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Introducing ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2で夜空をより広々と見渡す

ミンの新作の“スター”はなにも月だけではない。

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我々が知っていること

ミンがブランド2作目となるムーンフェイズウォッチを携えて帰ってきた。今回はさらに夜空を探索するかのようなモデルだ。

 ブランド初となるムーンフェイズとデイトのふたつの機構を搭載した、37.05 ムーンフェイズを発表したのはわずか2年前のこと。それはダイヤル開口部を大きくしながらも、バランスの取れた38mmのケースサイズを採用するなど、まだ若いブランドのデザインコードをより磨き上げたモデルだった。今回発表した37.05 シリーズ2は、同じプロポーション(38mm径×11.9mm厚)を保ちつつも、表面と裏面にドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング)を加わえている。しかしダイヤル上で起きていることこそが、ここでの本当の違いなのだ。

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2の夜光

 新しい37.05 シリーズ2は、サンレイ仕上げのアンスラサイトメタル文字盤の6時位置(日付窓のすぐ上)に、ムーンフェイズディスクを備えている。また表面にも小さな星型の開口部があり、それは暗所で星のようにイエローへと光り輝き、黄色の月の円盤とマッチする。そして風防にはイエローとグリーンの夜光のスターと針の夜光と一致する青いトラックがあしらわれている。

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2
ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2のシースルーバック

 クリエイティブなアプローチに加えて、すべてのスターカットが常に明るく輝くわけではない。中には、月の満ち欠けによって消えたり再び現れたりするものもある。ムーンディスクが星の光も兼ねるこのモデルにはセリタ製の手巻きCal.SW288-1を搭載しており、ムーブメントはミンおなじみのスタイルで再加工・再仕上げされている。ブリッジはスケルトナイズされ、マットブラストとアンスラサイトでコーティングされており、メインブリッジの一部には対照的なサーキュラーサテン仕上げのロジウムを採用。ムーブメントのパワーリザーブは約40時間だ。

 ミンは新しい37.05 シリーズ2を500本しか製造しない予定で、これまでの前例を鑑みれば需要は高くなるだろう。興味がある方は、7月11日火曜日の午後1時 (GMT)までにウェブサイトを立ち上げて準備しておく必要がある。時計の価格は4950スイスフラン(日本円で約80万円、関税・消費税別途)だが、まずは手付金となる50%を用意し、残りを2023年第4四半期に予定されている納品時に支払うシステムとなっている。


我々の考え

ミン・テイン(Ming Thein)氏の名を冠したこのブランドは、創業から6年という短い期間のあいだで勢いを増し、シンプルな時刻表示のみの時計から複雑で実験的なものまで幅広いラインナップを発表している。そしてそのすべてが瞬く間に世界中でヒットし、ファンを増やしている。そのあいだ、ブランドはミンの神髄である独自のデザインコードを確立した。しかし、37.05 シリーズ2 ムーンフェイズほど気まぐれなリリースはない。

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2のリストショット

 私はミンのリリースが出るたびに頭のなかでメモを取っていて、ついにこれが時計の保証金を払う瞬間なのかと感じた。力強いケースシェイプ、クリスタル上のインデックス、そして文字盤、クリスタル、針、インデックスが光や影と戯れる様子など、私はこのデザインコードのファンなのだ。デザインの未来的な渋さも評価している。基本的にはシンプルで、文字盤の仕上げなどの細かい部分が腕時計に大きな影響を与えているのも目が行く。

 例えば、新しい37.05 シリーズ2のサンレイ仕上げについて。この仕上げは針の中央の支柱からではなく、ムーンフェイズを中心に放射状に施されており、時計の核となる特徴にさりげなく視線が集まるようになっている。

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2
ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2

この“反転”写真のように、文字盤が光と戯れる様子がミンのデザインコードの鍵となっている。

 私は個人的に、星については納得していない。実は(前述した)気まぐれという言葉はミンから借用している。ブランドは最初の37.05に単にムーンフェイズを追加したと、この言葉を使って表現したのである。それに比べると、この時計は荒々しくも非常にエキセントリックだ。実際、私が夜光の写真を見て最初に感じたのは、星がデ・ライク&カンパニーのミッフィー・ムーンフェイズを思い出させるということだった。しかしオリジナルの37.05 ムーンフェイズとの差別化を図るには素晴らしいスタイルであることは認め、またそのスターディスプレイが静的なものにならないよう独創的なアプローチをした点も評価したい。

 なにも本当に悪いことはなく、すべて個人的な好みであり、多くの人が私を“気まぐれ志向”だと表現する人はあまりいないだろう。ミッフィーの時計はすぐに売り切れたのだから。ミンのファンはリリースのたびに押し寄せ、これもすぐに売り切れてしまうと確信している。もしかしたら、私の人生にちょっとした気まぐれさが必要なのかもしれないし、実際に時計を見たら気分が変わるかもしれない。だがその頃にはとっくに完売しているだろうし、ミンがリリースされるたびにそうなるように、私は間違いなくちょっとしたFOMO(取り残される恐怖)を抱えることになるだろう。これはミンが時計と並行して得意とするところであるため、もしこれがあなたの目に魅力的に映っているなら、7月11日までに準備しておいて欲しい。

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2の夜光

基本情報

ブランド: ミン(Ming)
モデル名: 37.05 シリーズ2(37.05 Series 2)

直径: 38mm
厚さ: 11.9mm(風防の厚みを除く8.9mm)
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤: サンレイ仕上げのアンスラサイトメタル
インデックス: ハイセラムフィルをはめ込んだレーザーエッチングサファイア
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ジャン・ルソー社製のゴートレザー(ラグ幅20mm)、クイックリリースがカーブしたバー、遊革なしの“フライングブレード”バックル

ミン 37.05 ムーンフェイズ シリーズ2のムーブメント

ムーブメント情報

キャリバー: Sellita 288-1(モディファイ)
機能: 時・分表示、日付表示、クイックセットムーンフェイズ
直径: 25.6mm
厚み:5.65mm
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 手巻き
追加情報: アンスラサイト製スケルトンブリッジ、コントラストカラーのロジウムサーキュラーサテン仕上げ、両面無反射加工を施したドーム型サファイア・クリスタル(表面、裏面ともに)


価格 & 発売時期

価格: 4950スイスフラン(日本円で約79万8000円、関税・消費税は別で発生)
発売時期: 7月11日(火)午後1時(GMT)
限定: あり、500本の限定生産

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ミンの新しい37.05 シリーズ2についての詳細は、ブランドの公式ウェブサイトをご覧ください。