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Introducing ヘイヴン・ウォッチ・カンパニーからLIVEシリーズ、ファースト・アベニュー コラボ登場(編集部撮り下ろし)

インディーズのライブハウス、中西部のカルチャー、そして個性的なデザインが好きな人へ。この時計は、まさにそんなあなたのためにある。

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我々が知っていること

記念日というものは、自分ではどうにもならない。年々、必ずやってくるし、タイミングが最適とは限らない。今年はまさにそんな年だった。ミネアポリスの伝説的ライブハウス、ファースト・アベニューの55周年を祝う、ヘイヴン・ウォッチ・カンパニーの楽しい新作が発表されたのだが、そのタイミングがよりによって別業界の大型見本市Watches & Wondersと重なってしまった。

 ファースト・アベニュー側としては、55年後のこの日が時計業界最大級の商業イベントと重なるとは夢にも思わなかっただろうし、仮に知っていたとしても特に気にしなかったはずだ。しかし、そんななかで発表されたのが、ヘイヴン・ウォッチ・カンパニーのLIVEシリーズ、ファースト・アベニュー コラボモデルである。大型イベントも終わった今、改めてその時計をご紹介しよう。

Haven Watch Co x First Ave

 ヘイヴンは、そのユニークで型にはまらないデザインで知られるようになってきた。実際、2022年にこのケースデザインを初めて発表したとき、私は記事のタイトルをこうつけた。「ヘイヴンが2本の新作を発表。“自分たちはイケてると思ってるけど、そう思わなくても大丈夫”」。

 このちょっと投げやりなようでいて誠実なスタンスこそ、ヘイヴンに漂うミッドウエストらしさの象徴だと思う。“気に入らなければ、それでOK”。そんな気負いのなさが、このブランドの魅力でもある。

 そしてもうひとつ気に入っているのが、ローカルな音楽ベニューに敬意を込めて、小ロットで時計を製作していることだ。全国的、あるいは国際的に注目されることの少ない、地元密着型のライブハウスを、時計というかたちで讃えている。このシリーズは、シカゴの老舗ライブハウス、メトロとのコラボからスタートし(写真下)、いまではLIVEシリーズ(Legendary Independent Venue Edition)として展開されている。そして今回、新たにラインナップに加わったのが、ミネアポリスのファースト・アベニューである。

Haven Watch Co First Ave.

 ケースはステンレススティール製で、サイズは39mm×12mm。200mの防水性能を備え、コフィンリンクブレスレットを装着した状態で提供される。加えて、ラバーとレザーのストラップも付属する。このデザインは、同ブランドのロマックス・ダイバーズの系譜を受け継ぐものだが、特筆すべきは極めて個性的なダイヤルデザインだ。この記念モデルのなかでも、おそらく最も賛否が分かれる要素になるだろう。

 この限定モデルは55本のリミテッドエディションとして製作され、売上の収益は地元の非営利団体、ツインシティ・ミュージック・コミュニティ・トラストに寄付される予定だ。

Haven Watch Co First AVE
Haven Watch Co First AVE

 少々手ブレのある夜光写真で恐縮だが、ここにもデザインの遊び心がしっかりと表れている(ほかにも楽しいディテールは後述)。中西部育ちの私のような人間にとって、これはまさに“楽しいダイバーズウォッチ”と呼ぶにふさわしい一本だ。価格は1299ドル(約19万円)で、ヘイヴンの公式ウェブサイトにて購入可能。5月から順次デリバリーが開始される予定である。

Haven Watch Co First Ave.

我々が考えること

ヘイヴンとは長いつき合いがあるぶん、このブランドには特別な思い入れがある。私が『HODINKEE Magazine』で初めて執筆した記事のテーマは、ミッドウエスト(イズ・ベスト)を掲げるこのブランドの創業者、ウェストン・カッターについてだった。さらに言えば、私が初めて手に入れたヴィンテージウォッチも、カッター氏が見つけてくれた完璧な状態のウィットナー 235Tだった。彼とは気質が通じ合う部分が多く、私の“どこまでもミッドウエスト的な”感覚をよく理解してくれる存在だ。

 だが、そんななかでも私がヘイヴンというブランドを最も評価しているのは、カッター氏と、シカゴ拠点のミュージシャン兼デザイナーであるスティーヴ・リーデル氏が、ときに賛否を巻き起こすような大胆なデザインを生み出しながらも、それを迷わずやり切るところにある。今回のモデルが、もっとも“王道”なデザインかと問われれば、答えはノーだ。だが彼らはこのストーリーに全力で向き合い、そのコンセプトを貫き通した。その結果、この時計はほかのどれとも似ていない、唯一無二の存在になっている。

Haven Watch Co First Ave.

 いや、正直に言えば、まったくほかに似ていないというのは少し語弊があるかもしれない。このレンガ模様のダイヤル、どこかスーパーマリオブラザーズのロゴを思わせる雰囲気があるのだ。とはいえ、それも含めてこの時計にはユーモアとこだわりが詰まっている。たとえダイヤルや、このちょっと変わったベゼル(個人的には昔のベークライト風で大好きだ)が好みでなくても、彼らがデザインにしっかりと意図を込めていることは伝わってくる。単なる奇抜さではなく、ちゃんと考え抜かれているのだ。

 ケースには、ラグの内側にていねいに磨き上げられた面取りが施されており、さらに特異なコフィンリンクブレスレットも健在。そして何より心をくすぐるのが、ケースバックに刻まれた五大湖のアウトライン。これには完全にやられた。語り出せばまだまだ言いたいことは山ほどあるのだが……おっと、もうこんな時間か。そろそろチーズカードとキンと冷えたビールを買いに行かなきゃ。

Haven Watch Co First Ave.
Haven Watch Co First Ave.
Haven Watch Co First Ave.

基本情報

ブランド: ヘイヴン・ウォッチ・カンパニー(Haven Watch Co.)
モデル名: LIVEシリーズ ファースト・アベニュー コラボ(LIVE Series: Haven x First Ave)

直径: 39mm
厚さ: 12mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラックダイアルにレンガのレリーフモチーフ
インデックス: 印字
夜光: あり、12時位置にはファースト・アベニューを象徴する星、1時位置にはおなじみのワードマーク、7時位置には7th(併設の小規模ステージ、7th ストリート・エントリーを示す)。6時位置にはMinneapolis(ミネアポリス)の文字があしらわれている。
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: スティール製コフィンリンクブレスレット(サイン入りクラスプ付き)、透明シリコンストラップ(サイン入りバックル付き)、グレーレザーストラップ(サイン入りバックル付き)の3本が付属

Haven Watch Co. First Ave.

ムーブメント情報

キャリバー: セリタ SW360-1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 56時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 31
クロノメーター認定: なし


価格 & 発売時期

価格: 1299ドル(約19万円) – 売上の収益は地元の非営利団体、ツインシティ・ミュージック・コミュニティ・トラストに寄付される
発売時期: 今すぐ
限定: あり、55本

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