Editors' Picks HODINKEE編集部が選ぶアウトドアウォッチ7選 - おすすめスポットもご紹介

免責事項：私はゴールドが大好きで、ツールウォッチに関しては超初心者だ。というより、見た目以上のことはほとんどわからないレベルだ。この時計の機能的な要素は、多分私の心に響くことはないだろう。それでも、このオレンジダイヤルは、何とも形容しがたいものを感じさせる。80年代のヴィンテージドクサのクールさがに溢れ出ているからだ。直径40mmのサイズと聞いただけで、普段なら「ノー」を突きつけるところだが、私はこれをつけて南国へ泳ぎに行きたいと思っている（もちろんカクテル付きで）。-マライカ・クロフォード（Malaika Crawford）、スタイルエディター

　この夏、ニューヨーク西部、コロラド、カリフォルニアのハイキングに実際につけた時計はオーク＆オスカーのハンボルトGMTだった。読者の皆さんはこの時計についてもう十分ご存じのことだろう。そして、マーク・カウズラリッチが、のちほどG-SHOCKを掘り下げて解説してくれているようなので、私はクパチーノから最新かつ最高のガジェット、Apple Watch Ultraを選ぶことにする。Apple Watch Ultraは、私がどこに行っても問題ないよう、十分すぎるほどの携帯性と機能性を備えている。どこへ持っていくか？　もし私が数年若かったら、Apple Watch Ultraのようなスマートウォッチはボナルー（Bonnaroo Music and Arts Festival）やオースティン・シティ・リミッツ・ミュージック・フェスティバル（Austin City Limits Music Festival）のような野外音楽フェスでちゃんと使えるかレビューしたかもしれない。しかし、最近の私はもっとリラックスした場所を好むので、別ジャンルのキャンプを選ぶことにしよう。

　テキサス育ちの私は、ビッグ・ベンド国立公園でキャンプを張りたいとずっと考えていた。この広大な公園には、山脈や砂漠、そしてさまざまな野生動物が数多く生息している。バッテリー駆動時間、デュアルシグナルリンクGPS、アルパインループバンド、“ウェイファインダー”ダイヤルを備えたUltraは、テキサス州西部の厳しい自然環境のなかで重宝されるに違いないだろう。私が育ったヒューストン北部からビッグ・ベンドまでは車で10時間以上かかるので、若いころは行けなかったが、近い将来、Apple Watch Ultraを腕につけて行けることを楽しみにしている。-ローガン・ベイカー（Logan Baker）、ブランドエディター

　たとえ小さな湖であってもそこで泳ごうと思えば、長く泳ぎすぎて、一方の岸に着くまでに疲れてしまったり、暗闇に包まれて元の岸に戻れなくなったりしないようにしたいものだ。私は古い時計、シンプルな時計が好きで、この時計に関するジェームズ・ステイシーの記事を読んで以来、私はこの時計について度々思いを巡らし、湖で泳ぐときの相棒として持っていたらどんなにいいだろうかと思ったものだ。縫針のように細い秒針、逆三角形の正午マーカー、そして私と同じく色褪せてはしまっているものの、わずかに発光し続ける夜光塗料は、私のニーズには十分すぎるほどパワフルに映る。そして、買おうと思えば買えるので、きっとそうするだろう。-サラ・ミラー（Sarah Miller）、シニアライター

　ハイキングに、あるいは世界の果てまで道連れにする時計をお探しなら、G-SHOCKを超えるものはなかなかないと思う。実は、このG-SHOCKのマッドマスターをずっと欲しくて、これを買うのは私の潜在意識が“世界が破滅した”と訴えかけているのではと恐れてもいる。しかし、現在のニューヨークは最高に快適だ。太陽は輝き、鳥はさえずり、秋のハイキングシーズンに突入した今、次に買うのはこの時計かもしれないと思っている。

　確かに、いろいろな意味でオーバースペックだ。直径61.2mm×54.4mm、厚さ16.1mmという大きな時計である。しかし、“大きい”というだけではない。200m防水、3層構造の樹脂ケースとカーボンファイバー製ベゼルなど、どんな環境にも適応できるよう設計されているだけでなく、驚くほど便利なのだ。アナ/デジ表示は驚くほど読みやすく、時刻表示、カレンダー、電波修正に加えて、クアッドセンサーを搭載したことにより、温度計、高度計／気圧計、デジタルコンパス、歩数計として機能する。さらに、寒い冬のあいだは時計をしまって毛布に潜り込んでしまうような人でも、パワーセーブモードにすればフル充電で25ヵ月間使える充電式バッテリーを搭載しているのだ。-マーク・カウズラリッチ（Mark Kauzlarich）、エディター

　チューダーのヴィンテージレンジャーを長年愛用してきた私にとって、扱いやすい39mmケースを纏ったレンジャーが今年復活したことに興奮した。数年前、小雪が降り始めたとき、私はヴィンテージレンジャーをつけてモンタナの某所でハイキングしていた。小さな雪片が風防に降り積もり、溶けて水滴になるのを見るたび、風防内のダイヤルに浸水して美しい時計と快適なハイキングが同時に台無しになるのではとビクビクしていた。

　もちろん、最終的にはすべてうまくいったのだが（ヴィンテージのオイスターケースは、きちんとメンテナンスされていれば案外丈夫！）、時計のせいで山歩きができなくなるほどガッカリさせられることはないといつも感じている。

　言っておくが、ジェームス・ステイシーのように「マイタイ（カクテル）を片手にビーチで会おう」と気取って、オアフ島の沖合いでダイビングをするつもりはない。だから、100m防水のシンプルな3本針フィールドウォッチで十分だ。モンタナ州のグレイシャー国立公園に行き、氷河がなくなる前にグリネル氷河へのハイキングに再挑戦したい。-アンソニー・トレイナ（Anthony Traina）、エディター

　自転車に乗るときは、速く走りたいし、少なくとも速く走っているように感じたいですね。だから、しょっちゅう、南カリフォルニアの急坂を這うように登ったり、速いライダーについていこうとしたりして自分を追い込んでいます。それを証明する方法はありませんが、グレーのNATOストラップにセイコー　プロスペックス スピードタイマーを装着するようになってから、ほんの少しだが速く走れるような気がしています。これはきっとモデル名の響きがそう感じさせるのか、それともソーラー発電のクロノグラフ機能を使って特定区間の経過時間を計ることで、私の非力な脚に心理的なブーストを与えているのかもしれません。

　本当のところ、どうでしょうね？　あ、わかった！これをつけているとカッコよく見えるから！　だってカッコイイって、速いでしょ？

　この時計は、私のサイクリングファッションのアクセントになるだけでなく、バッテリー駆動のソーラームーブメントを搭載しているので、とても便利なのです。坂を風切って下っているときに時計を巻き上げている暇はないでしょう？　僕にはできません！ -ブランドン・メナンシオ（Brandon Menancio）、エディター

　現在北米では販売されていない、このシチズン　アクアランドは、現代のオメガ　プロプロフのような存在だと私は考えている。直径50.7mm、9時位置の深度センサーを含むこの巨大な時計は、とても装着感に優れている。驚くほどだ。このモデルは、ガンメタル仕上げのスティールケースに囲まれたフル夜光のダイヤルが特徴だ。200m防水で、潜水時間、水深表示、クロノグラフなど、あらゆる機能をデジタル表示するこのダイビングコンピューターは、日本のクラシックなダイバーズウォッチのスタイルとマニアックな要素が融合しており、非常に魅力的だと思う。HODINKEEの拠点である国内で販売されていない時計について書くのは気が引けるが、このアクアランドは2022年の僕のお気に入りの時計のひとつであることは認めざるを得ない。

　ハワイのオアフ島沖にあるLCUに潜るときは、これを腕につけていたい。逆さまに沈没した軍の上陸用舟艇が、人工岩礁となっているダイビングスポットである。この大きな金属製の箱は、ツマグロの洞窟となり、バラクーダが睨みをきかせている。何年か前にこの場所で潜ったことがあるが、この古い船のなかを泳いだら、またこのアクアランドの夜光を蓄光しておきたいものだ。パーティでマイタイを飲むとき、このシチズンでは相応しくないとお思いだろうか？　否、そういうシチュエーションでこそ全面夜光ダイヤルが本領を発揮するのだ。-ジェームス・ステイシー（James Stacey）、シニアライター