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October 29, 2020
October 29, 2020
Hands-On パネライ ルミノール マリーナ 44mmの2020年新作を実機レビュー

Hands-On パネライ ルミノール マリーナ 44mmの2020年新作を実機レビュー

ルミノールのフルモデルチェンジに伴い登場した、新しい自動巻きのルミノール マリーナ 44mm。より実用的で、選ぶ楽しみにあふれたモデルへと進化した。

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パネライのルミノールが、2020年に誕生(厳密には、ルミノールという夜光塗料の特許が認められてから)70周年を迎えた。これに伴って、4月にオンラインで開催されたWatches&Wonders Genevaでは、開発70周年にちなんで70年間の長期間国際保証が付いた、ルミノールマリーナ '70周年記念' コレクション(PAM01117、01118&01119)が発表されるなど、アニバーサリーにふさわしいモデルが発表された一方、今年から来年までの2年をかけて、フラッグシップコレクションであるルミノールのフルモデルチェンジも、同時に進められている。

 定番中の定番である自動巻きのルミノール マリーナ 44mmにも、ニューモデルが投入されており、今回はその実機に触れる機会に恵まれたため、詳細レビューをお届けする。

 熱心なHODINKEE読者の方であれば、今さら説明は不要かもしれないが、まずはその来歴を少し紹介しておきたい。なぜ、わざわざそこから解説を始めるのかというと、44mmサイズの自動巻きルミノール マリーナは定番ゆえ、これまでに膨大な数のモデルがリリースされており、その系譜が少々複雑だからだ。素材違いやサイズなど、バリエーションやリミテッドエディションも多く、度々マイナーチェンジが実施されてきたことも、系譜が複雑な理由の1つである。そのため、今回レビューする44mmのステンレススティールモデルに繋がるものに限定して紹介する。なお、搭載ムーブメントに基づいて変遷を辿ると全体像がつかみやすいため、ムーブメントを軸に解説していこうと思う。

 ルミノール マリーナに、自動巻きムーブメントを搭載した44mmのSSモデルが初めて登場したのは、2001年。PAM00086からだ。次いで、2002年に登場したのが、ブラックダイヤルにブラックレザーストラップを合わせた定番のPAM00104。PAM00086を含め、搭載されたのはCal.OP IIIだ。バルジュー(ETA)の7750をモディファイしたムーブメントで、長きにわたり使用された。特にPAM00104は異例のロングセラーとなり、2017年に後継のCal.OP XXXを搭載した現行モデルのPAM01104が登場するまでコレクションを支えた。

 次いで、2009年に誕生したのが、自社製ムーブメントのCal.P.9000を搭載した44mmのSSモデル、PAM00312だ。ツインバレルで3日間のパワーリザーブを実現した基本性能に優れたモデルで、今回レビューする新作の先代機にあたるのがこれである。2009年から2017年まで製造されていたロングセラーモデルだが、後継機のPAM01312の登場で生産終了となった。

 後継機のPAM01312では、ムーブメントや外装に細やかなアップデートが加えられた。Cal.P.9010という新型ムーブメントが搭載されたが、厚さは6mm。対してベースとなったP.9000は7.9mm厚で、1.9mm薄くなった。テンプを支えるブリッジの設計や地板の厚みなどが見直され、このムーブメントの変更に伴い、ケース厚もやや薄くなった。一方で、サンドイッチダイヤルや立体的なケース、フィッシュテールバックル、300mの優れた防水性能などは従来モデルより継承されている。

 そして、レビューする新作である。新作といってもCal.P.9010を搭載したもので、本作は厳密に言えば、外装に手が加えられたマイナーチェンジモデル、ないしはダイヤルバリエーションだ。ちなみに今回は、定番となるブラックダイヤルのPAM01312を筆頭に、ブルーダイヤルのPAM01313、ホワイトダイヤルのPAM01314、そしてブレスレット仕様のPAM01316を触ることができた。

 全てに共通する特徴は、主に2つ。“フォティーナ”とも呼ばれるベージュの夜光塗料ではなく、グリーンに光るホワイトのスーパールミノバ、そしてトランスパレントバックではなくねじ込みのソリッドバックが採用されている点だ。ただ、PAM01312のみグリーンに光るグリーンのスーパールミノバが採用されているのが興味深い。

 また、ダイヤルデザインは、パネライのアイコンともなっている、インデックス部分をくり抜いたサンドイッチ仕様に統一されているところも見逃せない。

 ムーブメントを眺めたいという人にとっては残念なポイントかもしれないが、実用視点で見ると、汗でベタベタした感触になりがちなトランスパレントバックではなく、ケアもしやすいねじ込みのソリッドバックの方が筆者は好ましいと思っている。

 そして、筆者が最も心惹かれたのは、ダイヤルだ。全てサンドイッチ構造をもつダイヤルが採用されたというところも個人的には嬉しいポイントだったが、ダイヤルカラーごとに仕上げを変えている点は、非常に興味深く感じられた。

 ブラックはスタンダードなマット仕上げ、ブルーはサテンソレイユ仕上げ、そしてホワイトは表面を少し荒らした梨地(サンドブラスト)仕上げが採用されており、全てが異なる魅力を与えているのだ。いずれも甲乙付け難く、このあたりは好みの問題であろう。

 ちなみに筆者が気に入ったのは、ホワイトダイヤル。これまでは見られなった、独特の質感に魅力を感じたことが一番の理由だ。なお、デザインは異なるが、PAM01314は、ホワイトダイヤルのPAM01499の後継機種にあたる。PAM01314の登場に伴い、PAM01499に見られる1から12までのアラビア数字と1分単位のミニッツインデックス採用したダイヤルは、生産終了となるということも付け加えておこう。

 ブレスレット仕様も変更点は、ストラップ仕様と同じ。数年前に登場した新型ブレスレットを採用。ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが交互に施されており、そのデザインはスポーティでありながら洗練されている。柔軟で快適な、人間工学に基づくデザインを備えたブレスレットで装着感にも配慮されている。

 なお、これまで44mmのSSモデルには、ベージュ夜光のPAM00723、PAM01058と珍しいシルバーダイヤルのPAM00978があったが、マイナーチェンジに伴い全て生産終了に。なお、生産は終了しているが流通在庫はあるため、今ならまだバリエーションとして選択することができる。

 それぞれに特徴の異なるダイヤルを備えた、新しいルミノール マリーナ 44mm。これらは、ぜひとも実際に店頭で見比べることをオススメしたい。

パネライ ルミノール マリーナ 44mm:ケース径44mm、 SSケース。ムーブメント:Cal. P.9010、4Hz(2万8800振動/時)、自動巻き、72時間(3日)パワーリザーブ。機能:時・分表示、スモールセコンド、3時位置にデイト表示。300m(30気圧)防水。価格:レザーストラップ仕様は86万円(税抜)、ブレスレット仕様は、93万円(税抜)

スペックの詳細は、パネライ ルミノールマリーナ 44mmのIntroducing記事をご覧ください。

その他の詳細は、パネライ公式サイトへ。