trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

In-Depth Apple Watchの登場から5年。時計業界へのインパクトを振り返る

5年たった今でも、Apple Watchの永続的インパクトは明白である。

ADVERTISEMENT

真のゲームチェンジャーが存在する、特別な瞬間があります。「それ以前」と「それ以後」で時代が変わる瞬間です。先日5周年を迎えたApple Watchの出現も、そうした歴史の転換点の一つだったと言えるでしょう。5年たった今、手首に装着するこのデバイスをAppleが発表する前の腕時計業界をなかなか思い出せません。ここ最近の他のどんな出来事や製品の中にも、これほどまでに人々の関心を腕時計に向けさせたものはありませんでした。5年という年月が経過した現在は、Apple Watchの視点からこの数年間を振り返るのにふさわしい時でしょう。

 物語へのアプローチ方法をいろいろ考えました。Apple Watchの歴史を徹底的に振り返ってみるのはどうでしょう。いいえ、そうした情報は様々なレベルで既にたくさんありますし、HODINKEEはそういう記事を書く場所ではありません。では、Apple Watchユーザーの1人として自分自身の体験から、この小さなデジタルデバイスの良し悪しについての感情的、実際的意見を詩的にまとめてみるのはどうでしょう。それは少し自由すぎる気がします。

 最終的に僕は、なぜ、どのようして、Apple Watchは腕時計業界に目覚ましい記録を残し続けるのかについての概論をまとめることにしました。この業界の様々な要素、熱狂的愛好家を失うまいと戦う機械式時計業界への経済的影響から、ここHODINKEEのライターたちの考えに至るまでです。これは僕らの視点でApple Watchを振り返るもので、この時計にとりわけ懐疑的な読者にさえ、この物語に付き合ってみようと思っていただけるならうれしく思います。


Apple Watchの発表

発表当日に撮影した初代Apple Watch。

 Apple Watchの販売が公式ストア上で始まったのは2015年4月24日ですが、もちろん、物語はもっと前に始まっていました。そう、ずっと前からです。Apple Watchのコンセプトを検討し開発した、当時のAppleの最高クラスのエンジニアたちについて興味深い詳細を知りたければ、当時Appleのチーフデザインオフィサーだったジョニー・アイブをベンがインタビューしたHODINKEEマガジンVol.2の記事や、ワイアード 2015年5月号のデヴィッド・ピアースのすばらしい記事「シークレットヒストリー(Secret History)」をチェックしてください。裏話が読めます。

 僕らの物語はその少し後の2014年9月10日から始まります。これはAppleがApple Watchを世界に初めて公表した日です。その発表は、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)がその30年前の1984年に初代マッキントッシュを、そして1998年に初代iMacを発表したのと同じ、クパチーノのシアターにて特別イベントが行われました。Appleはイベント招待に際してApple Watchについて公式に明らかにしてはいませんでしたが、会場の選択を考えれば、何か特別なものが待っていると分かりました。

レクタンギュラーデザインやリンクブレスレットを含むユニークなストラップなど、Apple Watchの全ては2014年9月10日まで秘密だった。

 僕はそのイベントに居合わせることができ、とてもラッキーでした。その頃はBloombergに勤めていて、腕時計担当の研修生としてイベント取材チームに配属されたのです。会場に入る列に並ぶ時に最初に出会った人物は誰だと思いますか? ベンです。そう、我らがベン・クライマーです。これから何が発表されるか僕に確信がなかったとしても、疑いは一瞬で吹き飛んだことでしょう。そして、会場に僕と同じくらいAppleや腕時計に関心を持つジャーナリストがいると知って、気持ちが落ち着きました。後で感想を聞ける人ができましたし、その夜優れた記事を少なくとももう1つ読めると分かったからです。

金無垢のApple Watchを覚えているだろうか?

Appleが200万円以上もする18KのApple Watchを販売するというニュースにインターネットが大騒ぎしたのがはるか昔のように思えます。ところが、まだたった5年前のことなのです。

記憶が薄らいでいるようでしたら、Appleが特別なプレミアムモデルを「Apple Watch EDITION」と呼んで、独特なケース素材のモデルを区別してきたことを思い出してください。最近では多彩なカラーバリエーションのセラミック素材が使われていますが、オリジナルエディションのウォッチは18Kイエローゴールドとローズゴールドで、様々なストラップ(ビヨンセやカール・ラガーフェルドのような人物はケースにマッチしたブレスレット)が選べました。

ゴールドモデルの販売は2016年に終了し、今も再販はされていません。

 予想は的中し、ティム・クックとAppleは僕らの期待どおりの発表をしました。Apple Watchです。レクタンギュラー、曲線を描いたガラスやケースという、まさにApple製品であり、あらゆるとび抜けた特徴を備えていました。伝統あるホイヤーのポケットウォッチに似せたストップウォッチ機能まで付いていました。プレゼンテーション会場を出てデモルームに入るとき、僕の頭はクラクラするどころではない、恍惚感ともいうべき感覚に満たされていました。イベントを取材するプロとしても、イチ消費者としても、聞きたいことだらけでした。

 別の予測も的中します。その日の後刻、ベンは確かに記事を書き、それは今でもHODINKEEの記事の中で最もよく読まれているものの1つです。もし僕の言っている記事を知らなければ(たとえ知っていたとしても)、ここから読んでみてください。この最初の考察でベンが書いていることの多くは、今でも真実です(2つ目の記事にさらに多くあります)。そこに書かれていないのは、Appleがリングに上がるのを僕らが最初に目にしてから、Apple Watchがどれほど進化してきたかということです。この5年間は、どんなに控えめに言っても、事件だらけでした。

Apple Watchを発表するApple CEO、ティム・クック。2014年9月(写真:Apple社)

 ところがAppleにはめずらしく、2014年9月以降Apple Watchは物質世界から消えてしまいます。いたるところで広告を目にしましたし、ジャーナリストたちはこのデバイスとその可能性についてもっと話してくれる人を必死に探していましたが、Apple Watchの実機はどこにもありませんでした(もちろん、インフィニットループ1番地で働いていて、セキュリティチェックをパスできない限り)。発売は6ヵ月先で、その間に期待が高まっていました。

ADVERTISEMENT
Apple Watchへ集まった注目
By Benjamin Clymer

多くの時計愛好家は動揺し、Apple Watchの発表を無視した。

 2015年4月24日、今から5年前。あんなに動揺した聴衆は他では見たことがない。もちろん、それはApple Watchが消費者の手に初めて届いた日のことだ。その数ヵ月前の2014年9月、私は「時計愛好家がApple Watchに触れて思うこと」という記事を書いた。出だしはこうだ。「果たしてこれを時計と呼んでいいのか、私には自信がない。確かに、それは腕に巻くことができるし、時を告げることもできるが、アップルが発表したばかりのこの時計と、我々がしばしば記事に取り上げ、夢中にもなっている丹念に仕上げられた機械式時計との共通点といえばこれくらいだ。」

 しかし、機械式時計の熱狂的愛好家の多くはむしろ、注意を払ってさえいなかったと思う。家電メーカーが自社製品をあつかましくも「腕時計」と呼ぶことに怒り、全く同意できなかったのだ。そして我々はといえば、オフィスで、ただ座ってなりゆきを見守った。Apple Watchは今や販売数でも売上高でも地球上で最も売れている腕時計になり、実際、一つの時代に我々の業界で起きた最大の事件となった。だからスイスの多くの人たちは、これが業界にとってクォーツ危機のようなものになると考えて悲しんだが、我々はそうはならないと分かっていた。

 機械式時計は、その機能的役割をとうの昔に失っている。同僚のジョー・トンプソンがよく言っている。「スイスはクォーツと戦って、どうなったと思う。負けたんだ」。そしてそれは素晴らしいことなのだ。それはつまり、繁栄する今日の機械式時計業界が世界におけるより貴重な立場、「必要ではないが美しい」という立場を占めてきて、そして今後もそうあり続けるということなのだ。我々のウェブサイトでA.ランゲ&ゾーネのクロノグラフの細部や、ヴァシュロン・コンスタンタンのトゥールビヨンについて読む人々は、時間を知るためにそれらを必要としているのではない。そういうことはもう間に合っている。彼らはただ座って、世界がもはや必要としないものを愛でようとしてやってくる。だから我々は常に、最高級の腕時計は強力なAppleに敗北したりしないと分かっているのだ。

機械式時計はもはや技術的必要のためのものではなく、純粋に芸術品として愛されている。

 多くの人の考えとは逆に、Appleの露出と高い人気が、機械式時計の世界にいる我々になんと多くの機会を提供してくれたか考えると驚かされる。Apple Watchのおかげで、人々は手首はそのための場所だと再び考えるようになった。だからこそここ数年間、機械式時計業界は歴史上最も潤ったのだ。個人的意見だが、私の周りの友人や家族がApple Watchを健康やコミュニケーションのためのツールとして使い始めるのを見るのは素晴らしいことだった。その間ずっと、私はApple Watchを支えた人々についての最初期の記憶をたどっていた。何人かのキープレーヤーたちと知り合うことができた。そして、我々のHODINKEE Magazine Vol.2のインタビューで、当時のチーフデザインオフィサー、サー・ジョニー・アイブと座り、開発プロセスについて知りたかったことを全部聞けたのは素晴らしかった。

 その過程についてこれまで話さなかったことだが、我々がAppleのジョニー・アイブを雑誌の表紙に起用するつもりだと業界の何人かに話すと、クライアントのいくつかが広告依頼を取り下げると言ってきた。我々がAppleを腕時計業界の一員として認めるつもりだと、まるでAppleが何らかの認知を必要としているかのように。とにかく記事を掲載すると、彼らは本当に広告を取り下げた。戻って来てくれたところも、戻って来なかったところもある。しかし、我々は自分たちの仕事は腕時計業界の出来事を書くことだと分かっているし、過去5年間Apple Watchは業界のリーダーだった。スイスの関係者たちのほとんどがもう機嫌を直したと思うが、それにしても、なんという5年間だったのだろうと思う。


Apple Watchの発売開始

ニューヨーク市5番街のフラッグシップストアでApple Watchをチェックする人々。2015年4月24日。(写真:Apple社)

 そして、この物語のきっかけとなった記念すべき日。2015年4月24日、Apple Watchが公式に発売されました。Appleストアに行くことも、オンラインで買うことも、サードパーティーの販売業者から買うことだってできました。いくつかのAppleストアは、並んで待つ顧客の最初のグループを迎え入れるために開店時間を早めることまでしました。

 その朝に自分がどこにいたかはっきり覚えています。いえいえ、神の啓示を受けたり、あやしい宗教的体験をしたからではなく、働いていたからです。もっと正確に言うと、マンハッタンのアッパーウエストサイドにあるAppleストアの外に立って、寒い、土砂降りの雨の中、ブルームバーグテレビの中継をしていました。僕を守ってくれるのは格子柄のレインコート(テレビではぼやっとして、見栄えがしなかったでしょう)と、フィールドプロデューサーが中継の間僕の上にさしてくれた小さな傘でした。彼はもちろん傘は映しませんでした。少なくとも、記憶に残る出来事でした。

Apple Watchの購入には「フィッティング」や予約来店が伴い、Appleがそれまでしてきた他のどんなカスタマー体験とも異なっていた。(写真:Apple社)

 ストアの外の行列は長かったとはいえ、混乱とは程遠いものでした。もちろん、5番街の有名なガラスキューブのストアにいたわけではありませんが、もう少し騒がしいのを想像していましたから、それはうれしい驚きでした。新製品発売日には常にAppleストアの外にいるような、いつもの人々が列を作っていました。最新のガジェットが大至急必要なマニア(たとえば僕みたいな)、子どもに特別な気分を味わさせたい親、希少品をeBayで転売して利ザヤを稼ごうとする転売屋、ブランド品に取りつかれ、最新人気機種を手に入れるのを1日だって待てない人。それはAppleが、消費者向けテクノロジーをいかに広く多様な顧客にアピールすることに成功したかを示す証拠で、ほんの少し前の時代では、オーディオ機器クラブのメンバーや地下室にこもるプログラマーくらいしか興味を示さなかったものなのです。

 そしてこれこそがまさに、Apple Watchが最初から成功した理由です。当時のスマートウォッチ市場は極めて細かく分裂していました。基本的に、アンドロイドのスマートフォンを製造する全ての企業が補完的なスマートウォッチを作っていましたが、その分野における単独の支配的プレーヤーはいませんでした。人々が熱狂するようなスマートウォッチを作っている企業は存在しなかったのです。これは高級時計業界がずっと昔に学んだ秘訣です。そして明らかに、Appleはまさに最初からその秘訣を使いました。人々は、胸が高鳴り、何か特別なグループの一員だと感じさせてくれる製品を購入するものなのです。


コラボレーション文化

エルメスとのコラボレーションはApple Watch発表から1年以内にスタート。

 Apple Watchはまた、同社のエコシステムに新しいものを持ち込みました。ブランドコラボレーションです。Appleは自社で全てを、自らの方法で、自らの理念に従って行う企業の典型です。もちろん、もう何年も「プロダクトレッド」は存在していますが、これはチャリティーの分野で、僕に言わせれば差別化のためのものですから、ここで言うコラボレーションとは意味が違います。ところが今や、あの有名なAppleのロゴに加えてエルメスやナイキのロゴが入ったApple Watchを購入できるのです。こうしたことを大したことじゃないと無視するのは簡単ですが、それは大きな間違いです。こうしたコラボレーションによってAppleは、Apple Watchとは何なのか、なぜ買うべきなのかを世界に発信しているのです。

 エルメスとのコラボレーションは誰にとっても完全なるサプライズでした。ハードウェアのメジャーチェンジの場合とは違い、こういうことはサプライチェーンの書類に書かれていないので、テックセクターのアナリストから情報が漏れません。2015年9月のAppleのキーノート・プレゼンテーションで発表されたとき(Apple Watchの発表から1年未満)、みんな口をあんぐり開けていました。僕のような人間にとって、Appleとエルメスのようなブランドコラボレーション以上に魅力的なものを想像するのは難しいのです。もちろん両社はそのことを知っていました。だからコラボレーションが生まれたわけです。Apple Watch エルメスは成長と進化を続け、新しいモデル、新色のストラップ、そして新しいデジタルウォッチフェイスを毎年(時にはファッションカレンダーに合わせて季節ごとに)発表しています。とはいえ、最初からメッセージは明確でした。Apple Watchは高級ライフスタイル製品だということです。その機能性全てに加えて、それはやはり腕時計であり、その役割のひとつは所有者が自分をどう見ているかを周囲に告げることなのです。

Apple Watch エルメス

Apple Watch ナイキ+

 その1年後の2016年9月7日に、僕らはさらにもう一つのコラボレーションであるApple Watch ナイキ+ に出会いました。スポーツ業界にこれ以上有名な企業はなく(アディダスさん、ごめんなさい)、業界の巨大なリーダーとの提携によってApple Watchに独特のひねりを加え、特定の消費者グループに訴えると同時に、他の人々にもApple Watchとは何なのかを知らせるもう一つの試みでした。シャンゼリゼ通りを散歩する人たちは、革ベルトにハンドステッチのApple Watch エルメスを好むかもしれませんが、同じ大通りをランニングする人たちは、特殊なベンチレーション機能を施したラバーストラップのApple Watch ナイキ+ を着けられます。同様に、デザイン性の高い数字を表示するカラフルなフェイスを太字にセットすれば、時刻のすぐ下に表示されるペースや距離の記録を容易に確認できます。Apple Watchはファッションになり、フィットネスにも使えます。

フィットネスはApple Watchの一分野として成長し続けている。

 これら2つの製品要素こそが、過去5年間Apple Watchを導く原則として発展してきたものです。当初はみんな「一体これは何なんだ」と言っていましたが、今僕らはその答えを知っています。Apple Watchとは外見を素晴らしく見せ、内面を素晴らしい気分にさせてくれるものなのです。ブランドコラボレーションはこれらの原則に磨きをかけましたが、Apple Watchがいわゆる「シリーズ0」から現在販売されているシリーズ5まで進化していく中で、新機能、OSのレイアウト、またハードウェア自体の変更による課題解決といった方法で、それはいっそう強調されてきたといえます。

ADVERTISEMENT
色褪せない魅力
By Jack Forster

「ダブルリスティング」現象は、時計ファンの間に賛否両論を巻き起こしている。

 Apple Watchが発表されると、私はすぐにその魅力に取りつかれた。毎日着けたいとそれほど強く思わなければ、機械式時計を犠牲にすることはずっと少なかったはずだ。しかし今や、Apple Watchへの一時的な関心は、毎日感じる色褪せない魅力に変化した。Apple Watchが、さらに言えばwatchOSが進化し続けるにつれ、日常生活でいっそう有用なものとなり、着けていないと気持ちが落ち着かないまでになった。あっという間に、アクティビティやエクササイズを記録してくれる機能なしでは過ごせなくなり、Apple Watchは朝のトレーニングの前に最初に身に着けるもの、そして夜寝る前に最後に外すものになった。

 もちろんApple Watchは私が着ける唯一の腕時計ではない。普段は一方の腕にApple Watchを、もう一方の腕に機械式時計を着けている。我々が考える以上に大勢の時計愛好家が同じことをしていると思う。HODINKEEの同僚たちがしているのを確かに見たし、腕時計イベントでも、私と同じようにしている人たちを見た。確かに慣れるのに少し時間はかかるが、私にとっては両世界の最高を楽しむ方法なのだ。

新しいソーラーフェイスを持つApple Watch シリーズ5エディションを着ける筆者。

 Apple Watchの最も興味をかきたてる点のひとつは、それによってどんな体験をしたいかを選べる選択肢の広さだ。そして美しさにおいても機能面でも、発見できることはかなりたくさんあるようだ。私が最近発見したのはソーラーダイヤルだった。実際、なぜもっとずっと前に調べてみなかったのだろうと、少し複雑な気分になった。宇宙的な複雑さに魅力を感じる人間にとって、もっとずっと早く発見してしかるべきものだったのだ。しかしまあ、発見しないままよりは良い。ソーラーダイヤルはまた、Apple Watchが提供するたくさんの体験の一例で、それは今のところ機械式時計からは得られず、そしておそらく何万円、何十万円と出さなければ決して得られないものだ。

 私にとっては、機械式時計とApple Watchが平和に共存できない理由はない。両者の役割は異なっていて、Apple Watchが提供する体験は独特のものだ。それは手首に着けるiPhoneよりずっと多くを意味している。同様に、機械式時計はApple Watchとは全く異なる体験を提供し、工芸と創意工夫の何百年もの伝統に触れさせてくれる。私はどちらも大好きなのだ。


急速な進化

たった5年で、Apple Watchは「コンセプトの証明」から「カテゴリーを定義づけるもの」へと進化した。

 2015年から、Apple WatchはiPhoneなどでおなじみの年ごとのアップデートサイクルに入りました。事実、2016年9月からApple WatchとiPhoneのアップデートは完全にシンクロし、毎年9月の同じキーノートで発表されています。とはいえ、iPhoneの場合のような、大きなアップデートに付加的なアップデートが続くという小刻みなアプローチは見られません。Apple Watchは今なお初期段階にあり、現在まで比較的急速な進化を見せながら、より充実した、まとまりある製品としての姿を現してきました。

 僕はApple Watch各世代のスペックを長々と書くような退屈なことはしませんが、ここでは5つのバージョンそれぞれの変化と、各バージョンの最も重要な新機能について簡単に書いてみたいと思います。

シリーズ 0 (2014-2015)

初代Apple Watchです。シリーズ0と呼ばれていたのではなく、Appleが続けてリリースしたわずかに異なる(後ほど詳しく説明します)「シリーズ1」に合わせてそう呼ばれるようになりました。シリーズ0はApple Watchの基本形を定めました。2種類のサイズ(38mmと42mm)があり、3種類のケース素材と8種類の仕上げ(アルミニウム、ステンレススティール、18Kゴールド)が選べ、ストラップはスポーツバンド、リンクブレスレット、そしてミラノメッシュ(僕のお気に入り)を含む6種類でした。

 ハードウェアについて言えば、この初代Apple Watchは既に、光学式心拍センサー、感圧タッチディスプレイ、タプティックエンジン、そして加速度センサーやジャイロスコープなどのあらゆる小さなセンサー群といった、アプリの動作に必要な機能その他を備えていました。ただ重要な点として、セルラーやGPS機能が搭載されていなかったため、ほとんどの機能を適切に動作させるにはWi-FiかiPhoneに接続する必要がありました。

ここからジャックによるシリーズ0発売1年後の考察をご覧ください。

シリーズ 1 (2016)

 このシリーズについては僕は少しばかり口うるさくなります。これはほとんどシリーズ0と同じもので、重要な変更点はプロセッサのわずかなアップグレードと、プリインストールされたwatchOSのバージョンが1世代新しくなったことだけです。これらの点を除けば、2015年の製品と同じものです。この違いの理由は、Appleが2016年9月にシリーズ2を発表した際、旧モデルの販売を続けて低価格の選択肢を顧客に提供することに決めたからです。その低価格モデルが「シリーズ1」と名付けられたこのモデルなのです。

シリーズ 2 (2016)

 Apple Watch発表から2年後の最初のメジャーアップデートでしたから、人々はかなり高い期待を抱いていました。基本的な外観は旧モデルと同じでしたが、ソリッドゴールドの代わりに美しいホワイトセラミックの新エディションモデルが導入され、超高額のエディションプログラムから、いくらか手の届きやすいプレミアムモデルへと方向転換しました。

 さらに、何よりもまず健康管理デバイスとしてのApple Watchという方向へ進み始めたのもこのシリーズです。まず、GPS機能を搭載することで、ウォッチ自体がランニングやサイクリングのデータを記録できるようになりましたし、防水機能が向上しました(水から上がった後、スピーカー/マイクから水を排出する機能も付きました)。watchOS 3には呼吸アプリが追加され、シリーズ2はスイミングや車イスで行う新しい種類のトレーニングや、緊急通報システム、メディカルIDをサポートするようになり、ナイキとの提携が発表されました。Apple Watch発売開始からわずか1年半ほどで、Appleはどこに向かおうとしているかを非常に明確に示しました。

この最初の重要なアップデートについてのジャックの考察は必読です。

シリーズ 3 (2017)

 2つの単語で表現できます。ゲーム・チェンジャー。Apple Watch シリーズ3はLTEセルラーを搭載した最初のバージョンで、ついにiPhoneなしで持ち歩ける、独立したデバイスになりました。こうしてApple Watchが自立し、十分に成熟した製品になったことの重要性はどんなに強調してもしすぎることはありません。もはや既にユーザーの関心を一身に集めているiPhoneの追加タッチポイントではなくなったのです。たとえAppleが他に何も変えなかったとしても、これは単独でアップグレード必須の状況でした。

 しかし、変更点は他にもありました。デザイン面では、ホワイトセラミック エディションをスペースグレイセラミックに変更し、有名なウーブンナイロン プライドバンドを含む新しいバンドカラーを数種類追加。シリーズ2でAppleが見せた健康管理とフィットネスの機能へのこだわりはさらに強まりました。新しい種類のトレーニング、トレーニング機器との統合、アクティビティコーチング、高度差の記録、心拍を記録し、異常を検出したら警告する機能などです。この最後の機能は特に関心を集め、健康保険会社の中には顧客にApple Watchを割引価格で提供したり、Apple Watchユーザーの保険料を優遇したりするところが出てきました。

 このシリーズ3で、Apple Watchはリアルタイムで健康管理できる、どこへでも持ち歩け、何でもできるデバイスになったのです。

ベンのグレイセラミックのシリーズ3 エディションのレビューが全てを網羅しています。

シリーズ 4 (2018)

 もしApple Watchの多彩なラインナップの中から何か違ったものを探していたなら、このシリーズ3から4へのアップグレードは最も顕著なものと映ったでしょう。Appleはハードウェアを新しくし、ケースサイズは40mmと44mm(旧機種より2mmずつ大きい)になり、ゴールドカラーのステンレススティールのモデル(ソリッドゴールド Apple Watchへの愉快な回帰です)を含むたくさんの新しい仕上げが加えられました。ディスプレイも新しくなり、ケースいっぱいに表示できるようになりました(外周にブラックボックスはありません)。腕に着けても前より大きいとはほとんど感じないのに、シリーズ4では画面がずっと大きくなり、その角丸のスペースに広がる数多くの新しいフェイスやアプリが加わりました。

 ハード面での他のメジャーアップグレードは(もうお分かりですね)、新しい健康管理機能のためのものでした。デジタルクラウンに内蔵されたダイオードが電気心拍センサーとなり、手軽に心電図をチェックできます。こうして不整脈や徐脈を検出できる可能性がいっそう高まりました。さらにAppleは転倒検出機能を加えたので、ユーザーが転倒しけがをしたと判断すると緊急通報してくれます。他にもアクティビティ競争、ランニングの新測定基準、ヨガのような新しいトレーニングが追加されました。

僕がこのシリーズ4のレビューでさらに詳しく書いています。

シリーズ 5 (2019)

 これは最新で最高(少なくとも現時点で)の機種です。シリーズ5の最大の新機能は常時表示ディスプレイです。ディスプレイをオンにするために腕を振る必要はもうありません。僕のレビューにも書きましたが、自分にとってこの機能はApple Watchが良い製品であるための基本的で不可欠な要素です。他のいくつかの変更点としては、ケースのアルミニウムモデルを100%再生アルミニウムに変えたこと、エディションにチタニウムバージョンを加えたこと、数多くのフィットネス機能をwatchOSに追加したこと、そして7種類の新しいフェイス(その1つはジャックお気に入りのソーラーフェイスです)を加えたことなどがあります。

 健康管理機能について言えば、このバージョンは以前に比べて機能追加が少ない感じがしますが、それは主にAppleが普段行う新機能の追加が非常に多いからです。自分の健康データを提供して参加できる医学研究プロジェクトの選択肢はさらに充実し(その最初のものはシリーズ3で始まったApple心臓研究プロジェクトです)、他にもノイズアプリのような新しいものがいくらかあります。先に書いたように、このバージョンの目玉は新ディスプレイで、期待を裏切りません。

ここから僕のシリーズ5の一週間レビューをチェックしてください。

Apple効果
By Joe Thompson

過去5年間、Apple Watchは腕時計業界を着実に変化させてきた。

 2015年4月のApple Watch発売は、腕時計業界に計り知れないインパクトを与えた。

 それはパッとしないギーク・ウォッチの世界を、腕時計業界で最も成長の速いセグメントに変えた。従来の腕時計の巨大な市場セグメントを支配し、その秩序を破壊した。そして、好むと好まざるとにかかわらず、Apple Watchのおかげで、それまで腕時計を着けたことのない何百万もの人々が「腕時計」を着けるようになった。

 その間にAppleは腕時計売上高トップのメーカーになり、2017年、スイスの伝統あるロレックスを誇らしげに抜き去った。

 実際のところ、Appleがコネクテッドウォッチ市場に参戦したのは遅かった。いわゆる「スマートウォッチ」はもう20年も前から存在していたのだ。マイクロソフトのビル・ゲイツ(Bill Gates)が2003年の1月にラスベガスのコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで、フォッシル、シチズン、スント、スウォッチとコラボし、スマートウォッチ向けソフトウェアを発表したのは有名な話だが、その前後に出たものと同様、それらの腕時計は大失敗に終わった。スマートウォッチの新製品発表は続いたが、消費者の関心は低く、販売もとても低調だった。

 Appleがその全てを変えたのだ。

 2015年以降、世界のスマートウォッチ販売台数は急増する。2014年の合計販売台数はわずか420万台だったが、ウェアラブル市場を追跡しているインターナショナル・データー・コーポレイションによれば、その後スマートウォッチ販売台数は22倍に増え、昨年は9240万台売れた。トップは群を抜いてAppleで、2019年の推定販売台数は2600万から3000万台である(Appleは腕時計の製造および販売の数値を公表していない)。

Apple Watchはスマートウォッチカテゴリを定義づけ、スマートウォッチ販売全体のおよそ3分の1を占めている。

 おそらく、Appleがスマートウォッチ市場をどれほど変えたかを示す最も良い指標は、世界最大の腕時計市場であるアメリカにおいて、昨年の腕時計売上高上位5社のうち3社がスマートウォッチメーカーだったというNPDリサーチグループのレポートだろう。Apple(1位)、フィットビット(3位)、サムスン(5位)である。他の2社はロレックス(2位)とパテック フィリップ(4位)だった。

 Apple Watch出現前、世界の腕時計市場の中価格帯(約2万円から8万円)を支配していたのはクォーツ式アナログ時計だった。そこでは伝統的腕時計メーカーとしてフォッシルやモバードグループなどがファッションウォッチを供給し、シチズン、セイコー、ブローバといった企業がメインストリームモデルを販売していた。現在はスマートウォッチがこの価格帯を支配している。

 最も打撃を受けたのは、この巨大な市場セグメントのリーダー、フォッシルグループだ。2014年、フォッシルは35億1000万ドル(約3750億円)の記録的売上高を報告した。その後Appleが参戦する。それ以降、フォッシルの売上高は最高額から12億9000万ドル(約1380億円)下がって、2019年には22億2000万ドル(約2370億円)になった。過去3年間の最終損失の合計は5億3410万ドル(570億円)である。Appleだけが原因ではない。Eコマースの成長や百貨店やモールの衰退も一因ではある。しかし、スマートウォッチ市場での競争が最大の要因だとフォッシル幹部は語っている。

スマートウォッチは低価格帯のアナログ腕時計をゆっくりと追いやってきた。しかし、高級時計市場は悪影響を受けていない。

 米国のこの中価格帯における激震は、2018年にセイコーウォッチが、同社の最大の海外市場である米国において高価格帯に注力を移すと決めた要因だ。中核となるセイコーブランドから、同社の高級ブランド、グランドセイコーへ焦点を移すことを認めたのである。それは3000ドル(約32万円)から1万5000ドル(約160万円)の価格帯で、米国におけるセイコーの未来を代表するものだということだ。

 Apple Watchが競争相手にどれほど災いをもたらしたにしても、腕時計業界の専門家たちの多くは、全体として腕時計業界は恩恵を受けていると考えている。「スマートウォッチを購入する多くの人にとって、時を告げるデバイスを手首に着けるのは初めてのことです」と、NPDの腕時計および宝飾業界アナリスト、レグ・ブラック(Reg Brack)は語っている。「多くの場合、彼らは従来型の腕時計の購入へと進みます。スマートウォッチはこのカテゴリーに新たなユーザーを呼び込んでいます」

ADVERTISEMENT

Apple Watch: 時計業界への好影響

Apple Watchは、機械式時計業界にとって考えうる最高の出来事のひとつだ。

 この5年と少しの間にスマートウォッチ関連で最もよく耳にした質問は、「Apple Watchはアナログ腕時計を絶滅させてしまうのだろうか」というものでした。人々がそう尋ねる理由はよく分かります。Appleは人類史上最も評価額の高い企業で(この記事の執筆時点で時価総額1兆1750億ドル<約125兆6000億円>)、彼らがある市場に参入したなら、お遊びでは終わりません。多くの高級ブランドが時計を販売するのと似たような方法で、Apple製品は文化的資本を持ち込みますが、多くの場合かける費用はわずかです。そして、Apple Watchの健康管理機能のゆえに、ある時点で、それを着けないのは無責任だと言う人さえ出てくるでしょう。

 しかし、Apple Watchはアナログ腕時計を滅ばしてはいません。全く違います。もちろん、フォッシルにとってはApple Watchは問題でしょう。とはいえ、同価格帯の製品カテゴリーを販売するモバードグループのような企業でさえ、新製品を顧客に提供して成長を続ける方法を見出しましたスイス時計協会(FH)が発表した統計によれば、全体的には、スイスが輸出した腕時計の数は2019年まで3年連続で前年を上回り、特に3000スイスフラン(約33万7000円)以上の価格帯で大きな成長を見せました。ですから、Apple Watchは競合価格帯にあるクォーツ式ファッションウォッチのシェアをいくらか奪うかもしれませんが、僕らが愛する機械式時計から顧客を奪うようなことは起きていないようです。

HODINKEEマガジン Vol.2に登場した、当時のAppleのチーフデザインオフィサー、ジョニー・アイブが着けるApple Watch エディション。

 実際には、Apple Watchは物事をさらにもう一歩進めて、いくつかの高級腕時計メーカーがスマートウォッチ市場に参入する扉を開いたように思えます。スマートウォッチ市場で25%近いシェアを持つApple Watchは、過去数年間にスマートウォッチに対する考えそのものを変化させ、市場全体のパフォーマンスを向上させました。タグ・ホイヤーは2015年11月にコネクテッドウォッチを発表し、モンブランは2017年3月にサミットスマートウォッチで参入しました。

 Apple Watchの出現前、スマートウォッチ市場の大部分は低価格のデバイスであふれていて、多少なりとも使い捨て感がありました。それらは完全にガジェットで、機械式時計に厳格に要求される美しい仕上げのような品質も、本質も欠けていました。Apple Watchはそれを変え、その過程でスマートウォッチに適切とされる価格帯を押し上げました。Apple Watchの成功なしに、タグ・ホイヤーのコネクテッドウォッチやモンブランのサミットスマートウォッチのような最高級品が市場に出現したとは考えにくいのです。タグ・ホイヤーやモンブランが(あるいはAppleが)販売したのと同様な製品の販売統計はありませんが、製品発表以来、両社ともスマートウォッチのアップデートに真剣に取り組み、内容を充実させています。この市場に本質がなければ、腕時計メーカーがこうした取り組みをすることはないはずです。

Apple Watch シリーズ5 エディションを装着。

モンブラン サミットスマートウォッチ。

タグ・ホイヤー コネクテッドウォッチ。

 もっと基本的な考えですが、Apple Watchは他のどんなものをもはるかにしのぐレベルで人々の関心を腕時計に向けさせました。このことは大小を問わず起きています。ヴォーグの多ページ広告の全てのページに「ウォッチ」という単語があること、それはひとつのメッセージです。主流ニュースソースが、企業の大きな発表や収益発表の日にApple Watchと腕時計業界の関係について語るのも、ひとつのメッセージです。それに、AppleがApple Watchは世界で最も売れている腕時計だと発表し、自らの名前をロレックス、パテック フィリップ、オメガ、カルティエと並べてスクリーンに表示すること、これさえもひとつのメッセージなのです。皮肉なことですが、大勢の「時計愛好家」がApple Watchは本物の「腕時計」ではないと言うとき、一世代以上にわたって高級腕時計の最高の応援団となるかもしれない存在を、それと知らずに、怒鳴りつけているのです。

 さて、この全てはどこへ向かって行くのでしょうか。はっきり言って、僕の予測の信頼性は皆さんの予測のそれと変わりません。Appleは将来の計画を基本的に全く明かしませんから、僕らは見守るしかありません。それでも、僕にとっていくつか非常にはっきりしていることがあります。考えうる限りの未来において、ほぼ間違いなく、Apple Watchは世界で最も売れている腕時計であり続けるでしょう。Apple Watchは身体や健康についての僕らの考えを変え続けるでしょう。いわゆる「高級時計業界」は、手首に何かを着けることへの関心が高まり、そうする人々が増えることから、恩恵を受け続けるでしょう。そして正直なところ、僕にはこの全ては悪いこととはとても思えません。

 とはいえ、詳細についてはクパチーノで行われる次回のキーノートを待つしかありません。9月にお会いしましょう。


ボーナス:読んでおきたい5つのApple Watch関連記事

いたるところで目にする、最初期のApple Watch実機体験写真。

 2014年の最初の日から、僕らはApple Watchをしっかりと追跡してきました。それは近代腕時計シーンの一部ですから、アンテナを張っていますし、ニュースがあると聞けば飛んで行きます。ただ時々、Apple Watchについてもう少し知的で、概念的なことができることもあります。以下はそうした、5つの必読記事です。

編集記:腕時計コレクターとしての、Appleのチーフデザインオフィサー、ジョニー・アイヴについて学んだ5つの事柄。HODINKEEマガジンのインタビューにて - もし何か全くばかげた理由でAppleのジョニー・アイブとベンのインタビュー記事を未だに読んでいないなら、説得する良い言葉が浮かびません。絶対に読むべきなのです。しかし、もしあと少しの洞察が必要ということなら、ここでインタビューのポイントについてベンの考えが読めます。

In-Depth: Apple Watch ソーラーダイヤルの不気味な美しさ、および夕暮れの分析 - Apple Watchのダイヤルに心奪われ、それを純粋なポエムの域にまで高めたジャックの記事。ソーラーダイヤルは研究して理解すべきものですが、この記事をチェックするのが近道です。

HODINKEEラジオ:エピソード60:Apple Watch シリーズ5最新情報(およびドリームコレクション選抜結果) - Appleのヒューマンインターフェースデザイン担当バイスプレジデントのアラン・ダイ(Alan Dye)が、内部から目にしたApple Watchの進化、新しいフェイスや機能の開発における彼のチームのアプローチ法、そしてApple Watchが21世紀の腕時計について教えてくれること、について語っています。

Just Becaus: Apple Watch シリーズ4で両腕に時計を身に着ける - いわゆる「両腕装着」は熱心な時計愛好家の間で議論の的です。ある人たちにとっては、機械式時計とApple Watchが場所を取り合わないための解決策であり、別の人たちにとっては冒涜です。ここでジャックがこの問題を最大限考察しています。

In-Depth: 時計愛好家がApple Watchに触れて思うこと - この記事が全ての始まりです。Apple Watchの発表からほんの数時間後に書かれたベンによる分析で、時計ジャーナリズムのタイムカプセルといえます。読んでください。2014年当時の腕時計業界がどこにいたかをはっきり理解できます、間違いなく。