Introducing ティソ　PRX オートマティック クロノグラフ　PRXを知っているつもりの人へ。この時計はどう？

※現在、PRX オートマティック クロノグラフの日本市場への導入、発売は未定です。

　そこで先週、ティソはまったく新しいテイストの製品を発表した。それがPRX オートマティック クロノグラフだ。

　この時計は、バルジュー A05 H31 クロノグラフムーブメント（ティソがシースルーケースバックから鑑賞するのに耐え得るようにフィットさせた自動巻きキャリバー）を使用していることに加え、ここ数年PRXで評価されてきた角ばった1970年代の美学とブレスレットをキープ。先代モデルと同様のレトロなスタンスをとっている。

　42mmのクロノは、2種類のダイヤルから選ぶことができる。ブルー、またはローズゴールドの針とパンダダイヤル（シルバーの地にブラックのインダイヤルとのコントラスト）を持つシルバーだ。ダイヤルは30分と12時間の積算計を備えており、このふたつのモデルには好みが分かれるが4時半位置の日付表示窓と、6時位置のPRXマークが採用されている。

　ティソはこの時計を過去を思い起こさせる35mmの新しいオプションや、人気の出そうなゴールド・オン・ゴールドのオプションなど、PRXラインのほかの追加モデルとともに発表した。このPRX オートマティック クロノグラフは先日発表されたが、手に入れるには6月まで待たねばならない（※）。

　しかし、ティソはこの新しいPRX オートマティック クロノグラフで流行の先端から少し抜け出して、コアな時計マニアの域に達したと思う。

　いろいろな意味で、PRXを初めて購入した人たち、つまり時計自体を初めて購入した可能性が高い人たちが、次のステップに進むための自然な流れとしてクロノがあるのだ。新しい機能を搭載し、より大きなケースを採用する。加えて、PRXとPRX クロノではダイヤルデザインがかなり異なるため、組み合わせればちょっとしたコレクションになる。しかし同時に、この時計はティソがバルジューのクロノグラフムーブメントを搭載したことを高く評価する時計愛好家のノスタルジックな心の琴線に触れることは間違いないだろう。

　夏まで待たないと手に入らないとしても、この新コレクションはどう考えても非常に人気が出そうな予感がする。ダイヤルデザインは特に刺激的なものではないし、PRX オートマチックのジェンタ風パテントダイヤルには及ばない。しかし、これは第一弾に過ぎず、今後も多くのPRX オートマティック クロノグラフが登場することだろう。

　どちらのダイヤルもコントラストが高く、視認性に優れている。私はシルバーダイヤルにローズゴールドの組み合わせがあまり好きではないため、今のところブルーダイヤルに軍配を上げる。もしツートンカラーが好きなら、フルにツートンカラーで行くべきだ。さて、私は5000ドル以下の時計でシースルーケースバックというのは好きではないが、この時計においてはバルジュー A05 H31が見えるのは非常にいいと思う。PRXは現在、市場で最も優れたエントリーレベルの時計のひとつだと思うし、目に見えるムーブメントは時計初心者をダークサイドに引き込むのに最適な方法だ。我々の大好きな趣味を支えるメカを積極的に見てもらいたい。

　PRXはここ数年、地球上で最も話題にのぼった時計のひとつであり、特にバリューの観点からは、今も語られ続けている。新しいPRX オートマティック クロノグラフは、ティソがこの話題をすぐに終わらせないことを保証するモデルだ。

ブランド： ティソ（Tissot）
モデル名： PRX オートマティック クロノグラフ
型番： T137.427.11.011.00 （シルバー/ローズゴールド）、T137.427.11.041.00 （ブルー）

直径： 42mm
ケース素材： ステンレススティール
文字盤色： シルバーまたはブルー
インデックス： アプライド
夜光： あり
防水性能： 100m
ストラップ/ブレスレット： 一体型ブレスレット

キャリバー ： バルジュー A05 H31
機能： 時・分表示、9時位置にスモールセコンド、クロノグラフ（3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計）、4時半位置に日付表示
パワーリザーブ： 60時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万8800振動/時
石数： 27
クロノメーター認証： なし

価格： 1750ドル（約21万円）
発売： 日本市場への導入、発売は未定
限定： なし