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Time To Go 時計愛好家のためのアスペンガイド

ロッキー山脈にひっそりとたたずむ、時計のホットスポットを探訪する。

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HODINKEEのライターは常に移動している。この新連載は我々の目を通して世界を紹介する企画だ。我々(そして時計を愛する地方の人々)が、世界中のお気に入りの都市をどのように体験しているのか。GMTベゼルをセットして、我々の旅に参加して欲しい。

1970年、プロの放蕩者のハンター、S・トンプソン(S. Thompson)はアスペンの保安官に立候補し、この地の文化を眠れるオールドウェストの町から繁栄するアーティストコロニーへと転換させようとした。トンプソンは当選しなかったものの、アスペンは変わった。アスペンはアーティストコロニーではなく、裕福なスキーヤーやAirbnbで宿泊する人たち向けの、ロッキー山脈のリッチな隠れ家となったのだ。1993年に公開されたカルトクラシック映画「アスペン エクストリーム(Aspen Extreme, 日本未公開)」は、その様子を撮影したもので、現在でもこの町は富を呼び寄せる場所となっている。そして、富のあるところには時計があるのだ。

aspen storefronts

 今年のスキーシーズンに訪れることができる幸運な人も、パンデミック終息後の世界を夢見て外出する人もいるかもしれないが、公共時計から“バケーションウォッチ”を買うのに最適な場所まで、このガイドではアスペンでの時計関連観光ガイドをまとめている。加えてまあ、ほぼすべてにお金はかからない。ちなみにこのガイドではそのほとんど紹介する。ロレックスやパテックADがある人口7247人のアメリカの町がほかにあるだろうか?


見るべき時計ショップ
aspen storefront

 アスペンでは、ショッピングはスキーの合間の暇つぶしとして楽しむだけのものではない。生活の一部なのだ。グッチやプラダなどのハイファッションから、モンクレールやパタゴニアなどの高級ギア、さらにはカスタムハットやカウボーイブーツを販売してくれる高級ウエスタンウェアショップ、ケモサベまで、小さな町ながら膨大な数の高級ブティックを誇っている。しかし、ここはHODINKEEだ、我々はあなたが何に興味を持っているか知っている。手首をドレスアップする場所は次の通りだ。

オリバー・スミス・ジュエラー
interior olive smith

 ハイエンドなヴィンテージウォッチや中古ウォッチのベストセレクションをお求めだろうか? オリバー・スミスはそんな場所だ。我々は数年前にこの店を取材したが、それ以来、経営は拡大する一方だ。「お客さまは休暇中のため、家で買えるようなものは見たくないというのが本音です」と、経営者のエリザベス・スミス(Elizabeth Smith)氏は言う。「40年以上かけて築いたネットワークを駆使して、アスペンのショールーム用に希少価値のある時計を仕入れています」。オリバー・スミスは、ロレックス、パテック フィリップ、そしてオーデマ ピゲの大人気モデル、そう、あなたのテンションを上げる時計はすべてここで見つけることができる。そしてブルガリのオクト フィニッシモ トゥールビヨン クロノグラフ スケルトン オートマティックなどの大物も取り揃えている。「2階のショールームへ足を運ぶと、まるで宝箱を開けるような感覚になるはずです」

ベタリッジ、アスペン
Betteridge storefront

 パテック フィリップの正規販売店は都心部だけにあるわけではない。ゲレンデ用のスーパー アヴィや夜のお出かけ用のファンキーなパテックなど、パテック フィリップとブライトリングのフルラインナップを誇るベタリッジ(Betteridge)。2014年にホックフェルド・ジュエラーズ(Hochfield Jewelers)を買収したこの街では比較的新しい店だが、5つ星のリトル ネル ホテル(Little Nell Hotel)の一等地にあるため、驚くほど人気があるのだ。

パネライ ブティック、アスペン
panerai storefront

 オリバー・スミス氏が経営するこのパネライブティックは、登山家たちがジミー・チン(Jimmy Chin)氏愛用の時計が大好きだからというだけでアスペンで人気があるのではなく、大都市ではすぐに買い占められるような入手困難なモデルを取り揃えているからなのだ。ほかの人が見ていないところを見ることが最善の策となることもある。


メリディアン・ジュエラーズ
Meridian Storefront

 ロレックスのADがなければ、アスペンじゃない。観光地での割り振りは謎なので自分で見たほうがいい。ほかの店に負けず劣らずいい。また、ほかのブランド品も見逃せない。チューダー、カルティエ、IWCの最新作をぜひ実機でチェックしてみて欲しい。




旅行者の手元をチェック

 モコモコのセーターで時計が見えないと思いきや、そうでもない。アスペンは見ることと見られることを楽しむ街なのだ。アスペンの人々が集う会員制クラブ「カリブー・クラブ(The Caribou Club)」に招待されれば、最高の時計を目にすることができるだろう。「ラウンジにいる人たちの手首には、すばらしい時計がいくつもありますよ」とスミス氏は言う。「深夜のダンスフロアでもね」

Caribou club interior

 リトル ネル ホテルのロビーで見せることもできる。州内に2件ある5つ星ダイヤモンドホテルのうちのひとつだ。アスペンのパートナーシップ・マネージャーであるマイケル・オレニック(Michael Olenick)氏は「アスペンで最も注目される場所ということです」と語る。オレニック氏はコロラドのスキー一族の出身で(兄のピーター氏と妹のメグ氏はXゲームに出場している)、毛皮のコートを着て腕時計をつけた犬をはじめ、このホテルであらゆるものを見てきたという。総支配人のジョナサン・フィルマン(Jonathan Fillman)氏にも注目して欲しいとオレニック氏は言う。「彼は大の時計好きなんです」

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スイスの王様になったつもりで食べよう
フレンチ アルパイン ビストロ

 アメリカでアルプスの生活を味わってみたい? このフォンデュのホットスポットは、ロッキー山脈にあるアルプスの文化を伝える場所だ。ラクレットを注文すれば、時計製造の故郷で食事をするような体験ができる。ジュラ渓谷の偉大な時計職人たちがどのように暮らしているのか、アスペンにいながらにしてそのライフスタイルを体験することができるのだ。

Pinecreek interior
パインクリーク クックハウス

 未舗装の道路(冬はクロスカントリースキー)でしか行けないこの古風な山小屋風のレストランでは、山をテーマにしたゲームのようなメニューが楽しめる。スキーやトラックで行くのは大変だが、その分見返りは大きい。このトレッキングには最高のツールウォッチを着用することをおすすめしたい。


そして、あなたがここにいる間…
hublot clock

 アスペンスキーリゾートのメインゴンドラの上に設置されたウブロの時計をぜひ見て欲しい。ウブロはアスペンの公式パートナーだ。この魅力的なプロダクトが、すべてのスキーヤーとボーダーの目に触れるように展示されているのは当然のことだろう。リフトが閉まる午後3時前に、最後の1本を滑りたいときに便利だ。スキータウンの設立とウブロとのパートナーシップを記念して、限定ウォッチも発売されている。


キャリーバッグに入れるもの

 自分に合った時計を身につけるだけで、どんな旅でもちょっとした楽しみが増える。周囲の環境に完璧にマッチした時計を身につけることで、ちょっとした満足感を得ることができるのだ。アスペンでは、ふたつの要素を考慮する必要がある。雪に覆われた地形には頑丈なものが必要だが、一方では華やかなアフタースキーシーンには派手なものが必要かもしれない。ここでは両方使える時計のアイデアをご紹介しよう。

ロレックス エクスプローラーⅡ 'ポーラー'
Rolex Polar Dial

 エクスプローラーⅡを洞窟探検家のための時計と位置づけるマーケティング資料もあるが、高山の環境にも完璧にマッチする。“ポーラー”というニックネームは雪にマッチする霜のような白いダイヤルに由来する。

ニバダ グレンヒェン アンタークティック 
Antarctic watch

 南極で通用するのならアスペンでも通用する。また、多くの時計ファンが知らない予測不可能な時計を持つことは、何か斬新な感じがする。38mmというサイズも時計愛好家のスイートスポットなのだ。

ウブロ クラシック・フュージョン
classic Hublot

 ウブロの原点となるクラシック・フュージョンほど「アスペン エクストリーム」の世界を語るものはない。アスペンという土地にふさわしい少し古い感じがクールで格好いいのだ。ラバーストラップなのでレザーを濡らすようなこともなくスキーに最適だ。金無垢の時計がスキーウォッチになることはあまりないが、この時計はそのひとつなのだ。

Shop This Story

ウブロについて詳細はウェブサイトをご覧ください。エクスプローラーⅡについてはロレックスのサイトを、ニバダ グレンヒェン アンタークティックの情報についてはこちらをご覧ください。さらにHODINKEEショップではウブロ、ロレックスなどの新品・中古腕時計の販売を開始しました。

ウブロは、LVMHグループの一員です。LVMH Luxury VenturesはHODINKEEの少数株主ですが、編集上の独立性は完全に保たれています。