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Introducing G-SHOCK マッドマスター GWG-2000 2021新作

マッドマスターコレクションの最上位機種、GWGシリーズにブランドで初めてフォージドカーボンを採用した最新モデルが登場。

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クイック解説

 陸・海・空という3つの極限に挑戦するプロフェッショナルに向けたG-SHOCKとして、過酷な環境下での使用を想定したMASTER OF Gシリーズ。G-SHOCKが誇る耐衝撃構造にさらなる特化機能をプラスし、“空G”のグラビティマスター、“海G”のガルフマスター、そして“陸G”のマッドマスターという3つのシリーズを展開しているが、マッドマスターは瓦礫や土砂が散乱するような陸上での使用を想定し、防塵・防泥構造を採用することが特徴だ。

 そんな“陸G”こと、マッドマスターのなかでも最上位機種のGWGシリーズに相応しく、ブランドで初めてフォージドカーボンを採用したのが新作のGWG-2000だ。

 GWG-2000では、ステンレススティールと比較して軽量、かつ高い引っ張り強度を持つ炭素繊維強化プラスチックのなかでも、航空機やスポーツカーなどに使用されているフォージドカーボンをG-SHOCKで初めて採用した。
 複雑な形状に成形できるフォージドカーボンはベゼルとストラップを繋ぐかん足部分に使用されており、これによりフェイス部分をガードする構造。砕いたカーボン繊維を樹脂で固め、高熱・高圧で成形するという製造方法により、見る角度によって細かいカーボン片が表面にランダムに表れるのがフォージドカーボンの特徴の一つだが、本作においても1点ずつ表情の異なる素材の魅力が生かされている。

 さらにボタンには新開発のマッドレジストボタンを採用する。これはSS製のボタンパイプに合わせて開発された緩衝材の役割を担う気密性の高いシリコンブッシュをパイプ内部に使用することで、より防塵・防泥性を高めるものだ。

 加えて、新作では、軽量で耐久性に優れたカーボンファイバー強化樹脂ケースを採用。素材や構造を見直すことで、従来モデル(GWG-1000)と比較して、ケース厚で1.9mmの薄型化を実現した。プロフェッショナルギアをコンセプトにしたコレクションに相応しく、ストラップには特殊車両や重機のグリップ(すべり止め)をイメージしたテクスチャーを取り入れ、ボタンには操作性を高めるために凹凸のついたローレット加工を施すことで、実用的で力強いデザインに仕上げられた。

GWG-2000-1A1JF(グレー)

GWG-2000-1A3JF(カーキ)

GWG-2000-1A5JF(サンドベージュ)

 3つのバリエーションが新作としてラインナップされ、モノトーンでハードな印象を強調したグレーストラップのGWG-2000-1A1JF、ミリタリーテイストあふれるカーキカラーのGWG-2000-1A3JF、そしてサンドベージュカラーのGWG-2000-1A5JFを用意。いずれも価格は9万9000円(税込)で、10月15日から販売をスタートする。

ファースト・インプレッション

 マッドマスターにはこれまで、トリプルセンサーに加えて電波ソーラーを搭載したハイエンドなGWG-1000、電波ソーラー搭載のミドルレンジモデルGWG-100とGG-B100、そしてツインセンサー搭載でエントリー価格のGG-1000という、大きく分けると3つのモデルがラインナップされていた。今回登場したGWG-2000は、言わばマッドマスターにおける最上位モデルにあたる。

 それを象徴するのは、やはりブランドで初採用となるフォージドカーボンの存在だろう。
 この素材は、現在さまざまあるカーボンのなかでも最も強靭で軽量な素材と言われている。高熱・高圧で成形、すなわちフォージド(鍛造)成形することがその名の由来だ。

 フォージドカーボンは繊維がランダムに押し詰められるため、その独特の模様に同じものはない。軽量かつ強靭な素材にはチタンもあるが、フォージドカーボンはこれをも遥かに凌ぐ軽量さ、強度が特徴。メリットは多いが、加工が難しく、これをケース素材として採用したモデルを発表しているのは、オーデマ ピゲやリシャール・ミル、タグ・ホイヤー、ベル&ロスなど(ちなみに、ひと口にフォージドカーボンと言ってもここに挙げたブランドが使用するものは素材組成がそれぞれ異なる)、まだ一部のブランドに留まる。

 先に挙げた高級ブランドのフォージドカーボンモデルは、いずれも極めて加工成形が難しいケースに使用するだけでなく、立体的かつ細かな仕上げを施すこともあって加工コストがかかり高額となっているが、素材としての価格が高額というわけではないと、以前とあるブランドの取材で聞いたことがある。本作においてフォージドカーボンが使用されているのはケース(本体はカーボンファイバー強化樹脂とSS)ではなく、ベゼルとストラップを繋ぐかん足部分。高額なイメージのあるフォージドカーボンを使用していても10万円アンダーの値付けであるのは、そうした理由も一つにあるようだ。

 一方、筆者が本作で感心したのは、フォージドカーボンの使いどころだ。使用部位は、いずれも時計をつけた際にぶつけやすい部分。しかも、見た目の印象に大きく関わるパーツでもあるため、ひと目でフォージドカーボンを使用したモデルということがわかる。 最小の労力で最大の成果を上げる、極めて効果的な使い方ではないだろうか。

 また、個人的に見逃せないのは薄型化を実現している点だった。もともとマッドマスターを求める人たちにとって、時計の大きさはそれほど購入の際のネックにはならないだろう。しかし、厚みのある時計はぶつけやすく、袖口に引っかかりやすいなど、使用上のデメリットが少なくない。マッドマスターらしいラギッド感はキープしながらも、そうしたデメリットをしっかりと潰して時計としての完成度を高めるあたりは、いかにもプロフェッショナル向けと言えよう。

 3つのバリエーションのうち、最も気になったモデルはどれか? 価格はすべて同じで甲乙付け難いが、筆者のおすすめはサンドベージュカラーストラップのGWG-2000-1A5JF。実はこのモデルのみ、WEB限定となっているのだ。

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基本情報

ブランド: G-SHOCK
モデル名: MASTER OF G - LANDシリーズ マッドマスター GWG-2000
型番: GWG-2000-1A1JF(グレー)、GWG-2000-1A3JF(カーキ)、GWG-2000-1A5JF(サンドベージュ)

直径: 61.2mm×54.4mm
厚さ: 16.1mm
ケース素材: フォージドカーボン+グレーIPSSベゼル、カーボンファイバー強化樹脂×SSケース(カーボンコアガード構造)
文字盤色: ブラック
インデックス: 3・6・9・12はアラビア数字、それ以外はバー
夜光: 時・分・秒針、アワーマーカー外周部に蓄光塗料、ダブルLEDライト/ダイヤル用、LCD部用LEDライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、残照機能、残照時間切替(1.5秒/3秒)
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット: ブラック(GWG-2000-1A1JF)、カーキ(GWG-2000-1A3JF)、サンドベージュ(GWG-2000-1A5JF)カラーの樹脂ストラップ、SS製尾錠


ムーブメント情報

キャリバー: タフソーラー(ソーラー充電システム)
機能: ホームタイム都市(受信機能対応都市)/日本(東京)の標準電波JJY40・JJY60、アメリカ(ホノルル、アンカレジ、ロサンゼルス、デンバー、シカゴ、ニューヨーク)の標準電波WWVB、イギリス(ロンドン、パリ、アテネ)の標準電波MSF、ドイツの標準電波DCF77、中国(香港)の標準電波BPCを受信。ワールドタイム/世界29都市(29タイムゾーン、サマータイム設定機能付き)+UTC(協定世界時)時刻表示、UTCダイレクト呼出機能、ホームタイムの都市入替機能。タイマー(セット単位は1分、最大セットは60分、1秒単位で計測)。フルオートカレンダー。針位置自動補正機能。バッテリーインジケーター表示。ストップウォッチ(1/100秒、24時間計、スプリット付き)。時刻アラーム5本、時報。操作音ON/OFF切替機能。パワーセービング機能(暗所で一定時間が経過すると表示を消して運針を停止し、節電)。12/24時間制表示切替機能。針退避機能(手動。高度、気圧、温度計測時は自動)。トリプルセンサー/気圧計測機能(計測範囲は260~1100hPa)、気圧傾向グラフ(過去20時間分を表示)、気圧差インジケーター(±10hPa)、気圧傾向インフォメーションアラーム
駆動時間: 機能使用の場合は約6ヵ月、パワーセービング状態の場合は約25ヵ月。いずれもフル充電時からソーラー発電なしの状態
精度: 電波受信が行われない場合は、通常のクォーツ精度(平均月差±15秒)
追加情報: 耐衝撃構造(ショックレジスト)。防塵・防泥構造(マッドレジスト)。カーボンコアガード構造


価格 & 発売時期

価格: 各9万9000円(税込)
発売時期: 10月15日
限定: なし。通常ライン。GWG-2000-1A5JF(サンドベージュ)のみWEB限定

詳細は、G-SHOCK公式サイト(GWG-2000-1A1JFGWG-2000-1A3JFGWG-2000-1A5JF)をクリック。