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アウトドア用品は高価だ。そして時計はテントほど必要でないにしても、どんな冒険にも役立つツールである。そこで次の出発に必要なものと費用のバランスを考え、HODINKEE編集部では10万円以下で買えるおすすめのフィールドウォッチをご紹介したいと思う。
オリエント ディフェンダー ジェネレーション1
ヴィンテージのグリシンのコンプレッサーとセイコー SKX007のあと、私が初めて買った機械式時計のひとつが初代オリエント ディフェンダーだった。この素晴らしき小さなフィールドウォッチは、購入以来、私が最もよく身につける時計のひとつだ。時間、分、秒に加えて、24時間表示、曜日表示、日付表示など、驚くほど複雑な機能を備えている。200ドル前後(現行モデルは3万3000円・税込)でこれだけの情報を集約した時計が存在することに驚きを隠せない。複雑なカレンダーウォッチのごくごく基本的な使い方を体験してみたい方には、この時計をおすすめしている。そのポイントはひとつ。初代モデルをじっくり探してみて欲しい。2019年に登場した第2世代モデルでは文字盤のレイアウトが見直され、日付とリューズが3時位置に配置されている。個人的には、マットなスティールケースで4時位置にリューズを配した、よりアシンメトリーなデザインが好みだ。 - ローガン・ベイカー
オリエント ディフェンダー ジェネレーション2 RN-AK0404B:3万3000円(税込)
マラソン ナビゲーター
僕にとってフィールドウォッチとは、できるだけ便利で信頼性が高く、かつ必要のないときにはその存在を消してくれるようなものでなければならない。マラソンのナビゲーターは、パイロットウォッチとしての役割の方が近いかもしれないが、安価で十分に使えるフィールドウォッチとしては理想的な候補だと思う。ブラックコンポジット製の41mmケースに、高トルクで正確なETA製クォーツムーブメントを搭載し、12時間ベゼル(他のタイムゾーンを追跡するため)、60m防水、マーカーと針に発光するトリチウムチューブ、20mmのラグを備えており、お気に入りのNATOストラップを取り付けることができる。さらに、25ドルの追加料金を支払えば、自社製の発光するクリップ式リストコンパスを装着することができ(アメリカのみ)、野外での活動に備えることができる。 - ジェームズ・ステイシー
マラソン ナビゲーター: 4万2900円(税込)
ハミルトン カーキ フィールド メカ
ハミルトンのカーキ フィールド メカは、10万円以下の時計のなかでも最も好きなモデルだ。数十万円もかけずに初めての機械式時計を手に入れたいと思っている若者に会うと、必ずと言っていいほどこの時計をすすめる。このデザインは、明確な目的のために作られたものが、当初の用途を超えてアイコニックなものになるという好例だと思う。そういう点では、カーキ フィールド メカニカルは特別なものではなく、時計の世界ではこのような時計がいくつも作られてきたが、これほど手頃な価格のものはめったになかったのだ。考えれば考えるほど、これは新たな時計愛好家にぴったりの時計かもしれない。手巻きの感触と80時間のロングパワーリザーブ、そして6万円台という価格は、議論の余地がない。手頃な価格の時計を特集した過去の比較企画「Three on Three セイコー、ハミルトン、ティソ アンダー10万円モデルを徹底比較」の際にもこの時計を選んだが、すぐにでももう一度選びたいと思う。 - ジョン・ビューズ
ハミルトン カーキフィールド メカ: 6万3800円(税込)
CWC G10 トリチウム デザートストーム
CWC(カボット・ウォッチ・カンパニー)は、フィールドウォッチのことをよく知っている。70年代からイギリス軍に時計を供給しているし、地球上のあらゆる環境で軍事活動経験が豊富な国といえば、イギリスだろう。このG10モデルが面白いのは、ニュー・オールド・ストック(NOS)の文字盤にトリチウム夜光を採用していること。トリチウムは、90年代後半に時計メーカーが放射性物質を含まない発光体に移行したためなくなってしまった。今ではトリチウムを使った新品は買えないが、CWCが保証やアフターサポート付きで販売しているのは斬新だ。明るく光るか? 答えはノーだ。しかし、CWCの正当性とNOSの文字盤が夜光不足を補っているから大丈夫、問題ない。どちらにしても、多くのフィールドウォッチには夜光がない。夜間に敵に発見されやすくなってしまうからね。 - コール・ペニントン
CWC G10トリチウム・デザートストーム, £349.99(約5万2000円)
セイコー プロスペックス SBDC137 "ベビーアルピニスト"
よいフィールドウォッチには、「見ればわかる」個性があるものだ。高価なものでは、ロレックスのエクスプローラーが思い浮かぶ。36mmの文字盤に3、6、9のアラビア数字が入っていて、ダイバーズウォッチでもパイロットウォッチでもないのは一目瞭然だ。今回のセイコー アルピニストは、38mmというそのサイズから "ベビーアルピニスト "と呼ばれているが、同様に考えてよいだろう。SBDC137は、カルト的な人気を誇るセイコーの時計を、ヴィンテージ風にアレンジしたフレッシュなモデルだが、何か1日がかりのハイキング…いや、しっかりとしたロングウォークに連れて行きたくなるような魅力がある。アラビア数字がプリントされた文字盤デザインは、紛れもなぃフィールドウォッチ然とした佇まいだ。おまけに日付まで表示してくれるときた。大自然のなかで何もしないでいると、どうしても今日が何日か知りたくなってしまうものだろう。セイコーは、常に価値ある製品を提供しているが、10万円以下のフィールドウォッチとしては、これ以上のものはそうそうないと思う。 - ダニー・ミルトン
セイコー プロスペックス SBDC137: 7万7000円(税込)
G-SHOCK GWF-A1000-1A2 Master Of G フロッグマン アナログ文字盤&ブルーストラップ
オフタイムを過ごす時計なら、タフソーラーのカシオ G-SHOCKに勝るものはないと思う。特にフロッグマンは、タフソーラー技術に加えて、デュアルタイム表示などの便利な機能が充実している。GWF-A1000-1A2 Master Of G フロッグマンの最大のメリットは、液晶ディスプレイではなくアナログディスプレイを採用していること。光量の少ない環境下では、ハンズフリーで視認できることが大きなメリットだと感じている(フロッグマンにはいつでも点灯できるライトも搭載されているが)。フロッグマンはダイビングに特化した機能をいくつも備えるが、そのタフさや視認性の高さ、バッテリー切れの心配が不要なソーラー充電技術など、全体として大自然のなかで普通に使える最適な選択肢となっている。-ジャック・フォースター
G-SHOCK GWFA1000-1A2 Master Of G Frogman, 9万9000円(税込)
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