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Just Because 夏こそ、普段は身につけない時計を身につけよう

プールサイドやバーベキュー、日光浴に最適な時計があることがわかった。

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長いあいだ、“サマーウォッチ(夏用の時計)”なんていうのは、まったくもってインチキだと思っていた。サマーウォッチって、何がいいんだろう? 確かに気候は温暖で、冬(寒くて雪が降る)とは条件が違う。しかし、それと時計に何の関係があるのだろうか? 一年中暑い地域はどうなのだろう? 一年中、夏用の時計をつけ続けるのだろうか? 長いあいだ、私にはこのことがまったく理解できなかったのである。

 しかし、この数ヵ月でようやくわかってきたことがある。サマーウォッチとは、時計そのもののデザインではなく、時計を身につける姿勢のことなのだ。サマーウォッチとは、子どもたちが言うように“雰囲気”なのである。

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 こちらの記事、またはこちらをご覧あれ。この夏、人々が時計を選んだ大多数の理由が、その機能やデザインとはほとんど関係がないことに気づくだろう。その代わりに、もっと深い理由があるのだ。それは、“自由”という感覚である。好きなものを好きなだけ身につけられる自由。時計ではなく、夏という季節が持つ衝動的な性質が重要なのだ。

 これは飛躍かもしれないが、自由な夏休みという根強い伝統と関係があるような気がしている。夏といえば、整理整頓された日常の裏返しでもある。私は子供の頃の、学校が終わる前の数日間を覚えている。私はまったく何もしなかった。私の頭のなかでは、すでにすべての義務から解放されており、好きなことをしていいということになっていたのだ。それは非常に気楽で、早く過ぎ去った。

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 夏が来ると、我々は決まりきった日常生活から少し離れて、自発的で自由な生活を送るようになる。仕事を早めに切り上げて、昼下がりにバーに繰り出す“冬の金曜日”というのを聞いたことがあるだろうか? 私は聞いたことがなかった。夏の金曜日と同じように聞こえてしまう。時計に関して言えば、この夏の無法地帯は、我々が“素敵な”時計をもっとカジュアルなものに交換し始めることを意味する。いつもは身につけないようなもの。普段使いの時計とは違うもの。休暇を楽しむためのもの、あるいは休暇のような心持ちを作るためものだ。

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 この夏、初めてリード画像のゾディアック スーパーシーウルフのような、普段はつけない時計を身につけている。私はいつもGMTマスターIIと選り抜きのセイコーの時計(新しいものと古いもの)をローテーションで使っている。時計学的に言えば、それが私の居場所なのだ。しかし、夏には自由が必要である。自由とは、新しい時計を身につけることを意味する。貸与されている時計であっても、時計ボックスの奥に眠っている自分のコレクションであってもだ。私はサマーウォッチは、あまり考えず直感的に選ぶのがいちばんだと学んだ。ここでは、この夏を快適に過ごすための時計を紹介していこう。

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ジェームス・ブランド×タイメックス エクスペディション・ノース
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 ジェームズ・ブランドとタイメックスのコラボレーションは、今回が初めてではない。秋には、上の写真と同じ腕時計をブラックのダイヤルで発売している。スペック的には、この時計に勝るものはないだろう。頼もしく動くミヨタと41mmのチタン製ケース(厚さ12.5mm)は、合計で349ドル(約4万7140円)という手ごろな価格だ。349ドルでチタンウォッチの世界に入れるなんて、かなりすごいことだし、手首につけてもかなりスマートだ。ジェームス・ブランドの巧妙な影響力がいい。これはほかのブランドが腕時計を高尚なものにし、デザインをいい方向に導いた事例だ。チタンのツールウォッチを手ごろな価格で手に入れたいなら、これしかないだろう。夏を楽しむのには完璧な、リラックスできる時計だ。軽量な金属は腕の上でより涼しく感じられるはずである。

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Horage スーパーシード
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 この時計はもっと人気があってもいいと思う。最も巧妙に隠された秘密のような気がする。まず、39.5mm×9.85mmという厚さ。ケースサイズも申し分なく、内部には最新のマイクロロータームーブメントが搭載されている。これはHorageのパッケージのなかで最も格好いいものだと思う。GMT機能と9時位置のコンパクトな24時間表示をうまく統合させている。繰り返すが、この時計はマイクロロータームーブメントを使用しているのだ!  K2と呼ばれるこのムーブメントは、Horageが開発したものだ。Horageの美的言語についてはさまざまな意見があるが、これほど素晴らしいケースサイズとキラームーブメントには反論の余地はない。この時計は、夏らしく少しオフスタイルになっている。

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バンガロール・ウォッチ・カンパニー マッハ 1 シンクロ
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 2018年の夏、インドで宗教学者のヨギ・トリベティ(Yogi Trivedi)教授に師事した。一生に一度の機会だった。ISRO(インド宇宙研究機関)とチャンドラヤーン計画を見て過ごし、そのなかでインド空軍に興味を持つようになった。インド空軍には、我々のサンダーバーズのような素晴らしいアクロバティックチームがあることを知ったのだ。それはホーク Mk-132を操る9隻の編隊飛行チームで、スリャ・キラン(Surya Kiran, 太陽の光)と呼ばれている。バンガロール・ウォッチ・カンパニーは、つい先日このチームの25周年を記念した時計を発売した。これをつけていると、インドにいた頃の自分に戻ることができる。この時計は、インド空軍の重要な伝統についての話をするきっかけとなる非常に興味深くて奥の深い時計なのだ。

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The James BrandHorageBangalore Watch Companyの詳細については、各社のウェブサイトをご覧ください。