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Introducing セイコー アストロン セイコー創業140周年記念限定モデル 2021年新作(編集部撮り下ろし)

旅行好きの皆さん、エンジンを始動しよう。

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  "アストロン"は、セイコーにとって非常に大きな意味をもち、歴史的な重みもある - それはセイコーが作った初のクォーツウォッチの名であり、1969年当時はもちろん、他の誰においても初めてのクォーツウォッチとなった。ゆえにその名は、特にクォーツウォッチにおいて、技術革新の代名詞にもなり得る。私がとても好きなセイコーのリミテッドエディションの一つは、アストロンの名をもつ金無垢の - 1969クオーツ アストロン50周年記念限定モデルオリジナルモデルに非常に似ているが、ソーラ充電をはじめ、他にもいろいろな技術的アップグレード(驚くべきことではないが、クォーツムーブメントは1969年以来、非常に長い道のりを歩んできた)が加えられている。しかし、最近ではこの名前は、自動的にGPS衛星ネットワークを介して原子時計の精度に同期し、また、旅先では自動的に現地時間へ修正するという、ソーラー充電のGPSクォーツウォッチであるアストロンブランド全体を指すのが一般的だ。機械式のGMTウォッチとは異なり、アストロンは世界39都市のタイムゾーンに同期することができる。また、メインの時刻表示と6時位置のサブダイヤルに表示されるセカンドタイムゾーンを瞬時に時間を入れ替えることも可能だ。

 初代アストロンのソーラーGPSは技術的な驚異だったが、非常に大きな時計だった。セイコーは、広がる人気に対するこの批判に対し、ケースラインを洗練させ、ムーブメントをスリム化することに努めた。技術的な驚異を、実際に身に着けやすいものにするため継続的に取り組んできたが、機能がそれを後押しした。アストロン ソーラーGPSの最新ムーブメント、Cal.5X53だ。そしてセイコー創業140周年を記念した、ブルーとシルバーホワイトのカラーリングが特徴的なアニバーサリーモデルの新バージョンが登場した。

 新モデルはSBXC093で、ステンレススティール製のケースに、同じくSS製のブレスレットが付く。42.7mm × 13.3mmという(アストロンGPSにしては)比較的薄くて小さなケースだ。太陽からエネルギーを得て、瞬間的に地球同期軌道上の衛星とコネクトする時計としては、非常によくできたサイズである。

 ソーラーGPSのアストロンが導入されて以来、ムーブメントはかなり効率的になったように見える。セイコーは、空がクリアならば、衛星から受信して時刻を更新するためにかかる最大時間は、3分であると言う。いくつかの点で、これらの時計は機械式時計の面白さを成すもののアンチテーゼとなり、これらの時計は、伝統工芸や昔ながらの機械作りの技ではなく、技術革新の勝利である。

 しかし、この時計はクールだ。手首に装着して使いやすいものが、世界規模で衛星ネットワークにつながり、相対的な位置情報によって常に正しく修正された時間を得るとは、驚くべきことだ。これらは、多くのセイコーやグランドセイコー愛好家が話題にしたがる時計ではないかもしれないが、トゥールビヨンの発明以来、クロノメーター技術の中で最も興味深い作品であり、定期的に旅行できればいいのにと、私に願わせる時計なのだ - 第一世代のモデルでジュネーブに到着し、機内で時計が行った時間の修正を現地で確かめるのは、非常に楽しいだろう。

セイコー アストロン GPSソーラー デュアルタイム 140周年記念 モデル SBXC093:ケース、ステンレススティールにダイヤシールドコーティング、100m防水、42.7mm × 13.3mm。永久カレンダー、2100年までの日付と曜日表示。ムーブメントはセイコー自社製Cal.5X53 、GPSソーラー、受信表示機能、パワーセーブ機能、ローカルからホームタイムへのタイムトランスファー機能。ダブルARコーティングのサファイアクリスタル。 ワンプッシュ三つ折れ式のクラスプ。世界限定1400本。価格23万円(税抜)。5月28日(金)より発売。詳細はセイコーウオッチ公式サイトまで。

写真;Tiffany Wade.