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Introducing Apple Watch Series 6とApple Watch SEが新登場

1つではなく、2つ。新しいスマートウォッチが登場。

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2020年の混沌としたあらゆる状況下でも、僕たちがずっと楽しみにしていたことがあります。 それは、9月に新しいApple Watchが発表されるということ。ちょっとした洒落が許されるなら、 それは時計仕掛けのようなものです。今日、完全なリモート開催となったキーノートイベントをとおして、Appleは2つの新しいApple Watchをリリース。プレミアムモデルのApple Watch Series 6とより手頃な価格のApple Watch SEです。

 初代Apple Watchの発売から6年が経ちますが、一度に新作が2モデル発表されるのは初めてのこと(Series 2が発売されたときのSeries 0/Series 1の状況はカウントしていません)。これは、Appleがさまざまな顧客のためにApple Watchのラインナップを構築し、低価格帯で手にすることを望む新しい顧客が、最新機能の多くを利用可能にしたことを示します。これまで、予算を考えて型落ちモデルしか選べないというのは、常に問題になっていました。

ジェフ・ウィリアムズ新COO。

 Appleのティム・クックCEOは、「Apple Watchは、時計ができることに革命を起こしました」と言ってAppleのキーノートをスタート、その後ジェフ・ウィリアムズCOOが新作のApple Watchを紹介しました。通常ありがちな、序盤のアナウンスメントや小売店のアップデートといったいつもの長々としたものはありませんでした。初っ端からApple Watchの話題に突入し、これが今のAppleにとって大きな優先事項であることを明らかにしていました。

 しかし、新しいハードウェアに入る前に、クックとウィリアムズの両氏は、彼らがApple Watchで利用するさまざまなアプリケーションやサービスを強調しました。両氏は、Apple Watchを日用品からフィットネスツール、気晴らしに至るまで、所有者のパーソナルポータルとして定義。そして、9月16日に公開されるwatchOS 7に含まれる睡眠把握や手洗い検出といった新機能のサマリーへと続きました。詳細はここで確認できます。これは、同社がApple Watchと相互に作用する他のサービスを立ち上げたため(Fitness+と新しいApple Oneプログラムを含む)、いくつかの大きな予兆といえますが、これはま別のお話。

新色: ブルーアルミニウム、レッドアルミニウム、グラファイトステンレススチール、ゴールドステンレススチール。

 それではハードのお話をしましょう。まず最初にご紹介するのは、Appleのフラッグシップスマートウォッチの最新モデルであるApple Watch Series 6。外観は、ほとんどの点でこれまでと同じままで、端から端までのスクリーン、ケース形状、デジタルクラウンなどは基本的に変更はありません。新しくなったのは、色と素材のオプション。それぞれゴールド仕上げのステンレススティールケース、新しいグラファイトステンレススチールケース、ブルーアルミニウムケース、そしてプロダクト(RED)のレッドアルミニウムケースです。

 他のカラーリングに変更はなく、Apple Watch Editionでスペースブラックチタニウムケースが欲しい場合でも、ゴールドアルミニウムケースが欲しい場合でもカバーされます。新色のゴールドステンレススチールケースは、以前のバージョンよりも少し軽やかで控えめに見えます。実機でどのように見えるのか楽しみです。

Series 6では、新たなセンサーによって血中酸素濃度計測が行える。

 しかし、ハードウェアに関する本当に大きなニュースは、Series 6の背面に新しいセンサーが導入されたこと。これは初めて、赤色のLEDと赤外線LEDによって血中酸素濃度を測定できる補完的なセンサーを含んでいます。アプリ起動後15秒待つだけで、瞬時に計測結果を表示。またSeries 6は、定期的にバックグラウンドでの読み取りを行うため、何か問題があれば知らせてくれます(心拍数とリズムを用いて行ってきたものと類似)。

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 話が興味深くなるのは、ウォッチフェイスとウォッチバンドについてでした。キーノートの目玉は、Appleのヒューマンインターフェイス・デザイン部門のバイス・プレジデントを務めるアラン・ダイによる新しいウォッチフェイスのオプションについての説明です。もし、昨年リリースされたSeries 5についてHODINKEE Radioでの彼とのインタビューをまだ聴いていない方はぜひチェックしてみてください。
 僕の要約はこうです。新しいウォッチフェイスは、本当に時計を理解し、評価している人が舵を切ったものだということ。タキメーターのようなものを備えたクロノグラフプロ文字盤、古典的なスポーツウォッチに似たGMT文字盤、バーチャルのタイミングベゼルを有したカウントアップ文字盤、そしてミー文字( Memoji )文字盤、タイポグラフィ文字盤、さらにジェフ・マクフェトリッジ氏とコラボしたアート文字盤など新しいフェイスが続々と登場。ダイは、これらのフェイスをデザインするための原則として「計時の歴史への深い経緯」だったと話しており、僕は彼を信じています。

ソロループはシリコン製でバックルがなく、ワンピース構造。

 そしてストラップ。本当に、たくさんの、ストラップたち。ビッグニュースは、ソロループとブレイデッドソロループですが、どちらも完全にシームレスなデザインを備えているため、クラスプやバックルはありません。自分のサイズを選択して(沢山のサイズ展開があります)、バンドを伸ばして付けるだけ。これ以上簡単なことはないでしょう。
 ソロループは、ソフトシリコーンでできており、ブレイデッドソロループは100%リサイクル素材のポリエステル糸と、安定性と伸縮性のためにシリコーン糸が編み込まれています。ストラップやブレスレットのフィット感にうるさい自分としては、試すのが楽しみ。同じくシームレス感を押した新しいレザーリンクブレスレットも登場。多くの色とスタイルで、新しいストラップオプションが用意されています。

ブレイデッドソロループは、パーロンストラップを連想させますが、バックルはありません。

 ガジェットオタクのためにご紹介しておきたいのが、Series 6には、AppleがS6と呼ぶ新しいチップセットが搭載されている点。これはiPhone 11 Proに電力を供給するA13 Bionicチップをベースにしたデュアルコアプロセッサーで、Series 5のチップよりも20%高速に動作します。ディスプレイを常時点灯させるアンビエント表示は、屋外での視認性を高めるため明るさを向上させています。

 Series 6の価格は、Series 5の価格とほぼ一致しており、GPSを搭載したアルミニウムモデルは4万2800円(税別)からとなっており、GPS + Cellularモデルの場合は、Apple Watch Series 6 Editionを8万円近くまでアップグレードが可能です。またプレミアム価格で利用可能なエルメスとナイキ+モデルもあり、どちらも新しいストラップとウォッチフェイスのオプションを備えます。

Apple Watch SE モデル。

 さて、もう少し安価なApple Watchが欲しいという方。ラッキーなお知らせがあります。Appleは、Series 6より手の届きやすいモデルである、Apple Watch SEを発表しました。本機は、Series6と同様に、大きくなったディスプレイと、ほぼ同じ内部センサー搭載しています(血中酸素濃度センサーだけがない)。アルミニウム製のケースで、シルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色のラインナップに加えて、Nike+モデルもいくつかあります。他のモデルで使えるストラップは、このSEモデルでも使えますし、新しい文字盤デザインの多くも同様です。S5チップを搭載しているので、Series3(現行で販売されている中で最も安価なモデル)よりも、2倍のパフォーマンスを誇ります。ウィリアムズは、「新規の顧客にとって完璧なモデル」とキーノートで紹介しています。GPSが搭載されたモデルは、2万9800円(税抜)で、24回払いのショッピングローンでAppleから購入可能です 

新しいApple Watch とダイヤルのラインナップ。 

 この新しい2モデルのリリースで、僕が少し混乱している点は、Appleが旧型のSeries 3もラインナップに入れているということです。Series 3は1万9800円(税別)ですので、確かに、依然として新しいSEよりも1万円ほどお得です。しかし、もしSEが "お手頃な価格 "のエントリーモデルであるのならば、なぜそれより安いモデルをラインナップしているのでしょうか? 僕は、これらの製品をできるだけ多くの人に手に届くようにすることには大賛成ですが、この3段階のアプローチには少し頭を悩ませているのが正直なところです。

Series 5 Hermès Watchesと、新しい文字盤とストラップ。

 総括すると、今年は、Appleの通常二年がかりの“ チクタク”のサイクルの中で、“タク”の方だったと思います。つまり、去年の大幅なハードウェアのレベルアップ(“ チク”)を踏まえれば、今年は、デザインと審美性のリファインを重視したもの(“ タク”)であったことは予想通りでした。確かに、本機にいくつかの重要なアップデートはありましたが、あなたにとって、血中酸素濃度センサーが生死に関わる機能でない限り、Series 6は、Series5の強化版と受け取れるのではないかと思います。新しいダイヤル、ケース素材、そして、ストラップのオプションが溢れんばかりに加えられたからです。

  Apple Watchの新モデルであるSeries 6とSEは、本日Appleで予約注文がスタート、今週金曜日の9月18日から配送が始まる予定です。また、金曜日には世界中のApple Storeで販売が開始されるようです。そして、これらの新型Apple Watchについては、近日中にHODINKEEチームが、より詳細な情報をお届けする予定ですので乞うご期待!(その間に、昨年のApple Watch Series 5のレビューも、チェックしてみてください)。

詳細は、Appleの公式サイトをご確認ください。