Introducing ハミルトン　カーキフィールド チタニウム オート 2020年新作

　ハミルトン カーキ フィールド メカニカルは、時計を愛する人々にとって価値のある提案であると同時に（セイコー、ハミルトン、ティソ　アンダー10万円モデルを徹底比較参照）、ミリタリーウォッチ愛好家たちを興奮させるにふさわしい特徴を備えている。それはまた、日常的に着けるのにも最高の時計である。今回、ハミルトンはカーキコレクションに新たなラインナップを追加した。今作はチタン製で、サイズは42mm、シックなシルバーダイヤルとブラックダイヤルを備えたブラックPVDモデルがある。内部には80時間パワーリザーブを誇るCal.H-10自動巻きムーブメントを装備している。

　カーキ フィールド メカニカルでは、フォティーナ、いわゆるヴィンテージ風の夜光塗料に関する不満をよく耳にする。針は少し古びた感じのクリーム色の色合いで、ヴィンテージ調の美しさがある。しかし、この新しいチタン カーキ フィールドは、ユーザーに選択肢が用意されている。フォティーナが嫌だという人向けの、モダンなグリーンの色合いをもつ夜光を備えたシルバーダイヤルモデルである。

　一方、ブラックPVDモデルであれば、レトロな見た目にこだわることができる。インデックスさえも、1942年当時からそのまま飛び出てきたかのようだ。1942年といえば、戦時中、ハミルトンが消費者向けの生産を停止し、政府との契約を満たすためにあらゆる努力を集中した年である。

　ハミルトンは、カーキ フィールドのデザインを改めるにあたってかなり力を入れている。現行のカーキ フィールド メカニカルは完成度がかなり高く、それを超えるのは難しい。これに追従するものとして本モデルが自動巻きムーブメントを備え、最新素材を採用しているというのはうなずける。この新作は、確かにその両方を備えている。

　時計を手で巻きあげることには、ある意味では癒し効果や儀式的な側面があるが、万人にとって普遍的なことでもない。中には、日常的に時計を手で巻くのではなく、むしろ一度合わせたら後はほったらかしにしたいと思っている人もいる。80時間のパワーリザーブを備えたこの時計は、腕から外して机の上に置き、時には1日以上もそのままという人向けの時計といえる。
　新しいカーキ フィールド チタニウムは便利な時計である。それは所有するうえで多くの努力を必要とせず、ユーザーに多くを求めることもない。素材は軽く、扱いやすいうえに、ムーブメントは頑丈で多少ずさんな扱いをしても動き続けてくれる。ダイヤルの見た目だって、ちょうどよく個性的といった塩梅だ。

　しかしながら、実際には注目を集める興味深いデザイン要素が1つある。

　ケース側面に「Titanium（チタニウム）」の刻印がある。本機は着けているのを忘れるほどとても軽いので、ケースに目をやり、時計がやっぱりチタン製なんだと思い出させるようにしたのではと想像する。あるいは、この時計を着けた人が好奇心旺盛な愛好家に遭遇した際、手元の時計がどんな素材で作られているのかひと目で分かるようにしたのかもしれない。それは、彼らが本機をSS製と勘違いして恥をかくのを防いでくれるのは間違いないだろう。

ブランド: ハミルトン（Hamilton）
モデル名: カーキ フィールド チタニウム オート （Khaki Field Titanium Auto）
型番: H70665533(PVD), H70545550

直径: 42mm
ケース素材: チタニウム
文字盤色: ブラック (H70665533)、シルバー(H70545550)
インデックス: アラビア数字
夜光: 針、プロット、アラビアインデックス
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップ

キャリバー: H-10
機能: 時、分、秒、日付
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3.5 Hz (2万1600振動/時)
石数: 25

価格: 11万5000円(H70665533)、11万円 (H70545550)　（全て税抜）
発売時期: 発売中

詳細は、ハミルトン公式サイトへ。