素晴らしいスタートを切ることができるだろう。
基本情報
ブランド: カシオ(Casio)
モデル名: G-SHOCK × エリック・ヘイズ、G-SHOCK 40周年フレアレッド(G-SHOCK x Eric Haze, G-SHOCK 40th Anniversary Flare Red models)
型番: GMW-B5000EH-1, MTG-B3000FR, GWG-2040FR
直径: 49.3mm(GMW-B5000EH-1JR)、50.9mm(MTG-B3000FR)、54.4mm(GWG-2040FR)
厚さ: 13mm(GMW)、13.2 mm(MTG)、16.1mm)GWG)
ケース素材: ステンレススティール(GMW)、カーボンとステンレススティール(MTG)、カーボンとステンレススティール (GWG)
文字盤色: LCDディスプレイ(GMW)、ブラックとグレーの焼けたようなデザイン(MTG)、反転LCDディスプレイとブラックとグレーの焼けたようなデザイン(GWG)
インデックス: なし(GMW)、ローズゴールドトーンに赤のアクセント(MTG)、ローズゴールドトーンにオレンジのアクセント(GWG)
夜光: LED(GMW)、夜光(MTG)、LEDと夜光(GWG)
防水性能: 200m (全モデル)
ストラップ/ブレスレット: レーザーエングレーブされたスティール製 (GMWB-5000EH-1)、ラバー (MTG-B3000FR)、ラバー (GWG-2040FR)
ムーブメント情報
機能: 耐衝撃構造、タフソーラー、フルオートLEDバックライト(スーパーイルミネーター)、アラーム、ストップウォッチ、カウントダウンタイマー、ワールドタイム(全モデル共通)、日付・曜日表示、多言語曜日表示、12時間/24時間表示、バッテリーインジケーター表示、パワーセービング機能、スマートフォン連携、100分の1秒ストップウォッチ、5つのアラームと時報(GMW)、防塵・防滴構造、デジタルコンパス、高度計・気圧計、温度計(GWG)
巻き上げ方式: なし、クォーツ式
振動数: 受信電波は6箇所に対応
価格 & 発売時期
価格: 9万6800円(GMW-B5000EH-1JR)、16万5000円(MTG-B3000FR)、14万3000円(GWG-2040FR)、すべて税込
発売時期: 今すぐ
限定: 限定モデル。数は非公表
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