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Introducing ノルケイン フリーダム 60 GMT&フリーダム 60 39MM 2020年新作

ノルケインが待望のマニュファクチュールキャリバーを搭載したフリーダム60コレクションを発表。GMTと3針の2モデルが同時に販売開始する。

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クイック解説

 7月に発表されたインディペンデンス 20から3ヵ月。また新たにマニュファクチュールキャリバーを搭載した新作がリリースされた。しかも、今回は一気に2モデルである。1つはGMTモデル、もう1つは39mmの3針モデルだ。

 搭載ムーブメントは異なるが、それぞれ共通して、ブロンズ仕様とステンレススティール仕様が用意された。
 ブロンズケースの素材として採用されているのは、シリコンアルミニウムブロンズ合金。一般的な時計のケース素材として採用されるブロンズと比べて、腐食や摩耗に対する耐性が高く、その特性から船舶部品素材として使用されるものだ。サテン仕上げとポリッシュ仕上げが組み合わされており、ブロンズの色味は使い続けていくうちに落ち着いた色合いになっていくという。さらにベゼル、ケースサイドのノルケインプレート、そして職人の手仕事により植字されたインデックス、オールドラジウムカラーのスーパールミノバが施された針も全てブロンズ製だ。トランスパレントバックの裏蓋は扱いやすさを考慮して、ブロンズPVD処理が施されたSSを採用する。

 一方、SSケースも単なるSSではなく、鍛造加工による金属の目が詰まった耐久性に優れたものとなっている。GMTモデルと3針モデル特徴については、それぞれ個別に紹介する。


フリーダム 60 GMT

 今回の新作発表におけるハイライトは、間違いなくこのフリーダム 60 GMTである。ノルケインが発表する初めてのGMTウォッチで、「ノルケインがケニッシと協業し2つの自社キャリバーを発表 」の記事でも紹介しているが、2020年におけるノルケインの目玉であったGMT機能を搭載したマニュファクチュールキャリバーを搭載している。COSCクロノメーター認定を取得する高精度も見逃せないが、NN20/2と呼ばれるこのムーブメントで注目しておきたいのが、革新的なローカルジャンピングアワー機能。これは、1日のどの時間帯でも安全かつ簡単に時刻を設定できる、つまりタイムゾーンをまたいだ際の時間設定が容易に行えるという特徴を備えている。

 ダイヤル中央には、視認性に優れたGMTスケールを装備。18時から6時まで夜間の時間帯表示はアンスラサイトグレー(ブロンズ仕様)またはブラック(SS仕様)のハーフリング、6時から18時まで日中の時間帯表示には白のハーフリングがデザインされ、先端が赤く塗られたGMT針と共にセカンドタイムゾーンの時刻をすばやく確認できるようになっている。

 機能は極めて現代的だが、1960年代の時計を彷彿とさせるドーム型のサファイアクリスタル風防を備え、程良いサイズ感を実現した40mmケース(ラグからラグの長さは49mm)も魅力である。

 全て税抜価格で、SSケースのレザーストラップが36万7000円、SSブレスレットは39万7000円、そしてブロンズケースは44万円。なお、ブロンズケースモデルのみ、世界限定300本のリミテッドモデルだ。


フリーダム 60 39MM

 フリーダム 60 39MMに搭載されるのは、シンプルな3針のCal.NN20/1。世界に先駆けて、日本限定で発表されたアドベンチャー スポーツ JP、そしてインディペンデンス 20に採用されているのと同じムーブメントである。

 搭載機能と39mmというコンパクトなサイズ以外は、基本的にフリーダム 60 GMTと同様の特徴を備える。前述のドーム型風防は、サファイアクリスタル製。ケースサイドに設けられたノルケインプレート、手仕上げの植字インデックス、オールドラジウムカラーのスーパールミノバ。そしてトランスパレントバックの裏蓋を備える。

 なお、ブロンズケースモデルにはクリームカラーのダイヤル、SSケースモデルにはアンスラサイトグレーダイヤルが採用されている。ちなみに、フリーダム 60 GMTとは異なり、本作のブロンズケースモデルは本数限定のリミテッドではなく、通常ライン扱い。価格は全て税抜で、SSケースのレザーストラップが32万円、SSブレスレットが35万円、ブロンズケースが37万円となっている。

ファースト・インプレッション

 今回の新作発表に先立ち、筆者はフリーダム 60 GMTとフリーダム 60 39MMの実機を触る機会に恵まれたのだが、2つの新作は想像以上のクオリティを実現していた。その詳細をそれぞれお伝えする。

 まずはフリーダム 60 GMT。数字上は40mmとのことだが、ラグは太く短めで、大きさをあまり感じさせない作りになっている。実際に腕に乗せてみたが、太く短めのラグのおかげで収まりも非常に良かった。ラグやケースの裏蓋側など、エッジにはポリッシュ仕上げが施して角を落としてあり、肌への当たりも良い。巻き真は太く、剛性感があって非常に堅牢だ。

 プレス向け資料の中でも、ノルケインCEOのベン・カッファーは「フリーダム 60コレクションの設計とデザインを進行するにあたって、私たちは、顧客、フォロワー、そして時計販売店の意見に耳を傾けました」と語っており、極めてユーザー視点に立った配慮が成されているのが印象的であった。

 新作の目玉がフリーダム 60 GMTであることは間違いないが、むしろ筆者が最も心を引かれたのはフリーダム 60 39MM。その中でも特にSSブレス仕様だった。一見すると繊細な印象もあるが、コマは無垢で厚みのある作りで、H型のブリッジ部分とセンターのコマを繋ぐ頑強な構造を採用。ブレスのコマ調整もネジ留め仕様である。コマとコマの間には適度な遊びがあって滑らかに動き、着け心地も非常に良い。

 ブレスレットは、得てしてコストダウンの対象になることが多く、価格の割りに残念な作りであるということが少なくない。しかし、ノルケインのブレスレットは本作に限らず、しっかりとした作り込まれたものが採用されている。聞けば、ブレスレットもスイス製で、レザーやラバーストラップなども超高級ブランドへ供給をしているサプライヤーによる、ハイクオリティなものを使用しているという。COSC認定のマニュファクチュールキャリバーを搭載し、しかも極めて質感の良いブレスレットをもつにも関わらず、価格は30万円台だ。これだけの条件をこの価格で実現するというのは、他ではなかなか難しいのではないだろうか。

 ノルケインでは、最高のクオリティを現実的な価格で提供することを掲げているが、その言葉に偽りはないようだ。

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基本情報

ブランド: ノルケイン(NORQAIN)
モデル名: フリーダム 60 GMT(Freedom 60 GMT)、フリーダム 60 39MM(Freedom 60 Three-Hand)

直径: 40mm(フリーダム 60 GMT)、39mm(フリーダム 60 39MM)
厚さ: 14.7mm(フリーダム 60 GMT)、11.7mm(フリーダム 60 39MM)
ケース素材: シリコンアルミニウムブロンズ合金、およびステンレススティール(鍛造)
文字盤色: フリーダム 60 GMTはSSモデルがブラック、ブロンズモデルがシダーブラウンダイヤル。フリーダム 60 39MMはSSモデルがアンスラサイトグレー、ブロンズモデルがクリームダイヤル
インデックス: アプライドインデックス
夜光: オールドラジウムカラーのスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: SSモデルはSSブレスレット、およびノーランドレザーストラップ。ブロンズモデルはノーランドレザーストラップ  


ムーブメント情報

フリーダム 60 GMT

キャリバー: NN20/2
機能: 時・分表示、センターセコンド、3時位置にデイト表示、GMT機能、現地時間を簡単に設定し、いつでもデイトを前後に変更できるローカルジャンピングアワー機能
直径: 31.8mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 28
クロノメーター: あり。COSC認定
追加情報: タングステン製一体成型ローター、耐衝撃性を高め、テンプの位置を正確にする2点固定のツインブリッジ

フリーダム 60 39MM

キャリバー: NN20/1
機能: 時・分表示、センターセコンド
直径: 26mm
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
クロノメーター: あり。COSC認定
追加情報: タングステン製一体成型ローター、耐衝撃性を高め、テンプの位置を正確にする2点固定のツインブリッジ


価格・発売時期

価格: フリーダム 60 GMT 36万7000円(SS+ノーランドレザーストラップ)、39万7000円(SS+SSブレスレット)、44万円(ブロンズ)。
フリーダム 60 39MM 32万円(SS+ノーランドレザーストラップ)、35万円(SS+SSブレスレット)、37万円(ブロンズケースが)(全て税抜)
販売時期: 10月中旬
限定: 通常ライン。フリーダム 60 GMTのブロンズケースのみ世界限定300本

詳細は、ノルケイン公式サイトをクリック。