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ミッション・トゥ・ムーンシャインゴールドに新たなムーンウォッチミッションが誕生し、そのムーンシャインモデルがピンクをテーマにしたモデルであることを最初に知ったとき、私はとても驚いたのと同時に“Pink Moon”というタイトルにふさわしいニック・ドレイク(Nick Drake)の古い名曲を思い出した。
"I saw it written and I saw it say,(そこに書かれ語られたものを見た)
Pink moon is on its way."(ピンクの月が昇ってくるのを)
さて、ピンクの月が昇ってきたとき、ミッション・トゥ・ムーンシャインゴールドと正式に名付けられた、もうひとつのピンクフルムーンのムーンスウォッチもやってきた。このままでは満月になるたびに1本ずつ発売していきそうな気がする。といっても私を引き合いには出さないでほしい。いずれにせよ、スウォッチは先日さらに世界19カ所で、1日限りのミッション・トゥ・ムーンシャイン・ゴールド発売記念イベントを開催し、今回も幸運な参加者らが1本の時計を購入するチャンスが与えられた。
ピンクフルムーンが発売される全19カ所のうちのひとつである、ラスベガスの現地(ニューヨーク ニューヨーク・カジノ)で待機し、そしてこのムーンシャインをテーマにした限定モデルのHands-Onを体験することができた。
先月我々が手にしたのは、ムーンシャインゴールドでコーティングされたクロノグラフ秒針に、1年のうち3回目の満月を意味する、“3”の数字を密かに記したムーンウォッチだった。今回は前作より差別化を図るべく、さらに大きく異なるデザインを施した。ピンクムーンではなくクロノグラフ秒針の先端にピンクの夜光を施しているのだ。
このピンクのトーンは時計が持つシャープな(そしてわずかにゴールドの)美観に、大胆なコントラストを与えている。これは見逃すことのできないものであり、まさしく285ドル(日本円で約3万8000円)で今日しか購入できない商品ということだ。それ以外は、これまでのミッション・トゥ・ムーンシャイン・ゴールドと仕様は同じ。それってどういうことなのだろう?
つまりミッション・トゥ・ザ・ムーンのスタンダードモデルでありながら、ゴールドコーティングされたその針に燃え上がるようなピンクを施しているのだ。ピンクの夜光は、それぞれの時計が4月にピンクフルムーンの下でつくられたことを示すものであり、その事実を証明する証明書もある(これは本当)。そして見てみてほしいのだが、ピンクは明らかに違うがこの機会にこれを特別な時計にするという役割を果たていると思う。嫌いな人は嫌いだし、買う人は買うのだ。
証明書は本物だ。
ほかの通常のパーツはグレーがかったバイオセラミックケースにブラックダイヤル、ブラックストラップであり、オメガのムーンウォッチを彷彿とさせるものでありつつ、スウォッチらしさも表現している。
2023年の満月に一度登場するというムーンスウォッチのアプローチは、オンラインでは買えない時計を求めて世界各地でうんざりするほどの長蛇の列ができたという、2022年のオリジナルムーンウォッチで起きた騒動に対するブランドなりの対処方法である。今年はモデルレンジにアップデートが加えられるのだろうとなんとなく思っていたのだが、その代わりにこのムーンシャインゴールドツアーが開催された。
そしてその熱気がようやく冷めてきたと思ったら、黄金に輝く新型ムーンウォッチを手に入れようとする世界各地の愛好家たちによって、今もまた列が形成されていく様子を目にしたのだ。ピンクミッションからムーンシャインゴールドまで、熱気は同じなのだろうか? 現地での写真をチェックして、次の満月でまたお会いしよう。
このふたりがいちばん乗りだった。前夜に到着してキャンプをしたそうだ。
とてもうれしそうな最初の購入者!
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