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March 06, 2021
Introducing グランドセイコー SLGH005 "白樺" Cal.9SA5を搭載した初のレギュラーモデル

Introducing グランドセイコー SLGH005 "白樺" Cal.9SA5を搭載した初のレギュラーモデル

雫石の白樺林からインスピレーションを得た魅力的な文字盤を備え、Cal.9SA5を搭載した初のレギュラーモデルが2021年新作として登場。

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クイック解説

 2020年にグランドセイコーは、ブランド創立60周年を迎えました。同社の大きな節目を記念して、昨年は数々の限定モデルがリリース。さらにそれだけでなくグランドセイコーは、次世代の自社製ムーブメント9SA5と9RA5を発表し、時計愛好家たちから大きな反響を呼びました。前者の自動巻き機械式ムーブメントのCal.9SA5は、革新的なデュアルインパルス脱進機を搭載。最初に同ムーブメントを搭載したのは、イエローゴールド製ケースのSLGH002で、次にステンレススティール製ケースを備えたSLGH003が登場しました。これらはどちらも限定モデルでしたが、本日ご紹介するSLGH005は、9SA5を搭載した初のレギュラーモデルです。

グランドセイコー SLGH005

 グランドセイコー SLGH005は、直径40mm、厚さ11.7mmのSSケース製。外装デザインは、1967年に田中太郎氏が手掛けた44GSによって確立されたデザイン文法「セイコースタイル」を継承し、進化させた「Series 9(シリーズナイン)」を採用しています。この新たなデザイン文法は、「光と陰の間の美」「光を美しく流す造形」といった日本の美意識を取り入れたものであるとグランドセイコーは言います。基本的には、先にリリースされたSLGH002やSLGH003と同じ構造がベースとなっています。

ブレスレットの造形は雪白に近いものの、鏡面仕上げの比率が抑えられているためよりスポーティな印象に。

Series 9の特徴的なラグ。

ケース底面部分にも面取りが与えられている。

 Series 9のデザインは、これまでのグランドセイコーのデザインとは明らかに異なる部分がいくつか見られます。例えばベゼルは、縦にサテン仕上げが施されたフラットな平面と、鏡面仕上げによる傾斜のついた面が組み合わされています。ラグも、サテンと鏡面との組み合わせは従来と同様ですが、Series 9のデザインでは、ラグのフラッシュフィットに向かう内側にもベベル(面取り)が与えられ、その部分にも鏡面仕上げが施されることで、立体感とシャープな印象が生まれます(これまでも同じ部分にベベルを配したものがありましたが、それよりも面が幅広に取られています)。

グランドセイコー SLGH005の文字盤の質感

 さらに深く溝を入れたインデックスや立体的な針のデザインなどからも、より光と陰を演出する要素があらゆる部分で取り入れられていることが分かります。特にケースは、同社が得意とするザラツ研磨によって一層際立っています。

SLGH005の文字盤が着想を得た白樺林

グランドセイコースタジオ雫石の近くにある日本有数の白樺の群生地域。

 SLGH005の最大の特徴は、プレス画像からも分かる通り、文字盤にあります。同社は、ブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を掲げ、これまで自然や季節の移ろいからインスピレーションを受けたデザインを時計の内外に数多く取り入れてきましたが、今回も例外ではありません。文字盤には、「白樺」という名が与えられ、文字通り白樺の樹皮を連想させます。

 これは、機械式グランドセイコーの製造拠点である岩手県の「グランドセイコースタジオ 雫石」近くにある白樺の群生林から着想を得たもの。文字盤の立体感のある質感は、他の冬の情景から着想を得た「雪白」や「氷壁」文字盤同様に型打で表現されているのです。

控えめな獅子の紋章ごしにCal.9SA5が鑑賞できる。

 内部には、先述の通りCal.9SA5を搭載。高効率なデュアルインパルス脱進機や二つの動力ゼンマイを備えたツインバレルを採用し、3万6000振動/時というハイビートでありながら、80時間のパワーリザーブを誇ります。独自の水平輪列構造によって薄型に設計されていることも特筆すべき点です。ムーブメントにも同社のフィロソフィは宿っており、岩手山や清流から着想を得た温かみのある曲線のある仕上げが随所に見られます。

 グランドセイコー ヘリテージコレクション SLGH005「白樺」は、限定ではなく通常生産モデルで、2021年3月から全世界のグランドセイコーブティックと正規取扱店で販売されます。価格は、95万円(税抜)。

ファースト・インプレッション

 2月の始めに僕たちHODINKEEチームは、セイコーに招かれて2021年の新作モデルを目にする機会を得ました。特にグランドセイコーは、昨年60周年を迎え、時計でいえば針がちょうど1周し、今年は次の60年に向けて最初の1歩を踏み出す年でもあったため、大きな期待を胸に訪れたのですが、結果的に良い意味で裏切られました。そして、個人的にこのSLGH005は、グランドセイコーの数々の新作ウォッチの中でも最も魅力的なモデルの一つ。個人的には、以前の限定モデルSLGH003よりも好みです。

グランドセイコー SLGH005の文字盤の全体

 文字盤の独特な風合いは、雪白の愛称で知られる繊細で控えめなSBGA211よりも、より深みがあり力強く表現されています。また、雪白モデルが文字盤にもつパワーリザーブインジケーターはなく(ムーブメントも駆動方式も違うため当然ですが)、文字盤の質感を最大限に楽しめるように感じました。国内外で大きな人気を博している雪白モデルと双璧をなす意匠となるのかどうか、実機を手にとって見た皆さんの感想や反応がとても楽しみです。

グランドセイコー SLGH005の文字盤クローズアップ 12時位置
グランドセイコー SLGH005の文字盤クローズアップ 6時位置

 SLGH005で個人的にとても気に入っているのは、文字盤だけではなく、プロポーションも挙げられます。ケース径40mm、厚さは11.7mmと比較的抑えられた作りになっているのです。これは、厚さ5.18mmの新ムーブメントCal.9SA5の恩恵を享受し実現されており、このサイジングによって手首に巻いて着用したときの着用感が向上。実際に着け心地はとてもよく感じました。

 僕が時計業界に入る前のグランドセイコーは、薄型の時計はあまり得意ではないメーカーなのではないかという印象をもっていましたが、最近の手巻きスプリングドライブムーブメントやSLGHシリーズに触れ、僕の中でその印象は変わってきました。同社は、本モデルで採用しているデザインシリーズ「Series 9」を今後も継続して展開していくと明言しています。陰影があり、立体感のある造形をもたせながら、より着用感にまで配慮されたモデルが展開されていくことを予感させます。

グランドセイコー SLGH005の文字盤は白樺の林からインスピレーションを受けている
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基本情報

ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: ヘリテージコレクション シリーズ9 SLGH005(Heritage Collection Series 9 SLGH005)
型番: SLGH005

直径: 40mm
厚さ: 11.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバー(白樺の樹皮を模した型打ち)
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 日常生活用強化防水(10気圧)
ストラップ/ブレスレット: ブレスレット(ワンプッシュ三つ折れ方式)


ムーブメント情報

キャリバー: Cal.9SA5
機構: 時、分、秒
直径: 31.6mm
厚さ: 5.18mm
パワーリザーブ: 最大巻上時約80時間持続
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 47石
クロノメーター認定: なし
追加情報: デュアルインパルス脱進機、ツインバレル、瞬間日送り機構


価格 & 発売時期

価格: 95万円(税抜)
発売時期: 3月6日(土)
限定:なし、通常生産モデル

詳細は、グランドセイコー公式サイトへ。